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請負契約と委任契約のどっち?フリーランスの契約書事情

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請求書作成&郵送の外部委託

フリーランスになって領収書や請求書について勉強を始めたマネー報道著者です。

「きちんと勉強してから仕事を受けなさいな!」

というお叱りの声を頂戴しそうですが、自分で提案したり営業したりも初めてで仕事を受ける冒頭はそっちに忙しかったので、いざお金を受け取る時期になっての勉強となりました(^^;
色々と独立前にフリーランスについて勉強していたつもりでしたが、いざ自前で仕事をやり始めるとまだまだ勉強すべき事があって大変です(^o^;
でも良い経験です!
独立しなければ、こういった業務を自分で取り組む事もなかったでしょうし。

で、独立したてのフリーランスにも優しい価格で請求書作成&郵送サービスを行ってくれるクラウドサービス「Misoca(ミソカ)」について昨日は調べました。

1通180円という安価で請求書の印刷&郵送まで行ってくれるので結構便利です(^-^)w
昨日記事をアップしたら早速Misocaの代表の方からツイートを頂きました!

ありがとうございます(*^_^*)w

特段、広告記事という訳でもないです。
ブコメでブロガーさんが教えてくれたサービスですし。
一応「アフィリエイトリンクないかな~?」とASPで探してみましたが無かったですし(^-^;

取引先が多くて自分で請求書を管理していて「請求書の作成や発送がが大変で面倒だ(>_<)」と思っているフリーランスの方は利用すると作業のアウトソーシングを図れて便利ですよ♪

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契約書なし

で、昨日の記事の中でブコメで教えてもらった内容で、かなり気になる事がありました。

Misoca (ミソカ) を使って請求書を作ってみる!フリーランスには有り難い機能も! - マネー報道 MoneyReport


 id:SndOpさん
 注文書・注文請書又は請負契約書を交わしていない発注者はおそらく下請法にひっかかりますな。


おふ(-o-:
請負契約書や注文書、注文請書を取り交わしていないと発注者側が下請法に引っかかるんですか!?
それマズイじゃないですか!!!
まぁマズイのは私の方じゃなくて発注元の顧客側ですが、顧客側が何かしら訴えられてしまうような事態は避けたいので、取り急ぎ後付けですが請負契約書を作って締結したいと思います(T^T)


もうちょっと契約周りについて勉強します!

という訳で、私が今回顧客から引き受けている「ネットショップ作成」のお仕事は、口頭での約束での契約となっています。
特段、きちんとした契約書を取り交わすことなく仕事がスタートし、入金もして頂きました(まだ途中なので全額ではないですが)。

ですがきちんと契約書を取り交わしていないと、発注側の顧客が下請法に引っかかるのはマズイので調べてみたいと思います(^-^)/

何の契約?

ところで、そもそも今回私が引き受けた仕事はどんな契約に該当するんでしょうかね?
顧客からの依頼自体は

「ネットショップを作って商品を販売したい。既存のネットショップサービスを利用して作りたいが、ネットやパソコンの知識は乏しいので、調査・立ち上げ準備・商品データ作成をお願いしたい。」

という物です。
ネットショップサービス自体を作るとなると大変ですが、既存のネットショップサービスを利用して良いとの事でしたので、負担は減り

  • どのネットショップサービスが良いのか調査・選定
  • 選定したネットショップサービスでのネットショップ立ち上げ準備
  • 商品データの作成

がメインの業務となりました。

さて、どんな契約形態が当てはまるのでしょうか?

請負契約と委任契約の違い
契約書を作成する際に、その表題を「○○業務請負契約書」とするのか「○○業務委託契約書」とするのか迷ってしまうことはあると思います。
この「請負」と「委任」の違いは、民法の定めに基づきます。


請負(民法632条)
請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

委任(民法643条)
委任は、当事者の一方が法律行為をすることを相手方に委託し、相手方がこれを承諾することによって、その効力を生ずる。


このように請負契約には仕事の完成義務があり、委任契約には完成義務がなく仕事を誠実に処理するものという特徴があります。なお、委任契約には「善良な管理者の注意」(民法644条)が求められ、その職業上での一定レベル以上の処理をする必要があります。完成義務がないからといって手抜きは許されないということです。


請負契約の代表例としては住宅の建設請負契約があり、請負をする工事業者は住宅を完成させる義務を負います。WEBサイトの構築でも、同様に仕事の完成義務があるので請負契約とすることが多いです。


