仕事の失敗
フリーランスになって引き受けた外の仕事の失敗について記事を書きました。
特段、顧客が悪いという事ではなく、きちんと考えて交渉をしなかった私が悪かったと思っています。
計画して全体を通して見た時にきちんと利益の出る仕事なのかを判断せずに引き受けた私のミスです。
前回書いた記事でポイントとしたのが・・・
【フリーランスが仕事を引き受ける時に考えるべきこと】
フリーランスの仕事の失敗 - マネー報道 MoneyReport
- 自分に出来る仕事か?
- 仕事の期間はいつからいつまでか?
- 他の仕事との兼ね合いは大丈夫か?
- 作業単価は安過ぎないか?
- 他の仕事と比較してどの仕事を引き受けるのが儲かるのか?
- 代金はいつ支払ってもらえるのか?
でした。
これらの中でも特に「4.作業単価は安過ぎないか?」と「5.他の仕事と比較してどの仕事を引き受けるのが儲かるのか?」について掘り下げて今回は考えてみたいと思います。
業種により仕事単価は違う
まずフリーランスとして一括りで話をしてきましたが、フリーランスも業種によって仕事の単価は全然違うと思います。
ブログをきっかけにフリーランスとして独立された方で言うと、Webライターになられる方が多いかと思います。
Webライターさんの場合は月額幾らというよりかは、記事単位に1記事幾らとか連載で10記事で幾らとかになるのかな、と思います。
私は記事の執筆依頼とかを受けた事がないので、相場が分からないのでブロガーでWebライターもされている鈴木こあら (id:suzukidesu23)さんの記事を引用させて頂きます。
相場的には1000文字~2000文字の間で5000円
今まで何人か、ブログを書いている方で原稿を依頼されて書いている人にお会いしましたし、僕自身も書いているのですが相場的には1000文字以上2000文字までで5000円というのが相場のように思いました。
これは特に取材とか特化した専門性の高いテーマが無い場合です。
5000円前後の場合に僕が必要とする時間は2~3時間くらい。時給に換算すると2000円くらいです。
1,000~2,000文字で5,000円ですか~。
結構もらえるんですね(^^;
でもこれは結構単価は高めの話でしょうね。
クラウドソーシングのライター依頼案件は1記事数百円という物がほとんどですもんね~。
また、ブログに書く記事と違い”きちんと書く”必要があるので、執筆スピードの速い鈴木こあらさんでも2~3時間は掛かって時給にすると2,000円位になると。
もし途切れずに上記の様な高単価な記事執筆依頼を受けられると仮定して計算してみると・・・
時給2,000円 × 8時間 × 20日 = 320,000円
と、なりましてフルタイムで記事執筆して月収が32万円になりますか。
フリーランスとして考えるとちょっと厳しい金額になるかもしれないですね。
会社員で手取りで32万円あって自由に使えるのと、32万円から年金や健康保険、税金を支払って減ってしまうフリーランスでは額面だけでは比較出来ませんから。
しかし、住まいが実家で会ったり、住んでいるのが地方で家賃が抑えられる環境であれば、なんとかやっていける収入かもしれないですね。
Webライターはそれほど住んでいる場所を問われる事はないので。
また私が手掛けている開発案件とかは単価はライターさんに比べると高めになっています。
プログラムのコードを書きますからねぇ。
専門職である分、単価は高めになります。
プログラマーやSEとしてフリーランスになると、単価は物凄く高い様です。
私の学生時代の後輩が首都圏でフリープログラマーになり、収入を聞いた事がありますが
「人月単価で80万円で仕事を受けてますよ~」
と話していました。
年商で1,000万円近くになりますか~。
ここまでいけばウハウハでしょうね~(^^;
IT技術者の一般的な単価を調べてみましょう。
下記の「ニアショア機構」という所に詳しい単価が載っていました。
エンジニア単価情報2015年夏レポートについて
要点
- ”Webサービス系エンジニア”にフォーカスし、レポートを作成。
- 価格情報以外にも、知っておきたいユーザー企業の変化についても記載。
デベロッパの人月単価表。
これはIT技術者では下位に位置していまして、アナリストやプロジェクトマネージャーになると更に高くて月額単価が100万円を超える職種もありました。
別に専門職としてやってきた訳でもない駆け出し技術者の身の上としては、この中で言うと「アプリケーションデベロップメント」のレベル2位が該当しますかね?
”プログラミング言語を利用して、モジュール・ファンクション・サブルーチンの実装および単体テストを行う。”人になるのかな、と。
そうすると、時間単価3,300円、月額単価528,000円になりますね!
