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フリーランスの所得税の所得控除と税額控除!フリーランスのマネー講座♪

気合い入れる

昨日の記事は失礼しましたm(_ _)m
気合いを入れて記事を書くつもりが朝のトラブルにより記事の下準備が出来ず、ざっくりな記事に(-_-;


ざっくりな記事。記事準備を出来ずに書くなんて、アギャポー(@_@) - マネー報道 MoneyReport

アギャポーで終わる始末で(^^;
正にアギャポー(@_@)な記事でした。

さて、今朝はトラブルが無かったので下準備OKです!
久々のフリーランスのマネー講座、行ってみましょう!

http://www.flickr.com/photos/86530412@N02/8225639632
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年末調整

11月となりまして、サラリーマンの方々は会社や職場で

「おい、そろそろ年末調整の書類の準備しろよ!」

と上司や総務の方から声の掛かる季節となってきました。
年末に一度だけ書く、あの書類です。

年末調整はサラリーマン(従業員)の方が所得税や住民税の金額を確定させるために必要な作業となっています。
この年末調整を行わないと、自分で税務署に行って確定申告をする必要があり非常に手間が掛かります。
税務署の方も、全国のサラリーマン数千万人が確定申告に来られたらパニックになってしまうため、その徴税作業を企業に代行してまとめてやってもらう事で徴税作業の軽減を図っている側面があります。

年末調整向けに生命保険に加入している人は「生命保険料控除証明書」が送られてきたり、住宅ローンを組んでマイホームを購入した人には「住宅取得等特別控除用」の証明書が銀行から送られてきたりと慌ただしくなります。

まぁ年末調整で控除できる物はある程度限られるため、それほど大変ではないでしょう。
でも普段、税金の納税や徴収をを意識する事のないサラリーマンにとっては年に一度の大作業ですよね。

控除ってなあに?

さて、今回フリーランスのマネー講座で取り上げるのは控除(こうじょ)の話になります。

控除とは
税金等を計算する前に「一定の金額を差し引いて」から、残った金額に税率を掛けて算出していますが、その「一定の金額を差し引く部分」を「控除」と言います。
またその差し引いた金額の事を「控除額」と言います。

先ほどの年末調整の話で出てきた生命保険料控除や住宅借入金等特別控除も控除に含まれます。
今回は所得税控除に含まれる控除について学んでみましょう。

所得税金額の計算は下記の式で成り立ちます。

( 収入金額 - 必要経費 - 所得控除額 ) × 所得税率 - 税額控除額 = 所得税課税額


流れを追うと

  1. 収入金額  から
  2. 必要経費  を引いて
  3. 所得控除額 を引いたものに
  4. 所得税率  を掛けて算出した金額から
  5. 税額控除額 を引いた額が、最終的な「所得税課税額」になる

という流れになっています。
上記の式を見て頂くと分かりますが、控除には所得控除と税額控除があります。
収入から税率を掛ける前に差し引くのが所得控除であり、税額を掛けた後に差し引くのが税額控除になります。
控除には2種類あるんですね~。

所得税の所得控除と税額控除

所得税の所得控除と税額控除について勉強しましょう。
こういった勉強にはやはり、税金の本場(?)国税庁のHPにお邪魔してみましょう!
国税庁のHPから所得控除について解説している部分を引用させてもらいます。

所得控除

No.1100 所得控除のあらまし


所得税法では所得控除の制度を設けています。
 これは、所得税額を計算するときに各納税者の個人的事情を加味しようとするためです。
 それぞれの所得控除の要件に当てはまる場合には、各種所得の金額の合計額から各種所得控除の額の合計額を差し引きます。
 所得税額は、その残りの金額を基礎として計算されます。
 所得控除の種類は次のとおりです。
 雑損控除、医療費控除、社会保険料控除、 小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、 地震保険料控除、寄附金控除、障害者控除、寡婦(寡夫)控除(この控除は女性の場合と男性の場合とで要件に差があります。)、勤労学生控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、基礎控除
 このうち基礎控除の額は38万円です。
 なお、日本国内に住所などがない、いわゆる非居住者の場合の所得控除は、雑損控除、寄附金控除、基礎控除の三つです。
国税庁ホームページリニューアルのお知らせ|国税庁

というお堅い文章ですが、そもそも所得控除は「各納税者の個人的事情を加味しよう」と考えてくれた有り難い制度の模様。
個人的事情を反映させようとすると、もの凄い種類の控除に細分化されました。

所得控除全部で下記の14控除。

  1. 雑損控除
  2. 医療費控除
  3. 社会保険料控除
  4. 小規模企業共済等掛金控除
  5. 生命保険料控除
  6. 地震保険料控除
  7. 寄附金控除
  8. 障害者控除
  9. 寡婦(寡夫)控除
  10. 勤労学生控除
  11. 配偶者控除
  12. 配偶者特別控除
  13. 扶養控除
  14. 基礎控除

パッと見で分かる生命保険料控除や配偶者控除等は良いですが、雑損控除や小規模企業共済等掛金控除とかっていう分かりにくそうな控除の種類も多いですね(^^;

税額控除

No.1200 税額控除

1 税額控除とは

 税額控除とは、課税所得金額に税率を乗じて算出した所得税額から、一定の金額を控除するものです。


2 税額控除の主なもの
(1) 配当控除
総合課税の配当所得がある場合に、原則として、配当所得の金額の10%又は5%に相当する金額を控除するものです。

(2) 外国税額控除
日本で課税される所得の中に外国で生じた所得があり、その所得に対してその外国の法令により所得税に相当する税金が課税されている場合に、一定額を控除するものです。

(3) 政党等寄附金特別控除
政党又は政治資金団体に対して政治活動に関する一定の寄附金を支払った場合に、寄附金控除(所得控除)の適用を受ける場合を除き、一定額を控除するものです。

(4) 認定NPO法人等寄附金特別控除
認定NPO法人等に対して特定非営利活動に係る事業に関連する一定の寄附金を支払った場合に、寄附金控除(所得控除)の適用を受ける場合を除き、一定額を控除するものです。

(5) 公益社団法人等寄附金特別控除
一定の寄附金のうち、次のイからニまでに掲げる法人に対するものについては、寄附金控除(所得控除)の適用を受ける場合を除き、一定額を控除するものです。

(6) (特定増改築等)住宅借入金等特別控除
イ 住宅の新築、取得又は増改築等をした場合
 一定の要件を満たす住宅の新築、取得又は増改築等(以下、「取得等」といいます。)をした場合に、その取得等に係る住宅ローン等の年末残高の合計額を基として計算した金額を一定期間控除するものです。
ロ 特定の増改築等をした場合の特例
 一定の要件を満たすバリアフリー改修工事又は省エネ改修工事を含む増改築等(以下、「特定の増改築等」といいます。)を行った場合に、平成19年4月1日から平成29年12月31日(省エネ改修工事は平成20年4月1日から平成29年12月31日)までの間に居住の用に供したときは、特定の増改築等に係る借入金等の年末残高の合計額を基として計算した金額を5年間控除するものです。この控除は、上記イとの選択適用となります。
国税庁ホームページリニューアルのお知らせ|国税庁

というのがフリーランスの方に関係のありそうな税額控除になります。
税額控除の金額は、計算後の税額から差し引くことが出来るので、結構大きな節税になるので、該当する人はぜひ申請しておきたいものですね。

フリーランスの大家業。不動産所得に掛かる税金は所得税と住民税!フリーランスのマネー講座♪

株式投資はやはり投資家人口が多かった

フリーランスのマネー講座の税金編が続いていますが、昨日の「株式投資に関わる税金」については非常に高い反響を頂きました(^-^)/

やはりFXなんかに比べて投資家の裾野が広いんですね~。
株式投資をやっている方達から

「20.315%の税金は高い」

とのブコメを多数頂きました。
これはやはり、ずっと長らく軽減税率の10%が適用されてきたからですね。
株式投資の利益に掛かる税金が。
株式投資は日本国内の上場企業にお金が回る仕組みですから、そりゃあ政府だって優遇しますよ~。
ましてや景気がずっと悪かったですから、税金とかを安くしておかないと誰も株式投資をやってくれなくなっちゃいますから。

ですが、自民党が返り咲き経済政策のアベノミクスが始まり、景気が上向き始めました。
株価は日経平均が16,000円を回復するなど、絶好調です♪

「そろそろ株式投資の優遇措置を取りやめても大丈夫だろう」

という政府の思惑が透けて見えます。
まぁこれだけ株式市場が活況だと、これからも株式投資をする人は増えるでしょうから、きちんと税収も確保しておこうという所ですか。

http://www.flickr.com/photos/27538177@N08/2777567783
photo by TMView

そんな事業所得以外の所得に掛かる税金についての3つ目は、誰もが憧れる不動産所得に掛かる税金について調べてみましょう!
ビバ不労所得の代表格「不動産所得」!

不動産所得の種類

私が昔から読んでいるブログの1つに「Let's Free Life!」というブログがあります。
以前は非常に重いブログでしたが、最近はタンブラーに引っ越されたようです。
ん?
アドレスを見るとオリジナルドメインを取ってますね。
http://blog.letsfreelife.com
Tumbler.ではない?
まぁいずれにしても素敵なブログです。

Let's Free Life!
よく読んでいるサラリーマンで大家さんになった方のブログ。「2009年秋に最初の木造アパートを購入。そのあとも物件を買って、いまは4棟80部屋のオーナーです。」という事で80部屋も持つ大家さん。既に家賃収入>給与になっているのでは?