請負契約と委任契約の違い ホームページ制作契約書

大別すると、契約には請負契約委任契約がある、と。
請負契約仕事の完成を約束し、その仕事の結果に対して報酬を支払う、と。
委任契約仕事の完成義務は負わないが相手の仕事を引きうけて一定レベル以上の仕事をしてお金を頂く、と。

Webサイト構築は普通は請負契約になる、と。
確かにWebサイトとかは「途中まで作って完成はしてないけど、期限来たからお金頂戴。完成までもやらないけどね~」では、頼んだ方はお金を払う気にはなれないですよね(^-^;
曲がりなりにも完成したWebサイトが無いとお話にならない訳ですから。

今回の私の仕事に当てはめると、一応請負契約になるのかな~?
「ネットショップ開店!」までこぎつけないと、顧客は私にお金を払う気にならないでしょうしね~。
「ネットショップの開店準備途中までやっといたから!」ではお話にならないですからね~(^o^;

請負契約と委任契約(業務委託契約)

もう少し請負契約や委任契約について調べてみましょう(^^)/

請負契約とは
請負契約とは、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対して報酬を与えることを約することによって、その効力を生ずる契約を言います(民法第623条)。
仕事は有形・無形を問いませんが、仕事の完成がその内容となっており、注文者は完成された結果に対して報酬を支払います。
従って、仕事が完成しなければ原則として報酬を請求することは出来ません。


報酬(請負代金)は、仕事の完成に対して支払われるものですから、後払いが原則となっております。


請負契約とは | 業務委託契約書作成.jp(2016/5/21リンク先サイトなし)

請負契約の仕事は有形・無形を問わない、と。
ネットショップ作成って確かに、ネットショップ自身は出来あがりますが、手にとって見られる「形あるもの(有形)」ではないですもんね~。ネットショップは無形に分類されるのかな?

で、やはり完成された結果に対して報酬を支払う、と。
仕事の完成に対して支払われるので後払い、と。

あぁ、やっぱりコチラかもしれませんね。
後払いです、私の作業報酬(^o^;

続いて委任契約。
下記サイトでは業務委託契約と呼ぶようです。

業務委託契約とは
業務委託契約とは、ある一定の業務の遂行を第三者に委託する契約を言います。
経理、集金、警備、清掃、発送、データ登録、顧客獲得、商品管理など幅広い分野で用いることができ、最近では、アウトソーシングとして、人件費などのコストの削減、雇用に伴う解雇などのリスクの回避、新規事業の立ち上げにおける投下費用削減やそれらの業務の効率化を目的として、外部の企業などに対して社内業務や営業などを委託するケースがますます増えています。


このような社外への業務委託は、多くの場合「○○業務委託契約」という名称の契約のもとに行われていますが、その内容は委任・準委任形態の場合もあれば、請負形態の場合もありますし、それらを混合したものも存在します。
例えば、システム開発委託契約などは、システムの開発という請負に加え、システムの保守という委任・準委任の形態が加わるので、混合契約と言えます。


業務委託契約とは | 業務委託契約書作成.jp(2016/5/21リンク先サイトなし)

サービス的な仕事が業務委託契約に該当するようですね。
モノ造りの請負契約とは違って、経理・集金・営業・在庫管理等が該当して、元々自分の所で行うはずだった仕事の一部を外部委託(アウトソーシング)するのが、業務委託契約なんですね~。
あ、じゃあ昨日調べた請求書郵送サービスMisocaなんかも業務委託契約になるのかもしれませんね!

システム開発で言うと、システム作りの部分が請負契約で、システムの保守・運用の部分は委任・準委任契約になるんですね~。
ん?
上記の説明では委託契約の中に請負と委任・準委任が含まれる混合契約もあるとの記述もありますね。
あれ?

 業務委託契約 = 委任・準委任契約

ではないんですかね?

でもまぁ、今回の私の仕事の分類で言えば「ネットショップ立ち上げ」の仕事が請負契約で、その後の「ネットショップの保守・運用」の仕事は委任契約や準委任契約になりそうですね(^-^)v
委任と準委任て何が違うんだろう(^-^;

そうそう、ネットショップ立ち上げ後の保守と運用(商品データの維持・更新)の依頼も受けています。
まぁこの仕事はネットショップ作った後の話ではありますが。

口約束はトラブルの元?

