MT4でEA稼働
ようやく前回記事まででMT4を利用したFXの自動売買のデモ口座でのトレードが出来る状態になりました!
エラーコード133と4109が起きていて、その意味が「トレード無効化」と「トレードが許可されていない」との事で
「トレード出来る環境がそもそも構築できていない?」
との疑念から原因を追いました。
下記記事ではMT4のエラーコード一覧を載せていますので、MT4のエラーが起きて理由が判然としない時には参考にして下さい(^^)v
133エラーが発生していた最終的な理由としては
「選択する通貨ペアが、デモ口座で提供されている通貨ペアではなかったから」
というものでした。
通貨ペア自体は「EURUSD」でユーロ/米ドルだったのですが、MT4に入っていた「EURUSD」という物ではダメで、「EURUSD_ecn」という物を選ばないとダメでした(>_<)
スプレッド比較
画面で見ると、上の赤枠の方がデモ口座のEURUSDで、下の緑枠が無関係なEURUSDでした!
分からんがな、こんな細かい違い(-_-;
関係ない口座(デモ口座や本口座以外)は消しておいて非表示にしておいた方が良いのかもしれません。
また、よく見ると同じタイミングでも買値と売値の金額が違いますねー。
上のEURUSDは買値:1.11546で売値:1.11549。
下のEURUSDは買値:1.11542で売値:1.11553。
買値と売値の差額の事を「スプレッド」と呼びます。
このスプレッドの差が、FX業者の利益になります。
スプレッドの計算をしてみると・・・
上のEURUSDは 1.11549 - 1.11546 = 0.00003。
下のEURUSDは 1.11553 - 1.11542 = 0.00009。
スプレッドがそれぞれ0.00003と0.00009なので、その差は3倍もあります!
さすがスプレッドが世界最狭(スプレッド幅が小さい)の謳い文句のAXIORY。
めちゃくちゃスプレッドが狭いです(^o^;
あれ?
普段トレードしているYJFXのEUR/USDだと・・・
売値:1.11556 - 買値:1.11556 = 0.00006
との事で、AXIORYのスプレッド0.00003と比べて2倍の差がありますね!
ナノスプレッド口座やりますね~♪
EAの注文内容を確認
一晩経ちました。
さて、昨晩仕掛けておいたEAは自動売買してくれたでしょうか?
んーと?
多分、動いていませんね(^-^;
「MT4で自動売買できるんだから注文内容だって任せっきりでOK!内容なんてチェックしないぜ!」
という姿勢は頂けません(-_-;
きちんとEAが出している注文内容を読み解いて
「こういう注文を出すEAなんだな~」
というのを理解した上で運用したいじゃないですか。
そうじゃないと相場がEA向きに動いた時に
「きっと今日の値動きなら○○pipsくらい利益が出てるぞ!」
というのが分からなくてつまらないと思うんですよ(^o^;
逆に
「今日の値動きはちょっとウチのEAでは損失出てるな、きっと・・・」
と覚悟をしてからMT4見てみたり、といった事がしたいじゃないですか、自動売買とはいえ。
どんな相場の値動きで利益が出せるEAなのか?
は、きちんと把握してからEAを動かしたいものです。
と、前置きが長くなりましたがEAの注文内容を見てみましょう(^^)v
下記の赤枠で囲った部分がEAの自動注文になります。
このままだと見にくいので、表にしてみます。
【EAの注文内容】
注文番号 | 7573733 |
---|---|
時間 | 2016.06.03 00:07:57 |
取引種別 | buy stop |
数量 | 0.50 |
価格 | 1.12202 |
決済逆指値 | 1.12182 |
決済指値 | 1.13002 |
価格 | 1.11501 |
ふむふむ。
初回なので1つ1つ確認してみましょう!