著者の方はサラリーマンなんですが、サラリーマンをしつつ賃貸アパート経営をしている方です。
最初は中古の木造アパートをローンを組んで購入し、徐々に棟数を増やしながら大家業をされています。
今でもサラリーマンは続けられながら、大家業も営んでいるようですが、4棟80部屋もあれば月々の家賃でサラリーマンの年間給与を超えていきそうな勢いかと思いますが・・・(^^;

さて、そんな賃貸アパートの家賃収入や、ワンルームマンションの賃貸収入を「不動産所得」と呼びます。
もちろん、土地や建物の売却益(キャピタルゲイン)等も不動産所得に含まれますが、一度こっきりで継続的に入ってくる収益ではないため今回の話からは除外させて頂きます。

キャピタル[capital]

(1)アルファベットの大文字。頭文字。キャピタルレター。
(2)首都。
(3)資本。
「キャピタルゲイン(=有価証券・不動産などの値上がりによる収益)」

あくまでも家賃収入等のインカムゲインに掛かる税金を対象にしてお話を進めていきたいと思います。

まずは不動産所得について国税庁のHPより引用させて頂きます。

国税庁ホームページリニューアルのお知らせ|国税庁

1.不動産所得とは
 不動産所得とは、次の(1)から(3)までの所得(事業所得又は譲渡所得に該当するものを除きます。)をいいます。

(1) 土地や建物などの不動産の貸付け
(2) 地上権など不動産の上に存する権利の設定及び貸付け
(3) 船舶や航空機の貸付け


2.所得の計算方法
不動産所得の金額は、次のように計算します。

 総収入金額 - 必要経費 = 不動産所得の金額

(1) 総収入金額
総収入金額には、貸付けによる賃貸料収入のほかに、次のようなものも含まれます。

イ 名義書換料、承諾料、更新料又は頭金などの名目で受領するもの
ロ 敷金や保証金などのうち、返還を要しないもの
ハ 共益費などの名目で受け取る電気代、水道代や掃除代など

(2) 必要経費
 必要経費とすることができるものは、不動産収入を得るために直接必要な費用のうち家事上の経費と明確に区分できるものであり、主なものとして貸付資産に係る次に掲げるものがあります。

イ 固定資産税
ロ 損害保険料
ハ 減価償却費
ニ 修繕費

少しずつ話をかみ砕いてみましょう。
まずは不動産所得に含まれるものは以下の3つという事で。

  1. 土地や建物などの不動産の貸付け
  2. 地上権など不動産の上に存する権利の設定及び貸付け
  3. 船舶や航空機の貸付け

1はまぁ分かりますよね。
土地であれば駐車場として貸したりですとか、建物であれば賃料収入。

2は何でしょう?地上権?
土地を持っていてその地下を地下鉄が通る場合の保証料みたいなもの?
ちょっと調べてみた感じでは、水田を持っていてその水田を人に貸して小作してもらった時に受け取る小作代(?)みたいのが該当するようです。
国語辞典で調べたら、それらしいのが出てきました。

小作(こさく)

借地料を払って地主から借りた土地を耕作して農業を営むこと。また、その人。
「小作権」

3は船や飛行機を持っていてそのレンタルで収益を得ると、事業所得ではなくて不動産所得に分類されるんですね!!!
これは全く知りませんでした(^^;
船や飛行機って不動産なんですか~。まぁ高いですもんね~。

なるほど。
アパート経営とかを想定して今回の記事を書いていましたが、農地を持っていて人に貸す場合や、船や飛行機を人に貸す場合も不動産所得とみなされる、と。


不動産所得の計算式は下記の様になりますが、まぁ普通ですね。

 総収入金額 - 必要経費 = 不動産所得の金額

ただし他の所得と違ってこのマイナスする「必要経費」をかなり多く入れる事が出来るのが特徴でしょうかね。

【不動産所得の必要経費】

  1. 固定資産税
  2. 損害保険料
  3. 減価償却費
  4. 修繕費

不動産は非常に価格が高いため持っているだけで「資産」とみなされ「固定資産税」が取られます。
この固定資産税は全額所得から経費として引くことが出来る、と。
資産を守るために入る「損害保険料」も経費に認められるんですね~。
おぉ!減価償却費も出てきた!
この辺の控除周りの話は税金編の後半でまとめて、お伝えします(^^)w
「修繕費」も経費か~。
やっぱり、かなりの経費が認められていますね~。
金額が高いために、認められる経費の金額も高い物が認められていますし、普通の事業経費とかとは全然考え方が違う感じですね~。

不動産所得で支払う事になる税金の種類は?

結局の所、不動産所得に掛かる税金の種類は何が掛かるのか?

国税庁のHPを見てもそのものズバリは書いてなくて、色々と調べてみたら・・・

 不動産所得には所得税と住民税が掛かる!

という結論でした。
申告分離課税じゃなくて総合課税になるんですね~。
そっかー、だから「不動産所得は他の所得と損益通算可能」とかって書かれているんですね♪

掛かる税金が分かれば話は早いです。
所得税の累進課税の一覧を見てみましょう。

【所得税累進課税一覧表】

課税所得金額 税率 控除額
0万~195万 5% 0円
195万~330万 10% 97,500円
330万~695万 20% 427,500円
695万~900万 23% 636,000円
900万~1,800万 33% 1,536,000円
1,800万~∞ 40% 2,796,000円

上記プラス

 住民税10%

が不動産所得には掛かる事になります。
おしまい!

所得税と住民税については以前記事にまとめていますので、ご参考にして下さい(^-^)/

フリーランスの1番高い税金「所得税」納付期間に自動計算まで!

フリーランスの住民税は個人住民税で一括または年4回で納税必要!

ケーススタディ

賃貸マンション・アパートを賃貸しているときの税金|平成31年(2019年)度税金の手引き|三井不動産リアルティ株式会社
賃貸マンションの家賃収入等には普通に所得税と住民税が掛かる。ただし、必要経費をかなり見込めるのは強みでしょうか。

こちらのケーススタディを見てみましょう。

f:id:MoneyReport:20140926113017p:plain

家賃収入が毎月20万円、敷金・礼金で家賃の2ヶ月分の40万円をもらっています。

 家賃20万円 × 12ヶ月 + 敷金・礼金40万円 = 280万円

と、年間280万円の家賃収入があります。
これだけでも相当羨ましい感じですね(^^;

給与も800万円もある設定になっていますが、それでも必要経費を色々と見込むと不動産所得に対する所得税額は10万円で済むそうです。

もちろん人や物件によってケースは千差万別ですから、そのまま鵜呑みには出来ませんが必要経費で200万円ほども見込めたりと大きいですね~。
不動産所得、やっぱり憧れちゃいますね(^_-)-☆

まとめ

  • 不動産を持って人に貸し付けたりして得られた所得を「不動産所得」と呼ぶ
  • 不動産所得には「農地の小作貸付」や「船舶や飛行機の貸付」も含まれる
  • 不動産所得の必要経費はかなり大きな金額の物が認められている
  • 不動産所得には所得税と住民税が適用される

フリーランスの株式投資利益には20.315%の税金が取られる!フリーランスのマネー講座♪

フリーランスに掛かる税金シリーズ

2014/09/24より復活しましたフリーランスのマネー講座第3弾「税金」編。
本業の儲けである事業所得に掛かってくる税金ではなく、それ以外の所得に掛かってくる税金について今週はご紹介していきます。

昨日は「FX(外国為替証拠金取引)」の収益に掛かってくる税金について見てきました。


フリーランスは投資のFXの税金も支払いが必要です。フリーランスのマネー講座♪ - マネー報道 MoneyReport

「フリーランスやりながらFXでも収益上げたりなんて出来ないって」

と思われるかもしれませんが、フリーランスとFXの相性はそんなに悪くないと思っています。
FXで利益を上げるには、やはり「エントリータイミングにチャートを見て分析が出来るかどうか?」が分かれ道だったりするので、原則働く時間を自由に出来るフリーランスの方は、FXで利益を上げるのに非常に向いているという事が出来ると思います。

実際にフリーランスをされていてFXで利益を叩き出したid:cardmicsさんもいらっしゃいますし、来月からフリーランスになられるid:emijaさんもFXトレーダーとしてしっかりと収益を上げられています。
id:emijaさんはFXの専門ブログも立ち上げ、MetaTrader4のEA等も自作される程のFXトレーダーです。

ソフトウェアエンジニアのまったりFX研究日記 | 調査したこと、作ったものなどを公開

流石システムエンジニアだけあり、システムトレードにも挑戦されているようです。
スマホで裁量トレードしかしていない身としては羨望の眼差しですね(^^;
勉強させてもらいますm(_ _)m

http://www.flickr.com/photos/68751915@N05/6355404323
photo by 401(K) 2013

株式投資の方がやっている人が多い?

ちょっと探したのですがデータが見つからなかったですが、新参者のFXよりも歴史のある株式投資をやっている人の方が圧倒的に多いと思うんですよね~。
なので本当は昨日の記事も対象者の多そうな「株式投資の税金」から攻めようかと思ったのですが、私がメインでやっている「FXの税金」から初めてしまいました(^^;

株式投資も100万円まで非課税のNISA(ニーサ)の登場もあって、今年から始めた人もちらほら見かけますもんね~。
FXはレバレッジが掛けられる分、破産した人の話に枚挙に暇がないですが、株式投資の場合は通常の現物取引であればレバレッジ1倍で損失が出ても塩漬け待ちが出来るために「破産した~」という話は聞かずに「塩漬けだ~」という話を聞くだけで済んでいるためFX程は怖い投資というイメージがない分、気軽に始める方も多いのではないでしょうか。

特に株主優待狙いの方とかは、あまり利益を大きく得ようとかとは考えないですからなおさら手軽に投資に臨めるのかな、と。
あぁ、だからFXも取引量に応じて「特選和牛プレゼント!」とかのキャンペーンをやっているんだ!

