ビットコインの最高値更新
ビットコインが史上最高値を付けたのはほんの2週間前の事です。
2017年9月2日。
この日、仮想通貨ビットコインは1BTCあたり56万円という市場最高値を更新しました。
下図のチャートがその時のもの。
もう、物凄い右肩上がり。
Twitter上でも当然話題に。
【速報】ビットコイン56万円突破! pic.twitter.com/h0Vadpit2H
— たばてぃん (@shoto0212) 2017年9月2日
そして、9月中旬に生きる私達は知っているそこがビットコインの天井だったということを・・・
最高値後下落
どの相場でもそうですが、過去最高値を付け天井を打った場合には、相場は下落します。
日本のバブル然り、米大統領トランプ相場然り。
過去のチャートはバブル景気後の下落を示しています。
日経平均株価は1989年12月29日の大納会に史上最高値38,957円44銭を付け、その後下落に転じました。
その後の株価の落ち具合は皆さん知ってのとおりです。
現在、日経平均株価は20,000円前後を上下動していますが、28年前にはその1.9倍もの値を付けていたんですね、今からでは信じられない高値ですね(^-^;
株価や、どんな通貨ペア、金や銀などの商品もそうですが、どんな投資対象も「ずっと右肩上がり」という一本調子の値動きをするものは存在しません。
それは「このトレードで儲けてやろう!」という人の心理戦が反映されるからです。
例え右肩上がりの上昇局面であっても
「ビットコインはまだまだ上がる!もっと買って手元に保有していよう!」
と「買い」で考える人もいれば、
「安値で買って、既にビットコインは急騰しすぎた。売って決済だ!」
と「売り」で考える人もいます。
そして、ひとたび上昇していた相場が下落に転じれば
「なんだこの急落は(>_<)」
「下がりきる前に売ってしまわなければ(T_T)」
とパニックが起こり、「売りが売りを呼ぶ」急落が起こります。
そして、史上最高値を2017年9月1日につけたビットコイン相場も、先週このパニック売りに見舞われました。
その軌跡を残そうと思います。
2017年9月13日 「ビットコインは詐欺だ!」発言
史上最高値を付けたビットコインは利益確定売りに押され、下落していました。
今年の初めにビットコインを10万円で買っていた人にすれば、9カ月で56万円にまで達したビットコインは1BTCあたり46万円もの含み益を上げてくれています。
10BTC持っていたとすれば、その半分の5BTCくらいは決済したいと思うのは人の常。
10BTCを1月に100万円で買っていた人にすれば、その後下落したとはいえ1BTC40万円台で売ることができればかなりのウハウハです。
例えば45万円で5BTCを決済したとすると・・・
5BTC × 45万円 = 225万円
となり、元手50万円で買った代金を差し引いても・・・
売値 225万円 - 元手 50万円 = 利益 175万円
となって175万円もの利益をあげられたことになります。
最初に買った100万円の元手を大きく上回るリターンが確定出来た事になります。
こうして、最高値をつけた投資対象と言うのは利益確定のために「売られ」ます。
しかし、そんなビットコイン相場に冷や水を掛けたのがアメリカのJPモルガンのCEOでした。
ビットコイン下げとまらず、前日のダイモン氏の「詐欺」発言で
仮想通貨ビットコインBTC=BTSPが13日、一時10%強下落。その後7%安の3878.98ドルで推移した。
米銀JPモルガン・チェース(JPM.N)のジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が前日、ビットコインは「詐欺であり、崩壊する」と発言したことが引き続き材料となった。
著名なジェイミー・ダイモン氏の
「ビットコインは詐欺であり、崩壊する」
という発言は瞬く間に広がり、ビットコイン相場は急落します。
9月13日は最高値4,200米ドル、最安値3,722米ドルをつけ最大で10%程度の下落を見せました。
2017年9月14日 中国のビットコイン大手取引所がビットコイン取引の停止を発表
急落し動揺するビットコイン相場をさらに叩き落す発表が翌日されます。
ビットコイン中国、取引停止へ=政府が指示-価格は一時30%急落
仮想通貨「ビットコイン」を扱う中国3大取引所の一つで、上海市に拠点を置く「ビットコイン中国」は14日、今月末で取引を全面停止すると発表した。同日付で取引口座の新規開設も停止した。中国政府が今月初めに出した通達に基づく措置だという。
これを受け、同取引所のビットコイン価格は急落。一時30%を超える下げを記録した。
中国のニュースサイト、第一財経網が上海の金融当局筋の話として報じたところによると、同市はすでに、市内のすべてのビットコイン取引所に対し、今月末までに取引を停止するよう、口頭で命じた。
3大取引所はこのほか、北京市に本拠を置く「火幣(フオビ)」と「OKコイン」。これらを含め、中国当局は国内のすべての取引を止める方針と伝えられている。
仮想通貨ビットコインは中国こと中華人民共和国でも投資対象として人気が出ており活発な取引がされていました。
しかし、中国政府が管理下に置くことができないビットコインの取引を快く思わない中国政府が出した通達に基づき、中国のビットコイン大手取引所である「ビットコイン中国」が今月末でビットコインの取引を全面停止すると発表しました。