調べてたらトラブル事例も出てきました。

システム開発委託契約・ウェブサイト制作委託契約とは
業務委託契約と言っても、プログラムの作成やシステムの構築は、要求された仕様に従って目的物を完成して引き渡すという観点から請負の性質を有していると言えますし、システムの保守・運用支援業務については準委任契約の性質を有しているとも言えます。
このような業務委託契約は、他の業務委託契約と比較するとトラブルが多い取引と言えます。


トラブルの原因として、契約書を交わさずに口頭のみで取引を行っている会社が非常に多いということと、委託業務の内容や範囲が不明確、委託者が求める目的物の質や機能など、委託者と受託者との認識のズレが原因でトラブルが生じることなどが多いと言えます。
※システム開発やウェブサイト制作などは、契約書を交わしていてもトラブルが生じることが多い業界と言えるのですが、中小企業のほとんどが口頭のみ若しくは自社の契約形態に合っていないテンプレートを用いていることが少なくありません。


システム開発委託契約、ウェブサイト制作委託契約とは | 業務委託契約書作成.jp(2016/5/21リンク先サイトなし)

口約束の口頭のみでの取引はやはり多いんですね(^^;

「良かった、私だけじゃなかった!」(←だからと言って、良い訳でもない)

で、実際のトラブルのお話も昨日タイムリーに読んだのでご紹介(^^)/

これは2000年より少し前の話なんですが、初めて京都の木屋町にできるバーのロゴデザインを、当時お世話になっていた事務所から依頼されました。
ところが、フライヤーや名刺、いつまでたっても返事をもらえず、何度も連絡したにもかかわらず返事なし。
納期を過ぎた頃にようやく連絡がついて、納品とお金の話を始めた所「あんたら納期まもってないやん。なんで払わなあかんの?まぁ、◯◯さんの紹介やしうちも揉めたくないけど、あんたが遅れたんやから払う義務ないよな。」って、おい。。。


http://www.ppnr.co/entry/2015/08/11/125225

いやー、こんな嫌な顧客もいるんですね~(-_-;
せっかく作っても連絡付かず、いざ連絡付いたら「遅れたのそっちやからお金払わない」って、電話出なかったのそっちでしょって(^o^;

で、トラブルもう2つ。

そして休み明けの、確かもう仕事納めかなという12月28日の朝だったと思います。
僕宛に一通のメールが。


「本年度を持って解散いたします。」


とだけ書かれていました。
混乱しましたが、すぐに社長に連絡をとってみると、電話もつながらず。
営業担当もつかまらない。

怖い、これも怖い(T_T)
年末の締め日に顧客から「本年度を持って解散いたします。」なんてメール着たら嫌じゃ~。
解散と言うか倒産ですよね、これ顧客側の。

話を聞くと「たくさんの施設のコンサルやってて、その施設ごとのホームページを簡単に作れるシステムを構築したい。」というお話だったので、初期費用と月次のメンテナンス費用を見積もり、デザイン案や企画書とともに提出。
時間もかかる上に予算も大きかったので、事前に着手金として1/3を入金して欲しい旨を、契約時に交わし、お互いに了承した上で製作開始。


ところが、期日を過ぎても入金がない。
システム自体はある程度構築ができてきたけど、何度も打ち合わせして、システムも確認してもらってるのに入金がない。
2回目の支払い期日が来て、着手金も無いし、2回目の支払いもない。
この時点で「今月末までに支払いがなければ、開発を止める。」ということを先方に連絡。


その後も入金が無いため、全てのシステムを引き上げ、開発停止。
ただ途中までは仕上がっており、先方も確認していたため、仲介してくれた人にも何度も話したにもかかわらず、一切のアクションを起こさなかったため、最終的には民事調停へ。

オフ・・・(@o@)
事前着手金の振り込みもないし、2回目の支払いもなしですか~(;_;)
こんなのやられたら、長期に渡る仕事だったらこっちが倒産しちゃいますよね~(>_<)
契約書があってもこう言うトラブルに巻き込まれる事はあるんですね。

でもこうやって、着手金や途中でお金をもらう契約良いですね!
これなら相手側の懐事情を見ながら、まだ途中で作業中断出来ますもんね!
この契約手法使わせてもらいます(^-^)/

きちんと信用できる取引先を見付けないとダメという事なんでしょうね~。
頭の片隅にきちんと置いておきたいと思います。

まとめ

  • 契約には「請負契約」と「委任契約」があり、包括するものとして「業務委託契約」がある。
  • 請負契約は仕事の完成義務が伴い、仕事の結果を見て報酬を後払いでし払う契約。
  • 委任契約は仕事の完成義務は負わないが、相手の仕事を引きうけて一定レベル以上の仕事をしてお金を頂く契約。
  • 口約束ではなく契約書を取り交わそう!
  • 契約しててもトラブルはあるから気を付けよう!