「こんなキャンペーン誰が狙うんだ?」

といつもFXのキャンペーンを見ていて思っていたのですが、株主優待に見劣りしないようになんだ~♪
でも「特選和牛」くれるからって3,000万通貨取り引きしろとかって、無茶させ過ぎな設定が多いんですけどね(^^;FXの場合。

あ、すみません、話が脱線してきていますので本題に戻りましょう。

株式投資に掛かる税金

フリーランスの方で株式投資をされている方は、FXをされている方よりもよっぽど多いとは思いますし、投じている資金量もこちらの方が多いのではないだろうかと思っています。

ですので株式投資の税金を支払う人の方が多いだろうなぁ、と。
まずは国税庁のHPから株式投資に関する税金の記載を見てみましょう。

国税庁ホームページリニューアルのお知らせ|国税庁


●1.株式等の譲渡益課税
 株式等を譲渡した場合は、他の所得と区分して税金を計算する「申告分離課税」となります。
 また、特定口座制度(金融商品取引業者等が年間の譲渡損益を計算する制度)が設けられており、この特定口座での取引については、源泉徴収口座か簡易申告口座を選択することができます。
 源泉徴収口座を選択した場合にはその口座内における年間取引の譲渡損益及び配当等については、原則として、確定申告をする必要はありません。
 ただし、他の口座での譲渡損益と相殺する場合、配当所得と損益通算する場合及び上場株式等に係る譲渡損失を繰越控除する特例の適用を受ける場合には、確定申告をする必要があります。

 なお、非課税口座を開設する年の1月1日現在で20歳以上の方を対象として、平成26年から平成35年までの間に、年間100万円を上限として非課税口座で取得した上場株式等の配当等やその上場株式等を売却したことにより生じた譲渡益が最長5年間非課税となる少額投資非課税制度(NISA)も設けられてます。


●2.株式等の譲渡所得等(譲渡益)の金額の計算

 総収入金額(譲渡価額) - 必要経費(取得費 + 委託手数料等) = 株式等に係る譲渡所得等の金額


●3.税率

譲渡の形態 平成21年分~平成25年分 平成26年分~平成27年分
金融商品取引業者等を通じた上場株式等の譲渡 10%(所得税7%、住民税3%) 20%(所得税15%、住民税5%)

という訳で、一気に引用しすぎて訳が分からなくなりました(^^;
1つ1つ見ていきましょう。

株式投資に関する税金の詳細

1.株式等の譲渡益課税

「株式等の譲渡益課税」とは何を言っているかというと「株式売買によって得た利益への課税」を指して言っています。
まぁ普通に株式の売買をやって得た利益ですね。
これに税金掛けますよ、と。

原則はFX等と同じで「申告分離課税(しんこくぶんりかぜい)」となります。
普通の事業収益や給与所得とは別に計算して税金を納税しましょうという仕組みです。
この仕組みのお陰で、株式投資で2,000万円とか利益を出しても税金で50%持って行かれるとか、そういう事を防ぐ事が出来ます。

「投資で得た利益からはそんなに税金を取りませんよ~」

と言う事にしておかないと、国民皆が投資に尻込みしてしまって誰も株式買ったりFXで為替取引したりしなくなっちゃいますからね(^^;
投資立国を目指す日本としては、税率を低めに設定しておいて「バンバン投資をしてもらいたい!」と思っている訳です。

さらに特定口座の源泉徴収口座とかを使えば確定申告すらも必要ない、と来てるので便利になっています。
あぁ源泉徴収口座というのは「利益が出た時点ですぐに利益から税金天引きしとくよ~」という口座です。
利益が出る度に税金がすぐに引かれるので、確定申告の必要がありません。
ただし、損失を出す年もありますから、損失の繰越控除をしたい場合には確定申告をする必要があります。

また株式投資においても「上場株式等に係る譲渡損失」の損益通算及び繰越控除をする事が出来ます。
繰越控除は3年間有効です。
この辺は、昨日のFXの説明と一緒になりますので、割愛します。

ただしFXと違うのは損益通算出来る対象が先物取引商品ではなくて、「不動産所得、事業所得、山林所得、譲渡所得」「株式投資譲渡益、配当所得、株式投信分配金」の金額に損失(赤字)が出た場合に損失額をほかの各種所得の利益から差し引く事が出来ます。
こんなにも多くの所得から株式損失を割り引くことが出来るんですね~。
いいな~。

3.税率

今年からは一律20.315%の税金が掛かるようになりました。
昨年は10.174%、一昨年までは10%。
株式投資は長らく景気低迷から軽減税率が適用され、本来一律20%掛かる税金が10%に下げられていましたが、その特例も昨年で解除されました。

まとめ

  • フリーランスでも株式投資をやっている人は多い(だろう)
  • 株式投資の税金は一律20.315%
  • 「不動産所得、事業所得、山林所得、譲渡所得」との損益通算が可能
  • 「株式投資譲渡益、配当所得、株式投信分配金」との損益通算が可能

追記

申し訳ありません。
記事内容を盛大に間違ってしまいましたm(_ _)m
ブコメにて教えて頂きまして、気付くことが出来ました。

id:sateso350さん
そうそう、株式投資は怖いことは怖いが、FXほどではないと。
あれなんだが、株式の譲渡損失については、(分離課税なので)あくまで株式等に係る譲渡所得等や配当くらいしか損益通算できないはずだったな。


id:crimsonstarroadさん
損益通算のところ、盛大に間違ってるが大丈夫か?

お二方、本当にどうもありがとうございます。

間違っていたのは株式投資利益の損益通算で「不動産所得、事業所得、山林所得、譲渡所得」と損益通算出来ると書いていましたが、そんな訳はなく「株式投資譲渡益、配当所得、株式投信分配金」だけが損益通算可能でした。
私も書いていて「株式投資って不動産所得や事業所得と通算出来るの!?だったら事業で黒字出しても株式投資の塩漬けを確定させて赤字出せば税金安く出来る!?」とかってちょっと思ったのですが、そのまま公開してしまいました(-_-;
データの出所を確認して複数の内容をチェックしてから記事を公開すべきでしたが、風邪を引いていた事もあり甘いチェックのまま公開してしまいました。
大変失礼致しましたm(_ _)m
本文も修正し、訂正致しました。

損益通算表|証券税制 |ガイド・投資講座 |セミナー・マーケット情報|株のことならネット証券会社【auカブコム】
株式投資の損益通算が可能なのは「株式投資譲渡益」、「配当所得」、「株式投資信託分配金」の3つだけでした。今日書いた記事の内容を思いっきり間違えた(>_<)

フリーランスは投資のFXの税金も支払いが必要です。フリーランスのマネー講座♪

久しぶりに連載復活!

いやー、長らくお待たせ致しました。
「iPhone6発売」というビッグウェーブが来たもので、ついついその波に乗ってしまいました(^^;
お陰様でiPhone6発売日には、1日あたり過去最高のアクセス数を記録するなどビッグウェーブの効果を間近に見ましたが、もうアクセスはすっかり落ち着いてきて平常アクセス数に戻ってきています。

ですので、通常通りの連載記事に戻りたいと思います。
iPhone6関連の前は何を書いていたのかと言いますと「フリーランスのマネー講座♪」です。
読者登録して頂いている方であっても

「あぁ、そういえばそんなの書いてたね~」

というレベルかもしれませんが(^^;
一応、振り返りをば。
フリーランスのマネー講座は「健康保険」、「年金」と勉強してきまして、現在着手しているのが「税金」になります。
税金に関しては既に5記事ほど書いてきましたが、これで1/3位でしょうか?
まだまだ半分も行っていないです。
それほどフリーランスに掛かる税金は多岐に渡りますし、また非常に分かりづらい部分が多いので、長い連載となります。
あと2週間ほどお付き合い下さい。

フリーランスに掛かる税金は下記の4つだと以前の記事では紹介させて頂きました。

  1. 所得税
  2. 住民税
  3. 個人事業税
  4. 消費税

通常の業務を行いながら収益を上げているフリーランスの方は上記の4つで正しいです。
本日以降紹介させてもらうのは、「事業収益以外」の収益に関する税金について勉強していきたいと思います。
いや、ホントお金が手に入ると色んな名目で税金が取られますね~(^^;


http://www.flickr.com/photos/11121568@N06/4105756012
photo by Alan Cleaver

本日勉強するのは「FX」の税金

「事業収益」のみのフリーランスの方には関係ありませんが、フリーランスをされていて「だいぶん貯金も貯まってきたし、事業拡大には1人では限界があるから投資でもやってお金を増やしてみるか」と考える人は多いと思います。
まぁ勉強もせずに投資なんかをすれば大抵はヤケドして、資産を減らすことになりますが、勉強してしかもきちんと投資経験者等から適切なアドバイスを受けながらであればちゃんと利益が出せると思います。

そんな投資の中で本日紹介させてもらうのはFX(外国為替証拠金取引)に掛かる税金についてです。

FXは以前は個人の場合は「雑所得」とみなされ、所得税の累進課税が適用されていました。

【所得税累進課税一覧表】

課税所得金額 税率 控除額
0万~195万 5% 0円
195万~330万 10% 97,500円
330万~695万 20% 427,500円
695万~900万 23% 636,000円
900万~1,800万 33% 1,536,000円
1,800万~∞ 40% 2,796,000円

これに更に住民税が10%課税されていましたので、15%~50%という非常に高い税率が適用されていました。
しかも給与所得と合わせて計算されるため、年収500万円(課税所得300万円)の人がFXで100万円の利益を出すと・・・

 課税所得300万円 + FX収益100万円 = 合計400万円

となり、330万~695万の「所得税20% + 住民税10% = 合計30%」が適用になり、高い税金を納める必要がありました。

それが一律20%の税金で済むようになったのは2012年1月1日からの事です。

現在のFXの税金

株式投資や商品先物取引などの投資では以前から税率は20%でした。
FXだけが累進課税が適用され、投資の金融商品としては不利な扱いを受けてきました。
それが2012年の法改正で、他の金融商品と同じ20%の税金で済むようになりました。
FX(外国為替証拠金取引)が投資の金融商品として市民権を得た瞬間でした。

それまでは「くりっく365」と呼ばれる取引所取引ではないと外国為替証拠金取引での税金を20%に抑える事は出来ませんでした。ところがくりっく365は非常に使いづらい上に、手数料も高く、挙げ句の果てには通貨によっては平日の朝方トレードできないなど致命的な欠陥も多く、とても人に勧められる様なものではありませんでした。

