イギリス離脱ショック
2016年6月23日、イギリスの国民投票が行われイギリスは欧州連合(EU)からの離脱を決めた。
後世の人達から
「イギリスショック後の世界経済の停滞は悲惨だった」
と語り草になるであろう歴史的な大転換点を迎えてしまいました(-_-;
リーマンショックから立ち直りアメリカ主導で世界経済の持ち直しの芽が出てきていた2016年6月。
世界経済の潮目は完全に変わりました。
サブプライムローン問題の事を思い出して下さい。
2007年当時、アメリカの住宅ローン「サブプライムローン」が証券化され、世界中の投資信託などに組み込まれ
「サブプライムローンの焦げ付きの損失を誰が被る事になるのか分からない」
状態に陥り、疑心暗鬼になった投資家は不安を煽られリスクオンからリスクオフへと世界経済の潮目が変わりました。
昨日の記事ではチャートも入れて解説しています。
今回のイギリスショックによる世界経済への打撃もきちんと見積もる事は非常に難しく、また大英王国の崩壊やEU離脱に続く国が現れるかもしれないなど、不安要素が山積みしています。
人間、不安要素が多いと及び腰になり、安全な選択をしようとしてしまいます。
「安全な日本円を買おう!」
となって円高になり、円高によって輸出企業の業績悪化が懸念され日本株式は下がり、
「株価が下がるのでより安全な債権を買おう!」
となって世界の株式市場から資金が逃げていきます。
こうして実体経済の下げる速度よりも早く、為替相場や株式相場は下げに転じます。
そして世界同時不況へと突入していく訳です。
私のFXトレード
さて、話が大きくなってきました(^^;
身近な話題に転じましょう。
今回のイギリスショック中の私のFXトレードを振り返ります。
結論から先に言いますと裁量トレードは全くしていません。
あんな買うにしても売るにしてもスプレッド(売買時の価格差)が通常1銭とかなのが50銭とかって馬鹿なスプレッドになっている状態で利益を出すのは非常に難しいです(>_<)
狙った方向に動けばポンド/円であれば数時間で27円とかの値動きがあったので、スプレッドが50銭あっても充分利益も取れたかもしれませんが、大抵は逆に損失を被る確率の方が数倍高いです(-_-;
普段やっているFXのトレードの感覚が全く通用しないのが、こうした何かしらのショック時やテロ・災害発生時なので、トレードしない事が最善の一手です。
ただついつい手を出してしまうのがトレーダーの気質というものかもしれません。
昨日はてなブックマークで話題になっていた下記の記事。
この記事の方も、事前に書いた記事では
「イギリス国民投票時はノートレードで見送りましょう!」
と書いていたのに、いざ投票当日に見たら大勢の個人投資家がトレードしている姿を見て
「なんだ大丈夫じゃない!俺もトレードしちゃおう!この値動きなら資産を2倍に出来ちゃうかも♪」
と思って手を出してしまい、結果投資資金の80%を失う大損害に(-_-;
ただ幸いだったのは投資資金に大金は注ぎ込んでいなくて25万円の損失という事でしたから、計算してみると・・・
25万円 ÷ 80% = 31.25万円
と算出されまして投資資金31.25万円でFXをされていた様ですね(^^)v
まぁ頭で分かっていても、あんな乱高下の相場を見ているとついついトレードしたくなるのも分かりますけどね(^-^;
私もかつてはそうやって火中の栗を拾おうとして、サブプライムローンの時に90%の投資資金を失いました(T_T)
茫然自失となりしばらくはFXをやめて離れていましたが、再び勉強して半年後FXトレードに戻りました。
リーマンショックの下げ相場の真っ最中トレードに戻り、相場で揉まれながら過ごし現在に至ります(^^)v
なので今回のイギリス国民投票の日には
「トレードしない!」
と事前に決めていたので、当然当日はチャートを見たりニュースを追ったりしつつも、一度もポジションは持ちませんでした。
自分で言うのもなんですが、トレーダーとして逞しくなったものです♪
FX自動売買
ですが、イギリス離脱ショック時に全くトレードをしなかったのかと言われるとそうでもありません。
FXのトレードはしていました。
ただし自分ではトレードしないでEAに任せていました。
EUじゃないですよ。
EAです(^-^;
今月前半の私の記事を読んでいてくれていた読者の方はご存知かと思いますが、FXの自動売買に取り組み始めました!
