持ち歩ける光電話
フレッツ光を契約して光回線を引いたので、固定電話はひかり電話にしました。
そしてこの光電話と貸し出してくれているホームゲートウェイ(HGW)のVPNサーバ機能を使うことで、スマートフォンを光電話のリモート子機として使う方法の手順を図解でご紹介しました。
スマホを光電話の子機として外出先で使う方法を名付けて『持ち歩ける光電話』と呼びました。
別に正式名称とかじゃなくて、何か呼び名がないとサービスの説明がし辛いので、仮でそう呼んでいるだけですが(^-^;
この持ち歩ける光電話を使う事で様々なメリットを教授することが出来るようになります。
昨日は使い方の手順の説明に終始してしまいましたので、本日は持ち歩ける光電話のメリットについてご説明します。
電話料金が割安
これは光電話の話の最初に書いた「スマホdeひかり電話」の記事にも載せましたが、スマホで電話を掛けると異常に高くつくので、それを割安に出来るのが良いです。
スマートフォンは30秒20円、1分で40円もの通話料金が掛かってしまいます。
または最近の「国内通話掛け放題」のプランに加入すると月額2,700円で電話を掛けまくれますが、ちょっと高過ぎませんか?
皆さん、元が取れるだけ電話をしていますか?
ちょっと計算してみましょう!
2,700円 ÷ 40円/分 = 67.5分
と、なりまして月に67.5分以上、1時間7.5分以上電話を利用する人じゃないと国内通話掛け放題プランではプラスになりません。
これが持ち歩ける光電話の場合には、そのまま光電話の通話料金で電話をする事が出来ます(^-^)w
光電話はIP電話なので安いです。
国内固定電話への通話が3分8円、国内の携帯電話のdocomoに1分16円、国内携帯電話のauやSoftBankに1分17.5円で通話する事が可能です。
050のIP電話や国際電話の料金も分かる一覧表を載せておきます。
掛け放題プランと比較するために、67.5分で計算してみましょう!
固定電話に67.5分掛けた場合には、1.5分あふれた分も3分になるので69分に繰り上げて計算すると・・・
69分 ÷ 3分 × 8円 = 184円
対携帯電話には1分単位の計算になるので、67.5分を68分に切り上げて計算します。
docomoの携帯電話に68分掛けた場合には・・・
68分 × 16円 = 1,088円
auやSoftBankの携帯電話に68分掛けた場合には・・・
68分 × 17.5円 = 1,190円
と、なります。
一覧表にするとこんな感じ。
パターン | 67.5分の通話料金 |
---|---|
スマホ→国内通話 | 2,700円 |
光電話→国内固定 | 184円 |
光電話→docomo | 1,088円 |
光電話→au・SB | 1,190円 |
ちなみに他の割安な電話サービスとも比較してみましょう。
携帯電話(スマホ含む)へ電話した時の電話料金です。1分と60分とを載せいます。
キャリア | 1分 | 60分 |
---|---|---|
docomo・au・SoftBank | 40円 | 2,400円 |
楽天でんわ | 20円 | 1,200円 |
050plus | 16円 | 960円 |
SMARTalk | 16円 | 960円 |
LINE電話 | 6.5円 | 390円*1 |
ひかり電話(dokomo宛) | 16円 | 960円 |
ひかり電話(au・SB宛) | 17.5円 | 1,050円 |
と、なりまして050のIP電話サービスとほぼ同等の料金体系になりますね。
まぁauやSoftBankに掛ける時は050IP電話サービスより少し高いですか(^^;
通常キャリアや楽天でんわよりも安く掛ける事が出来ます。
家族間通話が無料
この持ち歩ける光電話は家族間通話を無料にする事が出来ます!
自宅に掛ける時には、内線の子機扱いになるので内線番号を押して電話を掛けるだけで内線呼び出しが出来ます。
自宅に掛ける時には「1」を押して電話を掛けるだけ。
他の内線にはホームゲートウェイで登録した子機番号を押して電話を掛ければOKです。
通常3~7の5台分子機登録できますので、それぞれ登録した子機のスマホを誰が持っているか確認して、その子機に電話するだけ。
下手な短縮ダイヤルやアドレス帳から掛けるよりも、1番号打って電話するだけで良いので非常に簡単です(^-^)w
しかも子機同士での内線通話扱いなので、通話料金は勿論無料(*^_^*)/
音声品質がクリアで遅延無し
これはスマホのIP電話(050やLINE電話等)を使った事がある人には非常に気になる所でしょう。
通常のIP電話は音声がくぐもって聞こえます。
ちょっとフィルターが掛かったような、昔のカセットテープの様な音質になります。
光電話もIP電話サービスなのですが、光電話はクリアなCDの様な高音質で聞こえます!
家族のスマホに電話して話してみましたが、非常にクリアで普通の固定電話や携帯電話で喋っている様な感じです(^-^)w
また通常のIP電話サービスでは若干の遅延が発生します。
海外のサーバーを利用しているLINE電話や海外IP電話サービスを使うと、1秒くらいの遅延が発生します(>_<)
1秒程度のずれがあると、会話の中で頷くのとかが致命傷になります(^^;
「うんうん」みたいな頷きを入れずに、また相手の喋り終わりめがけて次の言葉を被せつつ話して丁度良いくらいの感じになります。
海外のIP電話サービスを使うのにはかなりのコツが必要です(-_-;
しかし光電話は全く遅延が発生せず、ごくごく普通に話せば良いだけです。
頷きも入れ放題♪(←当たり前のこと)
この辺りの音声品質の高さや遅延が発生しないメリットは、特にビジネスで光電話を使う人にとっては大きなものとなると思います。
「クリアに聞こえる」、「遅延なくスムーズに話せる」事は顧客への電話や社内での連絡手段としても非常に重要なポイントになると思います。
持ち歩ける光電話はビジネス用途(フリーランスやSOHO等)でも充分使用に耐えられる高品質さです(^-^)w
自分の自宅の電話番号で掛けられる
これはスマホには無いメリットですかね。
通常スマホでは「090」、「080」、「070」で始まる電話番号で電話を掛けます。
050のIP電話では「050」で始まる電話番号ですね。
これが持ち歩ける光電話を使うと、自宅の電話番号で電話を掛ける(発信する)事が出来ます!