注文番号はMT4が勝手に割り振るユニークな番号です。特段意味はありません。後から注文を追いかけたい時に使います。
時間はちょっと注意が必要で、これは日本時間ではありません(^o^;
下図も見て頂きたいのですが、上のチャート上の現在時刻が「2016.06.03 05:00」でWindowsの下部の現在時刻が11:29となっていて、ほぼ6時間ずれている事になります。
これは、MT4の時刻が日本時刻ではなくて、GMT+3に設定されているからです。
GMT+3て何でしょうね(^^;
GMTとは「Greenwich Mean Time」の略語で、グリニッジ標準時と呼ばれます。
GMT+3とはこのグリニッジ標準時に+3時間足した時間を指します。
英国がGMT+0で、日本がGMT+9で、GMT+3はこのデモトレード口座を提供しているFX業者AXIORYのサーバーが設置されている国になる様です。
GMT+9 - GMT+3 = 6時間
なので、日本時間から見ると6時間ズレが起きている、と。
取引種別は「buy stop」との事で、買いの指値注文なのかな、と。成行買いが「buy」の様な。
数量が0.50とありますが、0.5万通貨ということではなくて、単位がロット(Lots)になります。
1ロットは、なんと10万通貨単位になります!
10万通貨って、米ドル/円で1円動けば10万円もの値動きになるトンデモない量ですよ!
ということは数量0.50は0.5ロットとなりまして、10万通貨 × 0.5 = 5万通貨 になります。
まぁコレでも結構な取引量です。
流石に1万米ドル(日本円で約110万円)も入れただけあります♪
価格は1.12202で、現在値の1.11501よりも結構上です。
チャートで見ると上の青丸の中の青矢印が「買い指値の1.12202」で、次にチャートが上昇して1.12202に到達した瞬間に買い注文が発動するのかな、と思います。
また、下の赤丸は「売り指値の1.11122」くらいになるのかな、と。
当時(2 Jun 09:00)は下げる可能性の方が高くて、売り注文になっていたのかな、と。
チャートの上下動に合わせて、買いで待つのか売りで待つのかを自動で判断して待ち伏せてくれるのかな、と。
へぇ~、EA頭良いですね~(^-^)v
決済逆指値:1.12182は損切り注文で、決済指値:1.13002は利益確定注文になります。
買い指値が1.12202ですから、計算すると・・・
損切 :1.12202 - 1.12182 = 0.0002
利益確定:1.13002 - 1.12202 = 0.0080
と、なりまして損切は0.0002で切ってくれて、利益側は0.0080も狙ってくれるので、1回の損切りの40倍もの利益を狙ってくれますから、1度の負けと1度の勝ちが発生した場合には・・・
勝ち:0.0080 - 負け:0.0002 = 0.0078
となって、後39回負けても利益が出る計算になりますね(^-^)v
もちろん、これは理想的な環境でトレードが出来た場合であり、実際のトレードでは損切はスリッページ(注文が滑ること)が発生して損失が大きくなる場合もありますから、もう少し負け額は大きくなるでしょうが、悪くないと思います(^^)v
しかし自動売買だとこんな微小な損切が出来るんですねぇ(^-^;
手動で行う裁量トレードでは絶対不可能な損切レベルですね。
機械トレードの強さの部分ですね~♪
また今回は最初の注文スタートのみ見ているのでアレですが、利益方向にチャートが伸びていく分にはドンドン追いかけて利益分を伸ばして損失側を切り上げて動いてくれるものと、思います(^-^)v
トレーリングストップみたいなやつですかね。
EAの注文内容が見えてきた所で、次回はEAのバックテストを行ってみたいと思います(^^)/
連載目次:FX自動売買MT4稼働の軌跡
- MT4の有料EAを入手!これで私もFX専業トレーダーの仲間入りだ!
- FXのMT4稼働環境のVPSは「お名前.com」と「ABLENET」のどっちが良いの?
- MT4こと「メタトレーダー4」のインストール手順 for Windows
- MT4のチャートにテクニカル指標を表示する方法
- MT4にEAを導入してみよう!FXの自動売買プログラムの導入!
- MT4のEA動作エラー「133」と「4109」のエラーコードから原因を追う!
- MT4のEA自動注文内容を確認してみよう!
- FX自動売買向けに海外FX業者「AXIORY」の口座を開いてみた!
- 春はあけぼの、夏はバックテスト。MT4 EAの憂鬱。
- 初めてのヒストリーデータ取得選び。MT4の1分足から全ての足へ!
- MT4バックテストのやり直し!ヒストリーデータの再取得
- レバレッジ500倍、スプレッド0.0pipsの「TitanFX」に海外FX口座を開いた!
- MT4稼働VPS「ABLENET」を本契約!FX自動売買まで後一歩!
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