ですが2012年の法改正のお陰で、店頭取引であるFXも一律20%の税金で済むようになり、より安心して投資に専念する環境が整いました。

あ、でですね、先に何度も書いてしまいましたが、2014年現在のFXの税金は

一律20%

です。
内訳は所得税が15%、住民税が5%となっていて「申告分離課税」という方式がとられるようになりました。

また東日本大震災の復興支援のために「復興特別所得税」が0.315%掛かる事になり、実質は

 所得税15% + 復興特別所得税0.315% + 住民税5% = 20.315%

の税金がFXの利益に対して掛かる事になっています。

ただ区分が雑所得である事には変わりませんので、年間の利益が「20万円を越えなければ納税不要」となっています。

FX税制の特徴

FXの税制の特徴を見ておきましょう。

【FX(外国為替証拠金取引)税制の特徴】

  1. 申告分離課税で税率は一律20.315%
  2. 取引所先物取引等と損益通算が可能
  3. 損失の繰越控除が3年間可能

となっています。
1つずつ見ていきましょう。

1.申告分離課税で税率は一律20.315%

これは先ほどみた通りですね。

 所得税15% + 復興特別所得税0.315% + 住民税5% = 20.315%

となっていて、復興特別所得税は2013年より25年間徴収するという事なので、2038年までですか~。
我々の世代が現役の間はほぼ取られる税金となっています。

2.取引所先物取引等と損益通算が可能

これは別会社のFX取引や、商品先物取引、日経225先物取引等の「先物取引」の利益や損失と合算することが出来る事を意味します。
例えばFXで300万円の利益が出て、商品先物取引で200万円の損失が出た場合には

 FX+300万円 + 商品先物-200万円 = 合計100万円

と、なりまして税金が掛かるのは損益通算後の合計100万円までで済むことになります。

3.損失の繰越控除が3年間可能

FXは毎年利益を出せるとは限りませんので、損失を出す年もあると思います。
その場合に、確定申告をしておくと、損失が出た場合に3年間その損失分の金額の利益が出ても相殺してもらえて、税金を納めなくてよくなる場合があります。

例えば2013年に100万円の損失を出したとして、2014年に50万円の利益を出しても2013年の「100万円-50万円=損失50万円」とみなしてくれて、2014年の利益には税金が掛からなくなります。
これが損失を出した年から3年間有効になります。

注意点は確定申告をしないと、この損失は繰り越せない点です。
ですがまぁ、フリーランスで確定申告をしない事はあり得ないので、大丈夫ですか。

まとめ

  • 事業収益以外の投資収益等にも税金が掛かる
  • FXの税金は一律20.315%
  • 先物取引とは損益通算可能
  • 損失の繰越控除が3年間有効

追記

コメントにご指摘を頂きましたので、その返信をば掲載させて頂きます。

id:mosura8mosuraさん
FXはデリバティブ取引ですから、復興特別所得税は基準所得税額の2.1%ではないでしょうか。
(平成24年6月 日本証券業協会「復興特別所得税に関する Q&A」Q2および国税庁HPより)

税額の負担割合は15.315%でいいんですけどね

そうですね。
仰るとおりで、復興特別所得税は基準所得税額の2.1%が正しい表記です。

【復興特別所得税額の計算】
 復興特別所得税額は次の算式で求めることになります。


【算式】 復興特別所得税額 = 基準所得税額 × 2.1%


国税庁ホームページリニューアルのお知らせ|国税庁

と、国税庁のHPにあるとおりです。改めて計算してみると、FXにおける所得税額が「15%」になりますので・・・

 15% × 2.1% = 0.315%

となりまして、0.315%が復興特別所得税額として追加で納める必要があります。
ですので、所得税を見ると「15% + 0.315% = 15.315%」となります。
これに住民税5%が掛かりますので、合算して「20.315%」と表記していました。

ですが、詳しく記載した方が誤りが無くて良いですね。
どうもありがとうございました(^-^)v

フリーランスも納めるの!?「消費税」の納税対象者と免税期間!フリーランスのマネー講座♪

連日の税金話

今週はずっとフリーランスの方が支払う必要のある税金のお話ばかりをしてきました。
特に昨日は聞き慣れない「個人事業税」のお話でした。


フリーランスにだけ掛かる「個人事業税」は所得290万円以上で概ね5%掛かる!フリーランスのマネー講座♪ - マネー報道 MoneyReport

フリーランス(個人事業主)だけに掛かる税金「個人事業税」は所得290万円以上の人にだけ掛かり、大体5%の税金が掛かります。
必要経費を沢山積んで課税所得を290万円以下にするのが節税ポイントでしょうかね♪
しかも今日調べてたら、個人事業税は該当しない職業もあるようで、文筆業(ライター)の方は個人事業税は支払い義務がないとのこと。
フリーランスを目指すなら、個人事業税の掛からない業種を選ぶのも手かもしれませんね(^^)w

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フリーランスも消費税って納税必要なの?

さて、フリーランス(個人事業主)が納税する必要のある税金の最後は皆さんもよくご存知の「消費税(しょうひぜい)」です。

「消費税なんていつも物を買う時に支払ってるよ」

と思われるかもしれませんが、その支払い方ではなくて、その消費者が支払った消費税を税金として納税している人の話です。

「え?消費税って皆、納めてるんでしょ?皆、消費税請求してくるよ。

と思われると思います。
というか私も調べてみて初めて知ったので結構驚愕の事実なのでお知らせさせて頂きます。
業者や個人事業主から物を買ったりサービスを利用した時に、お金を支払い「消費税も一緒に支払っている」と思いますが、この消費税を受け取っている

業者や個人事業主の全員が消費税を納税している訳じゃない!

んです!
例えば個人事業主でWebサイトで自身のイラストを販売されていたり、イラストの依頼を受けている方がいて、そのWebサイトでイラストを購入する(消費者側)時に消費税も一緒に支払ったとします。
ところが、この消費税分を受け取ったイラスト販売している個人事業主は消費税を納めなくて良い場合があるのです。
というかフリーランスの方だと、消費税を納税している人の方が圧倒的に少ないです。

「えぇ!?消費税受け取ってるくせに、消費税を納税しないで自分のポケットに入れてるの?」

はい。その通りです。
でも別にこの個人事業主の方が脱税をしている訳でもなんでもありません。
消費税の仕組み自体がそうなっているんです。

消費税の納税義務を負うのは、課税売上高が1,000万円を越える事業者だけなんです。

なので、売上が1,000万円以下のフリーランスや会社の場合は、お客さんからもらえる消費税分のお金8%(2014年9月現在)は、自分自身の収入となり、納税対象にならないんです!

「皆が払う税金だから、消費税だってやむを得ず支払っているのに、相手が1,000万円以下の売上の場合は相手の収入としてあげちゃってるってこと!?」

えぇ・・・。
そうなんですよね(^^;
これは私が不勉強だったというのもありますが、世の中で普通に生活している人達も知らないんじゃないでしょうかね~(-_-;

消費税って物を買ったりした時に支払ったら、きちんと納税されて回り回って自分達の身に返ってきてると思っていたのですが、相手(業者やフリーランス)が売上高1,000万円以下なら回り回らず相手のポケットに入って「ハイ終了~♪」って・・・。
売上高1,000万円以下の事業者やフリーランスはウハウハですね(^^;

消費税の仕組みチェック

消費税がどうも全員が全員納めている訳ではなさそうだと分かってきた所で、本当の所をチェックしてみましょう。
国税庁のHPに消費税の納税対象者について詳しい記述がありますので引用させてもらいます。

 消費税では、その課税期間の基準期間における課税売上高が1,000万円以下の事業者は、納税の義務が免除されます。
 この納税の義務が免除される事業者(以下「免税事業者」といいます。)となるか否かを判定する基準期間における課税売上高とは、個人事業者の場合は原則として前々年の課税売上高のことをいい、法人の場合は原則として前々事業年度の課税売上高のことをいいます。

国税庁ホームページリニューアルのお知らせ|国税庁

ふむふむ。
さっき何の気なく使いましたが新しい言葉「課税売上高(かぜいうりあげだか)」という言葉が出てきました。
ちょっと調べてみましょう。

スーパーカマグラでED(男性不全)と早漏を改善しよう - スーパーカマグラで、ED(男性不全)-早漏を改善しよう

上記のサイトに詳しい計算方法が載っていました。
消費税の「課税売上高」の計算方法は以下のとおり。

  • 免税事業者は売上高がそのまま課税売上高として計算される。
  • 課税事業者の場合は「税抜価格」が課税売上高として計算されます。

上記に従い納税対象となる基準を考えると・・・、

  • これまで消費税を納めてこなかった「免税事業者」の場合は、売上高が1,000万円を越えたら、消費税を納める必要がある。
  • これまで消費税を納めてきた「課税事業者」の場合は売上高から消費税分8%を引けるので、売上高が1,080万円を越えたら、消費税を納める必要がある。

と、なりますね。
フリーランスになりたての方は売上(事業収入)が1,000万円を越えると消費税の納税義務が発生します。

納税義務を免れる事の出来る特例「2年間」

先ほどの国税庁のHPの文言を再度引用します。

基準期間における課税売上高とは、個人事業者の場合は原則として前々年の課税売上高のことをいい

という部分があります。
これ言っている事が難しいですが、翻訳すると「2年前の売上高が1,000万円を越えたら消費税を支払ってね」と言っています。
2年前の売上高?
フリーランスになってすぐは2年前の売上高なんて当然ないですよね。
何を言っているかというと

「フリーランスになってから2年間は消費税を支払わなくて良いよ(^^)w
また売上高が1,000万円を越えても、消費税の納税義務が生じるのはその2年後だよ」

と言ってくれています。
売上高が1,000万円を越えてもすぐには慌てなくて良い事になります。
独立して最初の2年間は消費税の支払い義務は発生しませんし、独立後に順調に売上が伸びて売上高が1,000万円を越えたとしても、消費税を納税し始めるのは2年後から。

なるほどですね~(^-^)

Q8 設立2年間は消費税かからない?特定期間って何?
個人事業主に成り立ての時や会社設立直後の2年間は売上が1,000万円を超えても、消費税を納めなくて良い!「消費税を課税するかどうかの判定は、2年前の売上高等で判定」するから!

