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12/6(金)米国金融政策大転換か?グラフで見る雇用統計の推移 

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アメリカの雇用関連指標~今週~

今週は米国ことアメリカの、雇用関連の指標が相次いで発表されます。
中でも注目は週末の2013/12/06(金)に発表される11月の雇用統計でしょう。
10月の非農業部門雇用者数変化が市場予想を大幅に上回る+20.4万人で、サプライズとなりそこから円安ドル高トレンドが始まりました。
それが2013/11/8のこと。

11月の雇用統計はどうだったのでしょうか?
それを示唆する目安となる経済指標「ADP雇用統計」が昨日発表されました。市場予想が17万人のところを、+4.5万人多い21.5万人となりました。

2013/12/04(水)
22:15 11月ADP雇用統計
 予想:17万人 結果:21.5万人 前回:13万人

10月のADP雇用統計が13万人でしたから+8.5万人という大幅な増加になっています。
これは否が応でも、明日12/6の米国雇用統計の大幅増加を期待してしまうというもの!

ですがまずは今晩、新規失業保険申請件数の発表もありますから、そちらも確認してから期待を高めましょう。
2013/12/05(木)
22:30 前週分の米新規失業保険申請件数
 前回:31.6万件

本丸はこちら。

2013/12/06(金)
22:30 11月非農業部門雇用者数変化(前月比)
 予想:18.3万人 結果:ー 前回:20.4万人
22:30 11月失業率
 予想:7.2% 結果:- 前回7.3%

市場予想の+18.3万人を越え、先月の+20.4万人を越えていけるか?
越えていこうものなら円の一気安に拍車が掛かりそうですね。
楽しみです。

グラフで雇用統計を確認

下のグラフはアメリカの非農業部門雇用者数変化の過去6年間の推移を表したものです。
先月までのデータを載せています。

f:id:MoneyReport:20131109103528p:plain

ちょっと見ていきましょう。

青い縦線がQE1の開始から終了まで、オレンジの縦線がQE2の開始から終了まで、赤色の縦線がQE3の開始となっています。

QE1の導入時は-15.9万人、悲惨な状況です。
現在プラス何万人と発表されている雇用者数が毎月マイナスを付けています。
最悪期は2009/04の-66.3万人。失業者が街に溢れかえったのは言うまでもないでしょう。
QE1解除は雇用者数が大幅なプラスに転じ+43.1万人増加まで来てからとなっています。翌月はその反動でマイナスに転落しています。

QE2は雇用者数が+15.1万人で導入され、+5.4万人で解除。前月までが+20万人を越える雇用者数を記録しています。

QE3は雇用者数が+9.6万人で導入され、2013年10月現在で+20.4万人となっています。

これらが指し示すのは、+20万人を越えた現在、FRBが考えるQE3縮小開始(テーパリング)のスタートになるのではないかと思えてくる数字です。
10月は+20.4万人、11月も+20万人越えと2ヶ月続けて+20万人越えしてくれば、QE3のテーパリングがスタートする事になるのでしょうか?

失業率のグラフ

過去のQEについて振り返ってみましょう。

米国のFRBによるQEはこれまでに3回行われています。
QE1は2008年11月~2010年6月で規模は1兆7,250億ドル。
QE2は2010年11月~2011年6月で規模は6,000億ドル。
QE3は2012年9月~2013年11月現在継続中で、規模は月額400億ドル。

これまでのQEが開始され、終了された時期の失業率を確認してみましょう。
下のグラフは過去6年間のアメリカの失業率の推移を現したものです。
今年の10月までのデータを載せています。

f:id:MoneyReport:20131025005718p:plain

青い縦線がQE1の開始から終了まで、オレンジの縦線がQE2の開始から終了まで、赤色の縦線がQE3の開始となっています。

それぞれの時の失業率もグラフに記載しました。

QE1は一時10%を越えた失業率がピークアウトし下げてきた場面の9.7%で解除されました。

QE2は再び10%をつけた失業率が落ちてきて9%を割り込むタイミングで解除されています。

ではQE3継続中の現在、2013/10の失業率は7.3%でした。2013/11の市場予想は7.2%。失業率はもう少し下げないとQE3の解除には弱そうです。

まとめ

・米国11月ADP雇用統計は予想外の好数値! 21.5万人!

・2013/12/06(金)22:30 米国11月雇用統計発表
  非農業部門雇用者数変化 市場予想:18.3万人
  失業率 市場予想:7.2%

・グラフで見る米国非農業部門雇用者数変化
  グラフから読み取ると、11月が+20万人を越えてくるとQE3解除のスタートになりえそう。

・グラフで見る米国失業率
  グラフから読みとると、11月が市場予想の7.2%になってもQE3解除には直結しなさそう。

明日12/6(金)、アメリカの雇用統計発表に注目です。


セツヤクエスト的には雇用統計が好結果で、一気に円安に進んでくれる事を期待します。