FXの自動売買は幾つか種類があるのですが、一番メジャーな自動売買ツール「MT4(メタトレーダー4)」を利用し、自動売買プログラム「EA(エキスパートアドバイザー)」を購入し、海外FX業者「Titan FX」に口座を開きクレジットカードで入金し、VPSを借りて仮想デスクトップ上でMT4とEAを稼働させたのが6月13日の事。
そうなんです、今回のイギリスの国民投票時にはFXの自動売買を行っていました(^^)/
FXの自動売買、またはシステムトレードと呼んだりもします。
で、今回は初めて自動売買を行うので投資資金は少なく10万円を入金したのみ。
まぁ最悪イギリスの国民投票で全額吹き飛んでも痛くないレベルで挑戦しました。
システムトレード結果
まずは初回トレードの結果から見ていきましょう(^^)/
下記が初回のトレードとなった6/14のトレード結果。
通貨ペアは「GBPUSD」でポンド/米ドルになります。
数量が「0.05」ロットで5,000通貨単位。
取引種別「sell」ですから売りですね。
結果としてはダマシだった様で、すぐに損切りし損益が「-32円」になります。
また海外FX口座で手数料を支払う分スプレッドを狭くする口座を開設したので手数料が掛かり、手数料は「-40円」。
合計72円の損失です。
FXを知らない人からしたら
「なんだ損失出してるじゃん」
と思われるかと思いますが、この損失額は凄いです!
何が凄いって、損失額の金額が凄まじく少ないんです!
私が普段行うトレードの損切りの場面て、平気で数万円の損失とか行くのでこんな小さい金額で損切りしたの多分始めてかもしれません(^o^;
確か損切り値幅が2pipsになっていたかと思います。
EAのオススメ設定が。
凄いですね、こんな小さい値幅できちんと損切りしてくれるの。
これなら何回損切りされてもほとんど痛くないです(^-^)v
で、6/13~6/24までのイギリスの国民投票期間も含んだトレード結果が下記。
え?
分からないですって!?
ちょっと待って下さいね。
私もまだMT4に使い慣れていないので口座履歴で「手数料」でソートすると実際のトレードが行われた履歴だけが上にまとまって表示されるので、それを表示してみましょう!
「で、どれよ!」
ですって?
赤丸で囲った部分を見てください!
全部で17回トレードされまして、勝ったのが6回、負けたのが11回。
そして全ての損益を合算すると・・・
100,000円の投資資金でスタートして、99,270円で終わっていますので
100,000円 - 99,270円 = 730円
という事で730円の損失となりました!
これは投資資金に対しての割合で言うと・・・
730円 ÷ 100,000円 = 0.73%
となりまして0.73%の損失です。
一般トレーダーの方が投資資金の80%とかを失っている中で、
僅か1%以下の損失
で済みました!
「プラスになってないじゃないか!」
との声もあるかと思いますが、投資を長く続けていく中で大切な事は
市場から退場させられない事
なんです。
あれほどの乱高下がありながらも、平気で過ごしてしかも大きな損失を被る事もない事が分かれば充分です。
そして今回乱高下が予想される中でもEAを稼働させたのは、普段も放っておいて大丈夫かを知るためでした。
相場でトレードが危険な場面が来た時にEAを止めてトレードを休まなければいけないのか、危険な場面でも稼働させたままで放っておけるのかを知る事は非常に大事です。
東日本大震災みたいな大きな災害に巻き込まれ、自分でトレードを停める手段すら無いような時でも大丈夫なのかどうか?
大きな災害時は相場も大きく動く事が多いです。
そんな時でも「大丈夫」という事が分かりました(^-^)v
相場の平常時では今回購入したEAは利益を上げてくれる事は分かっているので、今後も稼働させながらFXのシステムトレードを続けていこうと思います(^^)/
FXの自動売買によるシステムトレードに興味のある方は下記記事に詳しくまとめていますので、参考にしてください。