あ、ですがフリーランスの方で独立直後や売上高が1,000万円を越えて2年経つ前の方でも、翌年から消費税を納めなければいけない付帯条件みたいのもあるので要注意です。

個人事業者の場合はその年の1月1日から6月30日までの半年間の間に、課税売上等が1,000万円を超えた場合には、翌年から消費税が課税されることになるという事です。
あまりに季節要因や顧客からの入金の関係で、まとめて売上が上がって1/1~6/30の間にドカンと1,000万円以上にいってしまいそうな場合は注意して下さい。
せっかく消費税の猶予期間2年間があるのに、それを一気に短縮してしまいかねません(>_<)
顧客に分割して入金してもらったり、売上が立つのをズラせるように調整したりといった対応が必要でしょう。

消費税は常にもらって良い?

原則は、常に消費税をもらってOKとの事です。
フリーランスの方は売上高が1,000万円以下の人は、消費税分というのは収入を増やしてくれる非常に有り難い存在です。

個人事業主の消費税 | 取材・インタビュー ライター学科

このあたりの話が上記のサイトに載っていました。
「フリーランスが消費税を顧客に対して請求するか・しないか?」
を税務署や税理士に聞いても見解が分かれるとのこと。
しかし必ず顧客に消費税は請求し「ギャラ+消費税」で交渉する必要がああり、常に消費税をもらう意識をして営業活動を行う必要があるとのこと。

消費税の納税時期

消費税の申告は3/31で、納税期限が4月中旬から下旬となるようです。

まとめ

  • 消費税は納めない会社やフリーランスが存在する!
  • 消費税は課税売上高が1,000万円超えで納税義務が発生する!
  • 消費税はフリーランスに成り立て2年間は納税しなくて良い!

フリーランスにだけ掛かる「個人事業税」は所得290万円以上で概ね5%掛かる!フリーランスのマネー講座♪

フリーランスのマネー講座「税金編」

フリーランスの方が支払う必要のある税金について勉強を継続中です。
勉強中の身故、間違い誤植等あれば、コメントやブコメにて容赦なくご指摘頂けると嬉しいです。
火曜日は所得税、水曜日は住民税について勉強してきました。


住民税は税率が一律10%と最高税率の高い所得税よりも控えめでしたが、その代わり低所得者に対しても一律10%の税率で課税するため、年間課税所得が195万円以下の人は所得税5%で済むのに対して住民税は10%の課税となり住民税の方が重くのしかかります。

なんだか色々と対策を打っていかないと、フリーランスの税金は高くつきそうですね(^^;
そして本日学ぶ「個人事業税」は、フリーランスなど個人事業を行う人にだけ掛かる税金になります。見ていきましょう。

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photo by 401(K) 2013

個人事業税とは?税率は?

本日学んでいくのは「個人事業税(こじんじぎょうぜい)」です。
聞き慣れない税金の名前ですね。
サラリーマンの方には全く馴染みのない税金名だと思います。
私も今回勉強するまで知りませんでした(^^;

個人事業税は各都道府県内に事務所または事業所を設け、課税対象の事業を行っている個人に掛かる税金になります。
課税対象の事業はほとんど全ての事業が含まれており、ごく一部の事業を除いて
一律5%
の税率が適用されます。
ごく一部の事業の場合は3%または4%の税率が適用されますが、対象になるのが非常に少ない事業になるので、大抵は「個人事業税は5%掛かる」と覚えておいて問題ないです。

ごく一部の事業は都道府県によって違うようですが、例として東京都の場合を載せておきます。

【東京都 個人事業税の法定業種と税率】

区分 税率 事業の種類
第1種事業 5% ほとんど大抵の業種
第2種事業 4% 畜産業、水産業、薪炭製造業
第3種事業 3% あんま・マッサージ又は指圧・はり・きゅう・柔道整復、装蹄師業

ううむ。
フリーランスで畜産業や水産業は無理でしょうし、薪炭製造も1人向けではないですね・・・。
あんまやマッサージのフリーランスの方だけは3%の個人事業税適用を受けられそうですね(^^;

個人事業税の申告方法と税額の計算方法

個人事業税の申告方法は特段、これ専用に申告しなくても所得税の住民税向けに確定申告をしておくと、都道府県の方で判断して該当する個人事業主に税金の納付書が送られてくるそうです。
普通に確定申告すれば良いだけの様です(^^;

個人事業税の税額計算方法

前年の1/1~12/31の1年間の事業から生じた事業所得又は不動産所得の内、必要経費を差し引き、事業主控除290万円を差し引いた金額から算出します。

個人事業税のざっくり計算式はこちら

事業所得・不動産所得 ー 必要経費 ー 事業主控除290万円 = 個人事業税の課税所得

フリーランス1年目の方や、奥さんを事業に従事させていない人は上記式で大体大丈夫です。
所得税や住民税が「基礎控除や配偶者控除、社会保険料控除」を適用できるのに対して、この個人事業税は事業主控除の290万円しか控除できないのが大きな特徴です。
所得税の算出に課税所得を計算する式とは全然違ってきますので、個人事業税は注意が必要ですね。
必要経費の積み上げで事業所得から290万円以下に出来ない人は結構厳しいかもしれません。

ざっくり計算してみましょう。

例)事業所得500万円、必要経費100万円の場合

事業所得500万円 - 必要経費100万円 - 事業主控除290万円 = 課税所得110万円

個人事業税の課税所得110万円 × 税率5% = 5.5万円

と、なりまして個人事業税は5.5万円掛かる計算になります。
ご参考までに。


また個人事業税の正確な計算式も覚えておきましょう。

事業所得・不動産所得 ー 必要経費 ー 事業専従者給与額 ー 繰り越し控除額 - 事業主控除290万円 = 個人事業税の課税所得

と、なります。
大分ごちゃごちゃします(^^;
事業専従者給与額とは事業種と生計を一にする親族の方が専らその事業に従事する時は一定額を必要経費を控除する事が出来ます。

  • 青色申告の場合:事業専従者の給与支払額(自分の給与額ではない)
  • 白色申告の場合:配偶者の場合86万円、その他の方は150万円

繰り越し控除額は損失の繰越控除(赤字分3年繰り越し可能)や被災事業用資産の損失の繰越控除、譲渡損失の控除と繰越控除が含まれます。
詳しくは東京都主税局のHPをご確認下さい。

個人事業税 | 税金の種類 | 東京都主税局

個人事業税の納税時期

個人事業税は毎月払いではなく、年2回または年1回払いです。
確定申告後に納税額が決定したら、各都道府県から個人へ決定通知書と納付書が送られてきます。
そして東京都の場合は8月、11月の2回払い。
又は納税額が非常に少ない場合は年1回払いで一括で支払って終わりの場合があるそうです。

まとめ

  • 個人事業税は個人事業主として都道府県内で事業を行っている人に掛かる税金
  • 個人事業税の税率は原則5%(ごく一部の業種のみ3~4%の税率)
  • 個人事業税は控除枠が少なく、普通の所得税とかの控除とは全然違う
  • 個人事業税の納付は年2回払い

フリーランスの住民税は個人住民税で一括または年4回で納税必要!フリーランスのマネー講座♪

フリーランスのマネー講座「税金編」

フリーランスの方が支払う必要のある税金について勉強中です。
私もまだ勉強中の身であるため、間違っている所などもあるかと思いますので、コメントやブコメにてドシドシご指摘頂けると有り難いです。
昨日は所得税について学びました。

所得税は最高税率が40%ととんでもなく高く、フリーランスの方には結構きついのではないでしょうか。

え?
そんな高い税率を掛けられるほど儲けてないから大丈夫?

そっかー、確かにそうかもしれません。
課税所得195万円~330万円までの方は10%とかの税率ですからね、所得税って。
課税所得195万円以下は僅か5%の税率。消費税よりも低い税率です(^^;
経費や控除を沢山積める人にとっては所得税はあんまり怖くないかもしれません。

http://www.flickr.com/photos/47422005@N04/6262484026
photo by DonkeyHotey

住民税とは?

本日学んでいくのは「住民税(じゅうみんぜい)」です。
辞書で引いてみましょう。

住民税(じゅうみんぜい)

地方公共団体がその地域の住民・法人に対して課す地方税。

ふむふむ。
地方公共団体が自分の管轄地域に住む人達や会社に対して課税する地方税なんですね。
ん?
地方税?

地方税(ちほうぜい)

地方税法に基づいて地方公共団体が賦課・徴収する租税の総称。
道府県税(および都税)と市町村税(および特別区税)とがある。

ふうむ。
道府県税と市町村税があるんですね。
違いはどんな感じなんだろう・・・。

ちょっと調べてみました(^^)w

  • 道府県民税
    • 住民税の内、道府県が徴収する分。実際の徴収は市町村が行う
  • 市町村民税
    • 住民税の内、市町村が徴収する分。市町村民税と道府県民税は原則一緒に徴収される。
  • 都民税
    • 住民税の内、東京都が徴収する分。実際の徴収は23区の区役所が行う
  • 特区別区民税
    • 東京23区で徴収される市町村民税を「特別区民税」と呼ぶ。税法上呼び名が違うだけで、中身は一緒。

ふむふむ。
東京都だけ税金の名称が違うみたいですね。
でも内情は個人の場合は変わらない様なので、気にしないでいきましょう。

フリーランスの住民税

住民税は個人と法人に掛かるという事でしたが、フリーランスは個人事業主のため個人の住民税が掛かります。

個人の住民税は課税所得に対して、
一律10%
が課税されます。
厳密には住民税は市町村の法令で税率を変えられるので微妙に違う所もあるのですが、原則は10%になります。

昨日勉強した所得税は累進課税方式を採用していたため、所得が増えれば増えただけ税率が高くなりましたが住民税は10%で一定のため、所得が多い人にとってはまだ気持ちの優しい税金になるでしょうか(^^;

ただし所得の少ない人にとっては厳しい税金となります。
所得税は課税所得が195万円以下の人は税率5%ですが、住民税は10%掛かってしまいます。
所得税の2倍の税金が取られるため、課税所得が低い人にしてみれば、住民税の方が高くつくので

「住民税10%って高過ぎ!」

と思われているのではないでしょうか?

