はてなを退職
昨日のブログ人気エントリーで「株式会社はてなを退職します」というタイトルの退職エントリーが上がってきていました。
我々はてなブロガーとしては非常に気になる株式会社はてなを退職しちゃう人がいるってもんで非常に人気になっていました。
株式会社はてなを退職します - kiyoblo(@kiyohero)
はてなの退職エントリーだ(^o^)/
気になるのは「どうして辞めちゃうの?」という点。
「これから上場も目指している企業を辞めてしまうなんて、勿体ない!」
というのが端から見てて思うところ。
その答えも退職エントリーに書かれていました。
なぜ辞めるのか
退職について伝えると、決まってこの問いを受けます。おそらく今後もしばらく質問されることと思います。先代会長のしなもんが亡くなったからではありません。
自分でも明確な答えはありません。はてなで働いて10年が経ち自分も30代を迎え、何か新しいことに挑戦したくなったからというのが正直なところです。はてなはとても働きやすい環境が用意されていて、優秀で仲の良いメンバーにも囲まれているのですごく悩みましたが、ちょっとチャレンジしてみたいことができたので、会社や家族ともよく相談して、はてなを卒業することにしました。
はてなは非常に働きやすい環境で、優秀で仲の良いメンバーにも囲まれていたそう。
働き始めて10年経過し、新しいチャレンジをしたくなったので辞めるとのこと。
職場でイジメにあってやめるとかではなくてホント良かったです(^^;
我々はてなブロガーとしてもホッと一息付けるところかと。
きよひろ(id:kiyohero)さん、新天地でも頑張って下さい(^-^)/
失業保険がもらえる?
折角の退職エントリーが上がってきたので、今回のきよひろさんが退職後にもらえる失業保険の時期と金額を弾き出してみましょう(^-^)w
雇用保険を支払ってくれている会社に勤めていたサラリーマンの場合、退職後には失業保険がもらえます。
失業保険と書きましたが正しくは
雇用保険の基本手当
になります。
雇用保険の基本手当は退職し、失業後にすぐにもらえる場合と一定期間経過後(3ヶ月経過後)にもらえる場合とがあります。
所定給付日数の画像。
上記の様に同じ失業者であっても条件によって、3表に分かれるようですね。
上記の画像のハローワークのHPに詳しい記載がありますので引用します。
ハローワークインターネットサービス - 基本手当の所定給付日数
1.特定受給資格者及び特定理由離職者(※補足1)(3.就職困難者を除く)
※補足1 特定理由離職者の所定給付日数が特定受給資格者と同様になるのは、受給資格に係る離職の日が平成21年3月31日から平成29年3月31日までの間にある方に限ります。ただし、「特定理由離職者の範囲」の2.に該当する方は、被保険者期間が12か月以上(離職前2年間)ない場合に限り、当該日数となり、それ以外の方は下記2の日数となります。
ん?
特定受給資格者及び特定理由離職者?
就職困難者?
それ以外の方?
ちょっと分かりにく過ぎませんか(-_-;
就職困難者とは「障害者手帳の交付を受けた人、保護観察中の人、社会的事情により就職が著しく阻害されている人」になるそうです。
特定受給資格者及び特定理由離職者とは会社都合で仕事を辞める事になった人です。会社の倒産や解雇、給与未払い等に該当する人です。
それ以外の方は自己都合で退職した人が該当します。
今回の、きよひろ(id:kiyohero)さんは自己都合での退職ですので図では2番の「それ以外の方」に該当しますね(^^)w
特定受給資格者及び特定理由離職者と就職困難者は失業後すぐに(一ヶ月後に)雇用保険の基本手当をもらえて、自己都合退職者は給付制限となる3ヶ月経過後の4ヶ月目に基本手当をもらう事が出来ます。
なので3月すぐに失業認定等を受けても、雇用保険の基本手当がもらえるのは4ヶ月後の6月になりますか~。
結構遠いですね(^^;
基本手当の所定給付日数
いつもらえるのかが分かったので、じゃあ次は「どの程度もらえるのか?」が気になる所かと。
これもハローワークにきちんと載ってますので引用します。
ハローワークインターネットサービス - 基本手当の所定給付日数
自己都合退職者
被保険者であった期間 | 1年未満 | 1年以上~ 10年未満 |
10年以上~ 20年未満 |
20年以上 |
---|---|---|---|---|
全年齢 | なし | 90日 | 120日 | 150日 |
自己都合での退職者の場合は上記の様な給付日数分がもらえます。
きよひろさんは10年以上勤めたとの事でしたので「10年以上~20年未満」に該当し、120日分の手当がもらえますね。
まぁ4ヶ月分もらうことが出来る、と。
と、これが同じ失業者であっても会社が倒産した人などの場合だと・・・
会社都合退職者
被保険者であった期間 | 1年未満 | 1年以上~ 5年未満 |
5年以上~ 10年未満 |
10年以上~ 20年未満 |
20年以上 |
---|---|---|---|---|---|
30~34歳 | 90日 | 90日 | 180日 | 210日 | 240日 |
35~44歳 | 90日 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 |
30代前半で10年以上~20年未満だと210日と、かなり増えます!
7ヶ月分も基本手当をもらう事が出来ますね(^-^)w
実際の手当金額は?
きよひろさんが4ヶ月分(120日)基本手当がもらえるとして、実際の所「幾らもらえるのか?」が最重要ですよね!
ハローワークの説明によると・・・
支給額
雇用保険で受給できる1日当たりの金額を「基本手当日額」といいます。
この「基本手当日額」は原則として離職した日の直前の6か月に毎月きまって支払われた賃金(つまり、賞与等は除きます。)の合計を180で割って算出した金額(これを「賃金日額」といいます。)のおよそ50~80%(60歳~64歳については45~80%)となっており、賃金の低い方ほど高い率となっています。
基本手当日額は年齢区分ごとにその上限額が定められており、現在は次のとおりとなっています。
(平成26年8月1日現在)
30歳未満 6,390円 30歳以上45歳未満 7,100円 45歳以上60歳未満 7,805円 60歳以上65歳未満 6,709円
30歳以上45歳未満の場合は、最高でも日額7,100円。
30日分で計算すると
7,100円 × 30日 = 217,000円
と弾き出されまして、どんなに稼いでいたサラリーマンでも最高では21.7万円までしかもらえない事になっています。
だいたいもらっていた給料の5~8割がもらえ、支給額が少なかった人ほど高めの割合でもらえるようですね。
「じゃあ実際幾らなの?」
が気になりますね(^^;
丁度、計算してくれるサイトがありましたのでこちらを利用して算出してみて下さい!
試しに日本人の平均給与で試してみました。
平均給与は414万円(平成25年)です。
実際に計算してもらうと、給付日額が5,823円、給付日数120日、総額698,808円がもらえます。
一括でもらえる訳ではないので、月々もらえる30日分で計算すると・・・
5,823円 × 30日 = 174,690円
となります。
月に17.4万円もらう事が出来ます。
この雇用保険基本手当をもらいながら、就職活動をして次の就職先を探すために食いつなぐという所ですか。
ご参考までに(^-^)v
まとめ
- 失業保険は「雇用保険の基本手当」が正式名称
- 30代前半、10年以上勤めた会社を自己都合で退職した人の場合、給付開始が4ヶ月後、給付日数120日、給与の5~8割がもらう事が出来る
- 会社都合で退職の場合は給付日数が倍くらいに増える