これでも結構充分な気がします(^^;
ただ上記はフルタイムで働ける人の話。
自分のWebサイトの運用等もありますので、私が開発に割けるのは週に24時間程度になりますので、週40時間が上記価格と考えると6割になりますので、
528,000 × 60% = 316,800円
になりますか、時間単価は変わらず3,300円くらいですか~。
フルタイムは引き受けられない代わりに、単価安めで月に316,800円もらえるならかなりの御の字ですね。
Webサイトの収益と、それとは別に月に30万円程度の収入が確保できるなら十分ですね~。
首都圏と地方の単価の差
またIT技術者には地方毎の単価の差がある様です。
都道府県単価情報(2015年度版)
東京と各都道府県の単価比較
東京を1.0として、各都道府県における単価水準の概算をご確認いただけます。
たとえば0.90の県の場合は、東京の90%の単価ということになります。
<都道府県> <東京比較単価係数> 1 東京都 1.00 2 神奈川県 1.00 3 千葉県 0.97 4 埼玉県 0.96 5 愛知県 0.94 中略 43 長崎県 0.68 44 岩手県 0.68 45 秋田県 0.68 46 山形県 0.65 47 青森県 0.65 – 全国平均 0.80
東京都の仕事が一番単価が高く、首都圏や愛知県が高いと。
逆に地方や東北が安くなっているようで、最下位の青森県と山形県は0.65となっていて、東京単価の65%に抑えられる、と。
プログラマーで東京で50万円の単価でも、青森や山形だと32.5万円の単価になってしまう、と。
結構な金額の差になりますね(>_<)
この辺は全国一律の金額で勝負できるWebライターの方との差異ですね。
Webライターは全国どこでも仕事を受けられますが、IT技術者は情報セキュリティーについてどんどん厳しくなっていますから職場にスマホを持ち込めないとか入退室を全て管理されたりと働く場所を縛られる事が多いようです。
IT技術者は都会か地方なのかによって仕事の単価も変わる、と。
これはその他のフリーラスの方にもありそうですよね。
仕事の需要の多いところ(都会)は必然的に単価が上がり、需要の少ないところ(地方)は単価が下がる、と。
この辺は地方在住でWebメインに仕事を出来る方は、有利になるのかもしれませんね~。
私の場合の単価
と、IT技術者の単価もチェックしましたが、上記の単価はあくまでもきちんとした開発案件の話です。
私の様な素人に毛が生えただけの人間が引き受けられる案件にそこまでの単価が付くかと言うと、そうでもないかな、と(^^;
まぁそこは理解していたので、「初回の開発案件は単価が安くても良いから実績作りに」と引き受けましたが、安過ぎました(-_-;
プロのIT技術者の方が時給単価3,300円とすると、その半額程度が私として週に24時間程度作業するとするなら
3,300円 ÷ 2 × 24時間 × 4週間 = 158,400円
と、弾き出せます。
最低でも月に15万円程度もらわないと割に合わない、と。
これに×(掛ける)ことの作業月数が掛かるので、とんでもない金額になりますねぇ(^^;
半年の6ヶ月間やったとして・・・
158,400円 × 6ヶ月 = 950,400円
となりまして、95万円ほどもらわないと割に合わないと。
結構な金額になりますねぇ~。
儲けで比較する場合
またもう1つの視点である、「5.他の仕事と比較してどの仕事を引き受けるのが儲かるのか?」について考えてみましょう。
私の収入のメインは自分で企画したWebサイトの収入です。
現在も幾つもアイデアがあるのですが、外の仕事が忙しくて着手出来ていません。
もし仮にWebサイトを新規に立ち上げるとして「設計、開発、データ準備、運用開始」までで1ヶ月程度かかる試算をしています。
これまでの実績から似たWebサイトでも同等の収益が上げられるとして、翌月から2ヶ月後程度で月に5万円程度の収入を上げてくれます。
そしてそれはその後も毎月の収入になりますので、半年ベースで考えると
【新規Webサイト立ち上げ時の収益予想】
月数 | 収益 |
---|---|
1ヶ月目 | 0万円 |
2ヶ月目 | 2万円 |
3ヶ月目 | 5万円 |
4ヶ月目 | 5万円 |
5ヶ月目 | 5万円 |
6ヶ月目 | 5万円 |
合計 | 22万円 |
と、なりまして半年で22万円の収入ですか。
月に均すと・・・
22万円 ÷ 6ヶ月 = 3.7万円
と、なります。
ただ、これを毎月同等の新規Webサイトを作る事が出来たとすると、1ヶ月ずつのずれはありますが算出してみると・・・
【毎月Webサイト立ち上げ時の収益予想】
月数 | 1サイト目 | 2サイト目 | 3サイト目 | 4サイト目 | 5サイト目 |
---|---|---|---|---|---|
1ヶ月目 | 0万円 | 未着手 | 未着手 | 未着手 | 未着手 |
2ヶ月目 | 2万円 | 0万円 | 未着手 | 未着手 | 未着手 |
3ヶ月目 | 5万円 | 2万円 | 0万円 | 未着手 | 未着手 |
4ヶ月目 | 5万円 | 5万円 | 2万円 | 0万円 | 未着手 |
5ヶ月目 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 2万円 | 0万円 |
6ヶ月目 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 2万円 |
合計 | 22万円 | 17万円 | 12万円 | 7万円 | 2万円 |
となって、最後の合計部分だけを合算すると・・・
22万円 + 17万円 + 12万円 + 7万円 + 2万円 = 60万円
となり、半年間の収入は60万円になります!
そっかー、このくらいの収支予想になるのか~(^o^;
なんとなくできちんと試算した事なかったんです(-_-;
これと同等の収益を少なくとも上げられないのであれば、自分の企画のWebサイトをドンドン立ち上げていった方が儲かりますね~。
半年ベースでの計算ですが60万円の収益との比較になるので、外の仕事が半年で60万円を超えないなら引き受けない方が良い事になります。
月に均すと
60万円 ÷ 6ヶ月 = 10万円/月
となって、月額10万円未満の仕事は引き受けないで、自分の企画のWebサイトを立ち上げていった方が儲かる事になります。
月に10万円以上もらえないなら外の仕事を引き受けるのは損失にしかなりません(>_<)
経営者視点で考えると複数の仕事があるなら「儲かる方の仕事をする」のは当然の経営的判断です。
私の最低単価は月に10万円以上になります!