必要経費や各種控除を山積みしてせっかく課税所得を195万円以下に抑える事が出来たとしても、税率を下げられるのは所得税までで住民税の税率は下げる事は出来ないと言う・・・(-_-;

うぅむ。
所得の少ない人にはちっとも優しくないのが住民税ですか(^^;

住民税は一律10%は本当か?

なんだか昨日の所得税の記事が一部記載が間違っていたので今日は慎重に(^^;
色々と調べてみました。

ご指定のページのアドレスは変更されているか、更新作業中です|船橋市公式ホームページ

まずは船橋市。
住民税の税率が一律10%に変更。
平成23年に変更になったんでしょうかね?

個人住民税一律10%化(こじんじゅうみんぜいいちりつ10ぱーせんとか/こじんじゅうみんぜいいちりつじっぱーせんとか)とは - コトバンク

あった!
個人住民税は2007年度から一律10%になったそうです!
フラット化と呼ぶらしいです。

住民税額の計算方法【平成31年度】| 住民税の解説サイト

住民税額の計算方法が載っていて「10%掛ければ終わり」とばかり思っていたら違ってビックリ!
でもこれは古い計算になるのかなぁ?

財政破綻から5年。破綻した夕張市の財政は今、どうなっているのか? (2012年10月17日) - エキサイトニュース

財政破たんした夕張市は市民税が増税されたそうです。
通常一律10%の住民税ですが、自治体による法令によってはこの様に一部増税や減税が出来るようです。

住民税の納税時期

サラリーマンの方は住民税は毎月給与から天引きされている事と思います。
ところがフリーランスの場合は毎月払いではありません。
確定申告後に納税額が決定したら、市町村から個人へ決定通知書と納付書が送られてきます。
これがだいたい4~5月頃。
そして5~6月中に一括で、または年4回に分けて納税する必要があります。

一括払いは結構厳しそうですね。
課税所得300万円とかだと、住民税は10%で30万円にもなります。
これを一括で支払えと言うのはかなり厳しいのでは(^^;

計画的にお金をよけておかないと、いざ住民税の支払いがきた時に慌てる事になりかねないので、気をつけないといけませんね。

まとめ

  • 住民税は道府県民税と市町村民税に内訳は分かれる
  • 住民税の税率は原則10%
  • 一部自治体によっては法令により住民税の税率を増税したり減税したりしている
  • 住民税の納付は一括払いか年4回払い

フリーランスの1番高い税金「所得税」納付期間に自動計算まで!フリーランスのマネー講座♪

昨日から「税金編」スタート!

2014年9月第2週はフリーランスのマネー講座第3弾「税金」編が遂にスタート!
あんまりですねぇ税金なんて払いたくもないし、話も聞きたくないと思われるんではないかと思いますが、いかんせんこの税金編を制覇しないと、フリーランスになってからの支出総額がはっきりしないので、「一体全体幾ら稼げる様になったら自分はフリーランスになれるのか?」という一番大事な所が見えてきません。
そこをはっきりさせるために、しばしお付き合い下さい(^^)/

さて、賢明なる読者の方ならば私の昨日の記事がおかしい事にお気付きかと思いますが・・・
えぇ、時間オーバーでした(^^;
所得税に住民税の説明まで書き終わって時計を見たら12:55でお昼休み終了まで後5分!
個人事業税に消費税の説明を申し訳程度に1行ずつくらいだけ書いて、すぐにアップ!
アップ完了が12:58でそこから、ブログランキングへのPING手動通知に、Google+に更新通知を上げて、とバッタバタで13:00になってお昼休み終了!
なんとか記事はアップできましたが、記事自体は尻切れトンボになってしまい・・・(>_<)
大変失礼致しましたm(_ _)m
今後はこの様な事が無いように、もう少しマメに時計をチェックしながら時間配分を考えつつ記事を書こうと思います!

http://www.flickr.com/photos/76657755@N04/7027608495
photo by Tax Credits

フリーランスの最高税率を誇る「所得税」

会社組織であれば最高税率はもちろん法人税になるのでしょうが、法人ではないフリーランスには法人税は掛かりません♪
代わりに何が掛かるのかと言いますと

所得税(しょとくぜい)

が最高税率を誇ります!

所得税って良く聞きますし名前からは読んで時のごとくで「所得に掛かる税金」なんだろうなー、って事は想像に難くないですが今一度意味も調べてみましょう!
国語辞典で引いてみます♪

所得税(しょとくぜい)

個人の1年間の所得に対して課せられる国税。

ふむふむ。
課税対象が個人で、1年間の所得に対して掛かってくる国税なんですね。
ん?国税?

国税(こくぜい)

国が賦課(ふか)して徴収する税金。所得税・法人税・相続税・消費税・酒税など。

ふむふむ。
国が徴収する税金なんですね♪
所得税が筆頭に来てますね(^^;

国が個人から1年間の所得に対して税金を取り立てる、それが所得税!という訳ですね(^^)w

昨日の振り返りにはなりますが、所得税の特徴としては「所得が多いほどたくさん払う」事になっており、これを累進課税(るいしんかぜい)と呼びます。
所得の少ない人からは少しの税金しか取らなくて、所得の多い人からは沢山の税金を取る仕組みとなっています。

まぁ確かに所得の少ない人からガッポリ税金を取ったりしたら、それこそ生活が出来なくなってしまいますから、所得の少ない人からは少ししか税金を取らないのは良い指針かと思います。
逆に所得の多い人(稼ぎの多い人)は生活に余裕があるでしょうから「じゃあもうちょっと税金に頂戴よ」とお願いして、所得の少ない人よりも多くの税金を支払ってもらうという。まぁこれもある程度は道理に適っていますか。
所得の格差はあるから、それを所得税で取り分を変えて徴収して、税金の再分配で公平性を保ちましょう、と。
うん、税金の基本的な性質としては良いんじゃないでしょうかね♪

所得税の理念や考え方には賛同します。
ただそれも最高税率を見るまでの話。
これ自分が最高税率を払う様な立場になったら、素直に頷けないと思いますよ(^^;

さて所得税の最高税率は何パーセントなんでしょうか?


・・・


・・・


所得税の最高税率は・・・

40%

ガクーン(T_T)
所得の4割が税金で持って行かれますよ・・・。
おふ・・・。

所得税の累進課税の一覧を見てみましょう。

【所得税累進課税一覧表】

課税所得金額 税率 控除額
0万~195万 5% 0円
195万~330万 10% 97,500円
330万~695万 20% 427,500円
695万~900万 23% 636,000円
900万~1,800万 33% 1,536,000円
1,800万~∞ 40% 2,796,000円

誰からでもって訳ではないですね~。
最高税率を取り立てるのは。
所得が1,800万円越えですか~。
1,000万円プレイヤーであっても33%の税率。
さらに800万円上の1,800万円か~。
それだけ儲けてる人からは徴収しても良いかもな~・・・。

って他人事だから納得してしまいそうですけど、これ該当する人達にはシャレにならないでしょうね~(^^;
5,000万円稼いでも2,000万円が所得税で持って行かれ、10億稼いでも4億円が所得税で持って行かれる・・・。
課税所得5,000万円の人は「5,000万円 × 40% - 控除額279.6万円 = 1,720.4万円」となりまして実際の税率は34%程度。
課税所得10億円の人は「10億円 × 40% - 控除額279.6万円 = 3.97億円」となりまして実際の税率は39.7%程度でまぁほぼ40%掛かる計算になります。
見た目の税率と実際の税率は違う様なので気を付けましょう(まずは私が気を付けないとダメだ・・・)。
しかしまぁ、幾ら何でも取りすぎじゃないでしょうか(-_-;

皆さんは所得税の最高税率どう思われますか?

所得税を納める時期

所得税はサラリーマンの方達も普通に支払っている税金なので、結構馴染みがあるかと思います。
給与明細で普通に天引きされてますよね。
サラリーマンだと給与や賞与から勝手に引かれていて、冬に年末調整で一部戻ってきたりする税金ですね。

サラリーマンの方だと

「所得税は毎月支払うもの」

と思っているでしょうが、実は違います。
というか私も調べるまで良く知りませんでした(^^;

所得税は確定申告をして、前年の課税所得を算出してその課税所得に対して課税されます。
という事で、確定申告をして課税所得を確定させないと支払えない税金のために、例年だと2/15~3/15の1ヶ月間の確定申告可能期間に納税します。
所得税の納付期限は今年の場合だと2014/03/17(月)が納付最終日となっていました。

課税金額がはっきりしたら即払え!

というのが所得税の肝の様ですね。
フリーランスの方はきちんと所得税分のお金をよけておいて、毎年3月頃にまとめて支払えるようにしておかないと厳しいですね(^^;

所得税の納税方法

所得税の納税方法は以下の3つ。

【所得税納税方法】

  1. 指定した金融機関の預貯金講座から振替納税する
  2. インターネット等を利用して電子納税する
  3. 現金で納付する

1と3はまぁ普通ですね。
2はどうやるかというと、e-Taxを使うことになります。
e-Tax(いーたっくす)とは国税庁が作った電子納税システムの事。
e-Taxを使えば税務署に出向かなくても確定申告書の作成から、確定申告書の提出、納税まで出来ちゃうと言う優れ物!

税務署としても窓口対応しなくちゃいけない人を減らせて、しかも電子データだから自分達の打ち間違いもないしで、納税業務を減らせる優れ物!

まぁ納税者、徴税者どちらにも便利なのがe-Taxでしょうか。
e-Taxの詳しい使い方は後日記事で(^^)w

国税庁ホームページリニューアルのお知らせ|国税庁

所得税を計算してみましょう!