この発表により中国人のビットコイン保有者がビットコインを売って決済したのは勿論、世界中でビットコインの売り浴びせが始まりました。
2017年9月14日のビットコインチャート(一番右端のがそうです)。
最高値は3,943米ドルで、最安値は3,236米ドルと2017年8月上旬の価格を付けます。
最高値からの下落率は18%にも及びました(>_<)
2017年9月15日 北朝鮮のミサイル発射
前日の中国大手取引所のビットコイン取引停止のニュースは、他の中国国内の取引停止はもちろん、
「その他の国のビットコイン取引所によるビットコイン取引停止が広がるのでは!?」
という憶測が駆け巡り、日を跨いだ9月15日も急落しました。
その下落は半端じゃなくて、チャートを見ていた私も
「こりゃ底なしだな・・・」
という感じで見ていました。
この日の値動きは始値3,778米ドルでスタートしましたが、一本調子で下げていき遂には3,000米ドルを割りこむ場面まで急落しました(>_<)
下図チャートはその時の下落の様子(BTC/USD 1時間足)。
そして、これはBITCOIN米ドルのチャートなのでこんな感じなのですが、BITCOIN日本円のチャートはもっと悲惨な事になっています。
下記チャートの赤枠部分がそうです。
突然の急落後に一気戻しが起きているのが分かると思います。
そしてこの急な値動きを主導したのはUSD/JPYこと米ドル円です。
同じ時間帯のUSD/JPYのチャートが下記です。
この急落&急騰にビットコイン相場もつられて動きました。
この日本円の急落は、北朝鮮による日本上空を飛び越えた弾道ミサイルの発射が原因です。
本日午前6時57分頃、北朝鮮が我が国の北海道上空を通過する形で弾道ミサイルを発射した。政府としては、航行中の船舶・航空機の安全確認や、上空を弾道ミサイルが通過したと判断される地域の安全確認等必要な対応をとり、対応に万全を期しているところであるが、現在のところ被害は報告されていない。
平成29年9月15日 内閣官房長官声明 | 平成29年 | 内閣官房長官談話など | ニュース | 首相官邸ホームページ
Jアラートでミサイル発射を知った人も多かったと思いますが、これが引き金になって「有事の円買い」で米ドル円が急落(日本円としては急騰)しました。
しかし、日本に落ちることなく太平洋に落ちた事が分かると一気に値を戻しました。
この揺り動きにビットコイン相場も影響を受けました。
日本円でビットコインを買っていた人にとっては、あの朝の場面で1BTCあたり30万円近くまで下落した時は正気ではいられなかったんじゃないでしょうか!?
ニュースにもなっていました。
ビットコイン大暴落に「ゲロ吐いた…」「底なし沼」と阿鼻叫喚
9月15日頃から、仮想通貨である“ビットコイン”の価格が大暴落。ネットは「底なし沼」「バブル崩壊レベル」「もはやギャグ」「ゲロ吐いた…」と阿鼻叫喚の様相となっている。
しかし、ここ数日でビットコインの価格は下落の一途をたどっている。ビットコイン販売所「bitFlyer」のリアルタイムチャートを見てみると、13日未明時点では1BTCあたり45万円前後で推移していたが、15日朝方には35万円以下まで下落、15日昼頃の時点では少し持ち直して約37万円へと推移したものの、その後再び下落が始まった。
ビットコイン価格の急激な下落に、ネット上は
「ビットコイン終了のおしらせ」
「これはキツイ展開」
「お願いだから戻ってくれ…」
「暴落フェスティバルかよ引くわ」
と大パニックに。
投資をやっている人には分かると思いますが、自分の保有口座の残高が目減りしていったりマイナスが拡大していくのをみているのは本気で心臓に悪いです(-_-;
しかし、ビットコインはここで底を打ちます。
一気に揺り戻しで9月15日中にはビットコインは3,703米ドルまで回復しました!
この底打ちからの揺り戻しの理由については以下のような理由によるものと捉えられているようです。
ビットコイン3000ドル下抜け後上昇、関係者「中国動向問題視せず」
仮想通貨ビットコインBTC=BTSPが15日の取引で、一時3000ドルを下抜けたが、直近で約14%高の3699ドルで推移した。
ただ、市場では世界の他地域でも取引所が閉鎖されなければ、売り材料としては不十分との声が聞かれた。
仮想通貨の分析サイト「クリプトコンペア」創業者、チャールズ・ヘイター氏は「中国の取引量は世界の10%以下なので、(中国の動きは)大きな問題でない」と話した。
との事で、中国のビットコイン取引量は世界中の取引量の10%以下なので、中国で全てのビットコイン取引が停止したとしても影響は軽微と判断されかからのようです。
まとめ
結局2017年9月13日から9月15日の底打ちまでの3日間の間に、ビットコインは4,200米ドルから最安値2,955米ドルを付けました。
2,955ドル ÷ 4,200ドル = 70.0%
という訳で70%まで下げる、要は30%もの下落率になりました!
おっかないですね(-_-;
3日で30%も値を下げる事があるのがビットコインというものだという事です。
9カ月で4.6倍になることもあれば、僅か3日間で30%も下落する値動きをする、それが仮想通貨ビットコインの姿です。
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