ウェアラブルデバイス
世の中に「身に着ける事の出来るパソコン」という意味の「ウェアラブルコンピュータ」という概念が登場したのは20世紀の頃ではないかと思います。
ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)とは、身につけて持ち歩くことができるコンピュータのこと。別にコンピュータやスマートフォンなどがあり、その周辺機器としての使い道を期待している場合に、ウェアラブルデバイス、ウェアラブル端末と呼ぶこともある。
Wikipediaによると身につけて持ち歩く事の出来るコンピュータのことを「ウェアラブルコンピュータ」と呼び、スマホのの周辺機器としての使い道の場合に「ウェアラブルデバイス」と呼ぶようです。
今週末の2015/4/24(金)に発売されるApple Watch(アップルウォッチ)はこの定義に従うとウェアラブルデバイスに分類される製品になります。
アップルウォッチの概要と価格については一昨日、昨日とご紹介してきましたので、本日は競合製品となるウェアラブルデバイスとの比較を行いたいと思います。
競合製品
腕時計型のウェアラブルデバイスは既に多数の製品がメーカー各社から発売されています。
スマホメーカーASUSが「ZenWatch」を発売していたり、サムスンが「Gear」や「Gear Fit」などの製品を発売していたり、我らが日本製のSONYモバイルコミュニケーションズが「SmartWatch」や「SmartBand」を発売しています。
そのどれもが幾度か話題になりながらも「成功」と呼べるほど売れてはいないのが実情です。
今回発売されるAppleWatchがウェアラブルデバイスとしての「初の成功」を手にする製品になるのかどうか注目が集まっています。
そして本日はこれらの競合製品とAppleWatchを比較して、どちらがどう優れているのかを導き出していきたいと思います。
全部の製品比較はとても出来ないので、価格.comのウェアラブル端末で人気のあった「Gear2」と「SmartWatch3」を比較対象として見ていきたいと思います(^-^)/
各製品紹介
まずはAppleWatchから。
Apple社 Apple Watch
【Apple Watchのスペック】
OS:Watch OS
CPU:チップS1
メモリ:8GB ROM、512MB RAM
画面サイズ:1.5インチ、1.65インチ
搭載センサー:心拍数センサー/加速度センサー/ジャイロセンサー
機能:通話/音楽プレーヤー/着信通知/メール通知/歩数計/
バッテリー:18時間
重量:不明
カメラ:なし
ビデオ:なし
連携端末:iPhone
今、調べていて知りましたけど、アップルウォッチって躯体のサイズが2タイプあるんですね!
同じ躯体サイズで、バンドサイズだけが違うと思っていました(^o^;
これなら42mmのバンドサイズの方を買った方が良いですね!
何といっても画面が大きいですから(^-^)w
メモリについては下記サイトを参考にしました。
公式ではメモリ容量が発表されていないようです。
充電方法は非接触型で裏面に持っていくとマグネットで「ピタッ」とくっついて充電してくれます。
この方式は便利ですね(^-^)w
後から出てきますが、他社製品はこの充電方式が悲惨です(;_;)
ちなみにAppleWatchのケースが既に発売されていました(^^;
SAMUSUN社 Gear2
http://www.samsung.com/jp/consumer/mobilephone/gear/gear/SM-R3800VSAXJP
【Gear2のスペック】
OS:Tizen
CPU:デュアルコア 1.0 GHz
メモリ:4GB ROM、512MB RAM
画面サイズ:1.63 インチ
搭載センサー:心拍数センサー/加速度センサー/ジャイロセンサー
機能:通話/音楽プレーヤー/着信通知/メール通知/歩数計/防水/防塵
バッテリー:2~3日
重量:68 g
カメラ:200万画素
ビデオ:HD (1,280 X 720)ビデオ録画可能
連携端末:Garaxyスマホ
GALAXY用 Gear 2 (チャコール ブラック) 41,483円
I・O DATA GALAXY用 Gear 2 (チャコール ブラック) SM-R3800VSAX
- メディア: エレクトロニクス
充電には専用の充電アダプタをGear2にくっつけて、この充電アダプターにMicroUSBを挿すことで充電できるそうです。
GALAXY◆Gear 2 対応 充電アダプタ Samsung 【純正品】 3,500円
GALAXY◆Gear 2 対応 充電アダプタ Samsung 【純正品】
- メディア: エレクトロニクス
ソニーモバイルコミュニケーションズ社 SmartWatch3
【SmartWatch3のスペック】
OS:Android Wear
CPU:Quad-core 1.2 GHz
メモリ:4GB eMMC/512MB RAM
画面サイズ:1.6 インチ
搭載センサー:加速度センサー/ジャイロセンサー/磁気センサー/GPS/光センサー
機能:音楽プレーヤー/着信通知/メール通知/歩数計/防水/防塵
バッテリー:2日
重量:38 g
カメラ:なし
ビデオ:なし
連携端末:Androidスマホ
SmartWatch 3 SWR50M/S メタルシルバー(ウェアラブル端末) 37,669円
SmartWatch 3 SWR50M/S メタルシルバー(ウェアラブル端末)
- メディア: エレクトロニクス
充電方法はMicroUSBを直接本体に差し込んで充電します。
ソニー「SmartWatch3」(SWR50)を3日ほど使ってみた感想 - やじり鳥
やっぱ充電するMicroUSBの場所。
これが問題。
時計の裏にゴム蓋の充電口がある。
え?ここにあるの?