さてさて、ここまで来たら一気に所得税を計算してみましょう!
所得税の算出の基礎となるのは以下の公式。

 収入 - 必要経費 - 所得控除 = 課税所得

何も収入全てから税金を取ろうって訳ではないという所です。
必要経費とは「収入を得るための特定の経済活動と直接の関連を有し、それおを行うために客観的に見て必要な支出」を言います。
うーん、難しいですね(-_-;

所得控除については先日の記事で年金絡みについては、まとめましたのでご参考までに。

「いまいち計算できへん」

という方は、とりあえず現在の手取り×12ヶ月を課税所得としておきましょう。

そんでもって、JavaScriptで所得税を一発計算できる物を準備しておきました!
是非是非、使ってみて下さい(^-^)/

例えば課税所得4000000円(400万円)と入力すれば、「所得税は372,500円」と出てきます(^^)w






使い方は簡単で、テキストボックスに課税所得を「,(カンマ)」なしで、数字だけで入力して「所得税額を計算」ボタンを押して下さい。
メッセージボックスが出てきて所得税額が分かります。

まとめ

  • 所得税とは「個人の所得1年簡に掛かる国税」
  • 所得税は累進課税のために最高税率は40%
  • 所得税納税時期は毎年2/15~3/15
  • 所得税の納税にはe-Taxが便利
  • 所得税の自動計算JavaScriptあり!簡単に所得税を算出できる!

追記

申し訳ありません、私の不勉強が原因で誤った情報を載せていましたので訂正させて頂きます。
ブコメにて教えて頂きました。

id:nowa_sさん

5千万なら2千万が所得税とかって記載、自分で貼ったツールで検算してみたのかな?
億超えなら誤差でも、数千万程度なら単純に40%ではない(そして復興税ガン無視)。
そのレベルで疎い人が"講座"…

ご指摘通りです。
申し訳ありません。
控除額分を減算して載せていませんでした。
記事本文を修正いたしました。

復興特別所得税に関しては別記事で後日書く予定でいました。
教えて頂きましてありがとうございました。

id:lolitaseekerさん

最後の税額計算Javascriptは国税庁サイトのソースをそのままコピペしてるけどいいの?→https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm

申し訳ありません。
時間が無くそのまま流用していました。
コードを改変して差し替えました。
今後気を付けたいと思います。

連載目次:フリーランスの税金

  1. フリーランスの税金を勉強!支払いの必要な4種類の税金達。
  2. f:id:MoneyReport:20150810225947g:plain フリーランスの1番高い税金「所得税」納付期間に自動計算まで!
  3. フリーランスの住民税は個人住民税で一括または年4回で納税必要!
  4. フリーランスにだけ掛かる「個人事業税」は所得290万円以上で概ね5%掛かる!
  5. フリーランスも納めるの!?「消費税」の納税対象者と免税期間!
  6. フリーランスは投資のFXの税金も支払いが必要です。
  7. フリーランスの株式投資利益には20.315%の税金が取られる!
  8. フリーランスの大家業。不動産所得に掛かる税金は所得税と住民税!

フリーランスの税金を勉強!支払いの必要な4種類の税金達。フリーランスのマネー講座♪

いよいよ本丸「税金編」

2014年9月第2週が始まりました。
今週からはフリーランスのマネー講座の本丸である「税金」編に突入します!
税金の話はですねぇ、難しいんですよ(^^;
多分1週間なんかではとても終わらなくて、2週間位は掛かると思います。
サッと済ませたい税金のお話ですが、ここを突破しないことにはフリーランスの方が支払う必要のある総支出額が算出できないため不便極まりないです。
長丁場になる税金のお話ですが、どうぞお付き合い下さいm(_ _)m

http://www.flickr.com/photos/68751915@N05/6355404323
photo by 401(K) 2013

フリーランスのマネー講座がランクイン!

と、本格的な税金の話に入る前に先週の振り返りをさせて下さい。
先週はフリーランスのマネー講座第2弾「年金」編という事で、土曜日にまでハミ出して記事を書いてました(^^;

土曜日に書いた記事は年金編の総括とも言うべく、フリーランスの方が加入できる年金や退職金の仕組みを利用して老後の備えもしつつ、現役時代は全額控除になるメリットを活かす方法をご紹介しました。
特にフリーランス独立直後、3年後、最終形態の3パターンに分けて加入すべき年金と退職金の組み合わせを書いたのですが、この記事が大ヒット!
いえ、ホームラン!?

な・なんと今朝7時頃の段階で649はてブ!もの、はてなブックマークを頂くことが出来ました(*^_^*)/

f:id:MoneyReport:20140908072749p:plain

マネー関連記事では過去最高です!
アクセス数も結構すごいモノがあり、土日の2日間に渡って多くの人が訪れてくれました(^O^)/
記事を読みに来てくれた皆さん、さらにはブックマークまでしてくれた方達、本当にどうもありがとうございました!!!

さらにさらに、2014年09月01日~09月07日の週間ランキング - 政治と経済の第2位にランクイン!!!

f:id:MoneyReport:20140908072810p:plain

いやー、初の快挙です!
そうなんです、実はずっと政治と経済の週間ランキングTOP3以内に入るのが夢だったんです!
その夢が遂に叶いました☆☆☆☆☆(*^_^*)☆☆☆☆☆

http://b.hatena.ne.jp/ranking/weekly/20140901/economics
やったー!ようやくマネー関連記事で堂々のランクイン!政治と経済 週間ランキング第2位!

これまで私の記事で人気が出た物は、気が付けばアクセスアップの記事だったりが多くて「またマネーの奴、マネーと関係ない記事でホッテントリ入りしてら(笑)」とブコメでいじられる事が多く

「お前、今に見てろよ!必ずマネー関連の記事でホッテントリ入りしてやるからな!」

と内心、燃えたぎらせつつも対応は至ってクールにしてきていました(^^;

ようやく、そういった負のブコメに対しても胸を張れる記事が書けたのではないかと思っています☆
もうこうなったら過去最高の「667はてブ」の記事をも超えて行ってくれ!
2014/09/08 12:22に確認した時は「664はてブ」まで行っていたので、あと4はてブなんとか伸びて欲しいです(^-^)/

フリーランスに掛かる4種類の税金

さてさて、話を本題に戻しましてフリーランスのマネー講座も第3弾に入り「税金」編がいよいよスタートします。
冒頭でも触れた通り、長期連載になりますのでどうぞお付き合い下さいm(_ _)m

という訳で初回の今回は、まずは全体像を見渡せる様にしておこうと思います。
フリーランスの方に掛かる税金には大きく分けて4種類あるので、その概要を今日は掴んで頂ければと思っています。
まずはその税金の種類を見てみましょう。

【フリーランスの税金4種類】

  1. 所得税
  2. 住民税
  3. 個人事業税
  4. 消費税

という訳でよく聞き慣れた税金の名前と初めて聞く税金の名前が混在している事と思います。
1つ1つ見ていきましょう(^^)w

所得税

これはサラリーマンの方達も普通に支払っている税金なのでお馴染みですね。
サラリーマンだと給与や賞与から勝手に引かれていて、冬に年末調整で一部戻ってきたりする税金ですね。

フリーランスに限らず所得税は「所得が多いほどたくさん払う」という仕組みになっています。
これを累進課税(るいしんかぜい)と呼びます。
稼げば稼ぐほど多く税金が取られるという恐ろしい税金です(-_-;

所得税の累進課税の一覧を見てみましょう。

【所得税累進課税一覧表】

課税所得金額 税率 控除額
0万~195万 5% 0円
195万~330万 10% 97,500円
330万~695万 20% 427,500円
695万~900万 23% 636,000円
900万~1,800万 33% 1,536,000円
1,800万~∞ 40% 2,796,000円

所得が1,800万円を越えると40%もの所得税が取られるんですか・・・。
よくプロ野球選手が「年棒1億円だけど、税金で半分持っていかれちゃうから(^^;」と話す場面を聞いたりする事がありますが、それはこの所得税が40%も掛かるからですね~。
年棒1億円でも、所得税が4,000万円持って行かれる訳ですか~。
これは辛い(>_<)

フリーランスの方も稼ぎまくると、所得税がドンドン高くなっていってきついですね・・・。

住民税

続いて住民税(じゅうみんぜい)です。
こちらは「所得割+均等割」という仕組みになっていまして、所得割は一律10%、均等割は1世帯4000円程度掛かるそうです。(平成24年度頃)

以前フリーランスをされているid:cardmicsさんが記事に書かれてましたね。

住民税は課税所得に対して10%掛かるという事で、その破壊力にフリーランスの方達も結構やられるというお話を書かれていました(^^;

確かにこの住民税と先ほどの所得税を合わせれば結構な税金額になりますよね。

課税所得400万円として所得税で20%、住民税で10%、合わせて30%もの税金が取られます(-_-;
課税所得1,800万円越えならば所得税40%、住民税10%、合わせて50%で半分を税金で持って行かれます(T_T)
なんじゃこりゃ!?

「儲かってる奴から金を取れ!!!」

というのが税金の基本なのでしょうかね?
これでは「あまり稼ぎすぎないように」とセーブしてしまう人が現れちゃいそうな感じですね~。
うーむ、税金高い。

所得税以外もある!フリーランスと税金 | THE LANCER(ザ・ランサー)

個人事業税

こちらがあまり名前を聞かない税金「個人事業税」です。
所得が290万円を超えたときに課税されます。
前年の所得から290万円を差し引いた残りに3~5%の税率で課税される様になっています。

消費税

こちらはよく聞く税金「消費税」。
売上が1000万円を超える場合に、納税義務が発生してきます。

という訳でざっくり4種類の税金を見てみました。
明日からはそれぞれを詳しく掘り下げますので、乞うご期待!

フリーランスの年金こぼれ話♪年金の所得控除枠が最大で184万円!?フリーランスのマネー講座♪

ようやく年金こぼれ話に(^^;

昨日予定していた「年金こぼれ話」は急遽見つけた「付加年金」の話題で差し替えとなりました。
付加年金は毎月400円の積み立てで、老後に毎月「200円×積立年数」分のお金がもらえて2年で元が取れてしまうというとんでもなくお得な金融商品!
フリーランスになって国民年金に切り替えたらすぐに付加年金にも入りましょう(^-^)/
あ、奥さんのいる人は奥さんの分も(^^)w

さて、そんなこんなでフリーランスのマネー講座第2弾「年金」編は健康保険編よりも1記事長くなりまして、本日「年金こぼれ話」。
正直「年金編は2記事程度かな~」と書く前は思っていたのですが、いざ調べて書き始めたら色々と知らない事も多く「これはフリーランスになる方には伝えねば!」と思うと、ついつい回を重ねていましました(^^;

そんな年金編も本日で終了!
年金こぼれ話の始まり始まり~♪

http://www.flickr.com/photos/86530412@N02/8215658294
photo by StockMonkeys.com

所得控除枠を目一杯使える!