もちろん相手に発信者番号通知もされます♪
相手からすれば自宅の固定電話の電話番号が通知されますので、外出先から電話してきているとは思われません。
LINE電話等で問題になった電話番号偽装ではなく、自宅のホームゲートウェイ経由の電話なので、本当に固定電話の電話番号から発信していますのでdocomoの様に電話番号偽装見破り装置を付けている様なキャリアに電話する時も安心です(^-^)b
まぁ外出しているのに「自宅にいる」と思われるとうまくない状況で使うと誤解される場合もあるかもしれませんが、まぁその辺は
「私は光電話を持ち歩いているので、現在外出先ですよ~」
と言えばさらに相手を混乱させる事でしょう(^^;
地球のどこででも
持ち歩ける光電話は外出先で使えますが、これは国内に限った話ではありません。
海外に行った場合にも、インターネットにスマホを繋ぐ事が出来れば、海外から自宅の光電話を経由しての発着信が出来ます!
要は海外旅行中に自宅の電話番号で相手に電話を掛ける事が出来ます。
しかも国際電話になる訳ではなくて、普通の国内通話料金で使う事が出来ます(^-^)w
海外旅行中に友人等に電話すれば、あなたの自宅の電話番号が相手に通知されますので
「あれ?海外旅行中じゃなかったっけ!?もう帰ってきたの?」
と驚かす事も出来ます(←あまり意味ない(-_-;)。
まぁ地球上のどこにでも自宅の光電話を持ち歩けるという、そんなメリットです。
緊急電話が掛けられる
通常のIP電話(050、LINE電話、海外IP電話)では掛ける事が出来ない、緊急電話。
これも大きなメリットですが、持ち歩ける光電話では「緊急電話」に電話を掛けることが出来ます。
110番や119番など、事故や災害時に大至急で電話したい電話番号が緊急電話番号になります。
この緊急電話が掛けられないから「IP電話には移行しない」という人が沢山いらっしゃいます。
でも持ち歩ける光電話なら大丈夫。
自宅にいても、外出先でもすぐに緊急電話番号に電話をして救助を求める事が出来ます。
この安心感は大きいですね!
スマホの電話を解約できる
ここまで読んできた中で勘の良い方は気付くと思うのですが、持ち歩ける光電話を使えばそもそもスマホの携帯電話番号が不要になります。
自宅の光電話の電話番号さえあれば、スマホで自宅の電話番号で発着信が出来るんですから。
毎月支払っているスマホ代金。
結構高いと思うんですよ。
普通に支払うと毎月7,000円程度掛かる事になります。
このスマホの契約を解約して、データ通信専用のMVNO(仮想移動体通信事業者)の格安SIMを契約すれば良いだけになります。
持ち歩ける光電話は通話回線を使っているのではなくて、データ回線を使ってデータ通信で通話していますので、データ専用SIMで良くなります。
それでいて割安な通話料金できちんと高品質な電話が使え、緊急電話すらも掛ける事が出来ます。
MVNOの相場は現在3GBまで高速データ通信が出来て月額900円程度まで値下げが進んでいます。
月額7,000円程度のキャリア(携帯電話会社)を使っているならその節約金額は
7,000円 - 900円 = 6,100円
になります。
毎月6,100円の節約で年間72,000円程度の節約になります!
スマホの電話番号を捨てて(解約して)、持ち歩ける光電話に切り替えませんか?
まとめ
- 持ち歩ける光電話は割安!固定電話へ3分8円、携帯電話へ1分16~17.5円。
- 家族間通話が無料になる!内線番号を押して掛けるだけ。
- 高音質、遅延無し!ビジネスに最適。
- 自宅の電話番号で電話を掛けることが出来ます!
- 日本全国どこからでも、また海外であっても使えます。
- 緊急電話が掛けられる。110も119も繋がるから安心!
- スマホの携帯電話番号を解約して、さらに節約可能!
連載目次:持ち歩ける光電話
- スマホdeひかり電話を導入しiPhone5sをひかり電話の子機にしました!
- 外でも家電(いえでん)!ひかり電話を外出先でも使える「持ち歩ける光電話」の設定方法
- 持ち歩ける光電話で何が出来る?安くて高品質で緊急電話OKで地球の裏側からも掛けられる!
- スマホの電話番号維持費を月額100円にする方法!?こんな技があったのか!
- 【種明かし】持ち歩ける光電話のお話まとめ
- 持ち歩ける光電話へのブコメ議論。ビジネス利用やデメリットなど。
- 持ち歩ける光電話が持ち歩けなくなった!?急に繋がらなくなったその原因と対応策。
- 持ち歩ける光電話の動的IPアドレス変更対策!の途中まで(^^;ダイナミックDNSサービスの紹介。
- 【解決編】これで再び持ち歩ける!IPアドレスの変更への対応方法決定版!持ち歩ける光電話。
*1:最初の60分のみ、61分以降は1分14円。