みたいな。
USBをさしてみると、こんな感じ。
ただこれは使いにくそうですね・・・(-_-)
一覧比較
個別に見てきましたが横並びにして差異を見やすくまとめてみましょう。
スペック | AppleWatch | Gear2 | SmartWatch3 |
---|---|---|---|
OS | Watch OS | Tizen | Android Wear |
CPU | チップS1 | デュアルコア 1.0 GHz | Quad-core 1.2 GHz |
メモリ | 8GB ROM、512MB RAM | 4GB ROM、512MB RAM | 4GB ROM、512MB RAM |
画面サイズ | 1.5インチ 1.65インチ |
1.63 インチ | 1.6 インチ |
心拍数センサー | ○ | ○ | ○ |
加速度センサー | ○ | ○ | ○ |
ジャイロセンサー | ○ | ○ | ○ |
磁気センサー | × | ○ | ○ |
GPS | × | ○ | ○ |
光センサー | ○ | × | ○ |
通話 | ○ | ○ | ○ |
音楽プレーヤー | ○ | ○ | ○ |
着信通知 | ○ | ○ | ○ |
メール通知 | ○ | ○ | ○ |
歩数計 | ○ | ○ | ○ |
通話 | ○ | ○ | ○ |
手書き入力 | ○ | × | × |
防水 | △ | ○ | ○ |
防塵 | × | ○ | ○ |
バッテリー | 18時間 | 2~3日 | 2日 |
充電 | 電磁誘導式 | 充電アダプタ | microUSB |
重量 | 不明 | 68g | 38g |
カメラ | なし | 200万画素 | なし |
ビデオ | なし | HD (1,280 X 720) ビデオ録画可能 |
なし |
連携端末 | iPhone | Galaxyスマホ | Androidスマホ |
一気に比較してみましたが、赤文字の所がAppleWatchが優れている部分です。
逆に青文字は劣っている部分。
AppleWatchの良い点。
- 内蔵メモリが8GB ROMと他製品よりも多い!
- 手書き入力が出来る!
- 電磁誘導式の充電は暗くても眠くても充電しやすい!
AppleWatchの悪い点。
- GPSが非搭載。GPSを利用したい場合はiPhoneを持ち運ばないとダメ!
- 防水機能が弱い。生活防水程度の防水機能はあるので雨や手洗い時に少し濡れる程度は大丈夫だが、水没とかには耐えられない(>_<)
- 防塵機能なし。埃にも弱い。
といった所でしょうか。
現状デジカメを撮りたい場合はSAMUSUNのGear2しか選択肢はありませんね。
しかしスペックの優劣が「売れるかどうかの分岐点ではない」事は世の人々に周知の事実です。
日本メーカーが作る携帯電話やスマートフォンは圧倒的に高スペックでしたが、世界の市場では負けてしまいました(>_<)
使い勝手や価格、求められる機能をシンプルに実現する事が出来るかどうか、訴求力のある広告を打てるかどうか、といった別の視点での勝負が必要です。
果たしてAppleWatch(アップルウォッチ)はウェアラブルデバイスの成功者となれるのか?
世界が注目しています。
まとめ
- スペック比較では後発のAppleWatchよりも数モデルを経ているGear2やSmartWatch3が上を行く部分も多い。
- AppleWatchが優勢なのは「内蔵メモリ多い」、「手書き入力の対応」、「充電が非接触で簡単」な部分。