今週勉強してきた国民年金国民年金基金個人型確定拠出年金(401k)小規模企業共済のいずれにも通ずる話として、これらの掛け金や保険料は全て「所得控除」に含める事が出来る点が非常に優れています。
所得控除は社会保険料控除とも呼ばれたりします。

フリーランスになって年間の収入があったとして、その収入全額に所得税や住民税が掛かるわけではありません。
その売上から必要経費を差し引き、さらに基礎控除や配偶者控除等を引いて残った金額(これを課税所得と呼びます)に対してのみ税金が掛かる様になります。

f:id:MoneyReport:20140906114449p:plain

対象になるのは所得税と住民税、また国民健康保険に加入している場合には国民健康保険料算定の基礎になる金額も下げる事が出来ます。
要は控除額が多くなればなるほど、所得税・住民税・国民健康保険料を安くする事が出来るんです。

そして冒頭に述べた国民年金、国民年金基金、個人型確定拠出年金(401k)、小規模企業共済の掛け金は全額所得控除額として差し引くことが出来るわけです。

フリーランスになってすぐの状態の控除額

幾ら各種年金や小規模企業共済が全額所得控除になるからと言って、独立直後にこれらを満額掛けるなんてバカな事はやめた方が良いでしょう。
「年金」や「退職金」としての性格が強い金融商品であるため、老後は増えて返ってきますが、現役時代にはそもそも掛け金を取り戻す手段がなかったり、解約したりすると積み立てた金額よりも少ない金額しか返ってこない事も多いからです。

独立直後で収入や支出が不安定な時期にこんな将来の積立をたくさんやっておいたばかりに経営が頓挫したり、資金がショートしたのでは元も子もありません。

なのでフリーランスになって直後に入るべき年金等をチェックしてみましょう!

【フリーランス独立直後に加入すべき年金等】
 国民年金    15,250円
 付加年金     400円
 小規模企業共済 1,000円
-------------
 合計      16,650円

改めて調べてみたら、付加年金400円も所得控除に含めることが出来るそうです(^^)w
やっぱりお得だなぁ付加年金♪
後は小規模企業共済も掛け金の最低額である1,000円だけ毎月積み立てておきます。小規模企業共済は長く加入していれば、それだけで後々優遇されるので掛け金が少なくても良いので早い内に加入しておきましょう!
これら合計16,650円の年額が所得控除額になります。

 16,650円 × 12ヶ月 = 199,800円

と、算出されまして年額20万円程が所得控除として所得から差し引く事が出来ます。
フリーランスとしての収入が少ない内はこれでも結構十分助かるものかと。
また健康保険も最初の2年間は任意継続で安く加入できるので、支出における最大懸念である国民健康保険の保険料を下げるためにはまだ大丈夫なので最初の2年間は上記のパターンで充分かと(^^)w

フリーランス3年目以降

フリーランスとして3年目くらいまでいって、事業が順調に推移していればかなり収入も増えて収支の見通しも明るくなってきた頃かと思います。
この時期に加入すべきは下記の様なパターンでしょうか。

【フリーランス3年目頃に加入すべき年金等】
 国民年金    15,250円
 国民年金基金  10,000円(年齢により変動)
 確定拠出年金  10,000円
 小規模企業共済 10,000円
-------------
 合計      45,250円

国民年金基金と確定拠出年金の両方に加入するパターンを考えてみました(^^)w
個人型確定拠出年金(401k)の方がインフレにも対応できて将来もらえる金額は増えそうなので、こちらをメインに。
ですが確定拠出年金は最長20年間しかもらえないので、85歳以降に年金額がガクンと減ります。
そこを補うために国民年金基金の終身年金に1口分(1くちぶん)加入します。これであれば、85歳以降も亡くなるまでずっともらい続ける事が出来るので、長生きした時に助かります。
国民年金基金に加入すると付加年金は入れなくなりますので表から外しています。
でも国民年金基金の1口目に付加年金は含まれているので、お得度はずっと続きますので安心してください(^^)w

上記のプランで年額控除額は・・・

 45,250円 × 12ヶ月 = 543,000円

となりまして、50万円以上控除する事が出来る様になります!
これくらい控除できる様になると大分助かるんじゃないでしょうか?
フリーランス3年目からは国民健康保険に加入しなければいけなくなります。
控除枠を大きくしていかないと、とんでもない健康保険料が取られますので、控除枠を有効に活用していきましょう!

フリーランスの年金最終形態!

もう儲かって儲かって仕方がない「でも法人成りはしたくない!」というフリーランスの方が加入する年金パターンも見てみましょう。

【フリーランスが加入すべき年金等最終形態!】
 国民年金    15,250円
 国民年金基金  10,000円
 確定拠出年金  58,000円(MAX)
 小規模企業共済 70,000円(MAX)
-------------
 合計     153,250円

と、なりました!
国民年金基金または確定拠出年金の掛け金の最高額は両方合わせて68,000円までと決まっています。
国民年金基金の口数の端数がなるべく1,000円単位になるように調整した上で、残りの枠を全額確定拠出年金を積み立てます!
小規模企業共済金も最高額の70,000円いっちゃいましょう!

年間の所得控除額は・・・

 153,250円 × 12ヶ月 = 1,839,000円

と弾き出されまして、約184万円もの所得控除を受ける事が出来ます!!!
すごいですね、これは(^^;

儲かってきて生活に充分な余裕が出来てきたら、もう年金に小規模企業共済をMAXまで掛けて、老後も安泰、現役時代は控除枠をフルに使って節税!
いやぁ、こりゃあ楽しい(*^o^*)/
ここまでたどり着いたら悠々自適な生活が待ってるんじゃないですかね(^_-)-☆

という訳で年金こぼれ話は、年金等で所得控除をもらうパターンを色々と考えてみました(^^)v

もちろん、年金等はあくまでも老後の備えでしかないので、現金をある程度手元においておかないと危険ですので、充分な資金量を現金として手元においておける様になってから、年金等の増額を検討していきましょう!

フリーランスの強い味方「付加年金」400円を払って年金増額しよう!フリーランスのマネー講座♪

お得な年金話はもうないよね?

2014年9月第1週は年金特集の記事を書いています。

さすがにもうフリーランスの方向けに紹介する年金の話はないなぁと思い、本日は「年金こぼれ話」を書こうと思っていました。
1つ1つの話題は小さいですが知っておいた方が良い豆知識をまとめてご紹介して年金特集を終わるつもりでした。

ところがどっこい!

(内心「ドッコイ!」と応えてくれると喜びます(^o^)/)

安い掛け金でメチャクチャお得な年金の話を見つけたのでこれを紹介せずして年金特集終わらせてなるものか、と(^^;

そんな訳で本日も年金特集本編記事が続きます(^-^)/

http://www.flickr.com/photos/50636482@N00/9021385373
photo by peace.love.quilt

どんな年金話?

今朝も普通に記事を書くための調査からスタートしました。
年金のこぼれ話を探して色々なサイトやブログを覗いていたら・・・

OKWaveでフリーランスになる方に自営業の方が質問で答えていました。
お得な年金の組み合わせを教えてください、と。

国民年金基金と個人型確定拠出年金について - その他(年金) 解決済み| 【OKWAVE】

その回答の中で自営業の方が”国民年金、付加年金、小規模企業共済、確定拠出型年金(個人型)の組み合わせ”を選択して加入していると答えています。
国民年金、小規模企業共済、個人型確定拠出年金は既に私の記事でもご紹介させてもらっていた話。
ん?
でも付加年金ってなんだ?
続きを読むと・・・

まず付加年金は、わずかな金額(毎月400円)を国民年金へ上乗せするものですが、計算すればするほど、かなり有利な「金融商品」だと思います。
参考までにkita33drさんが、60歳になるまでの25年間(300月)支払った場合、支払いの合計は12万円(400円×300)、65歳から受給した場合は、毎年6万円(1ヶ月5000円)が国民年金に上乗せされてもらえ、2年でもとがとれる計算です。
長生きすればするほどお得だと思います。
ただし、国民年金基金との併用は不可です。

何だ何だ?
付加年金は月々400円の支払いで国民年金に上乗せして受給できるようになって、2年で元が取れる?
長生きするほどお得!?

まずは月の掛け金である保険料が安いのが良いですよね(^^)w
フリーランスになってすぐなんて収入が安定してないし、初期投資で出費も嵩むでしょうし、国民年金基金や個人型確定拠出年金(401k)なんて掛けてる場合じゃないですからね(-_-;
それがわずか400円の掛け金で年金が多くもらえるんなら入らない手はないかと♪

付加年金てなあに?

年金の事は日本年金機構に聞いてみましょう(^^)/
日本年金機構のHPで付加年金(ふかねんきん)を調べてみると・・・

http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=3248
日本年金機構の「付加年金」の説明。これでは「どれほどお得なのか!」が全く伝わってこない・・・。

んー、上記のページでは400円で付加年金に入れる事は分かったのですが、お得感は見えてきません。
さらに検索・・・

http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=3764
同じ日本年金機構のページでも、こちらの方が「付加年金」についてお得度がグッと伝わる書き方をしている。

あった、あったありました!
こっちのページでは良い感じで紹介されています♪

「付加保険料を納めた分は、2年間でモトが取れます!」

と痺れるキャッチコピーが書かれています!

そして付加年金額算出の図。
f:id:MoneyReport:20140905073519p:plain

 200円 × 480月(40年) = 96,000円

(毎月の定額保険料(平成26年度:15,250円)を40年間納めた場合⇒772,800円※平成26年度時点の金額)

96,000円と年金受給年額772,800円との関係性が分かり辛すぎる・・・。
結局96,000円積み立てたとして、幾らもらえるの?
日本年金機構のページではよく分かりませんでしたが、色々なサイトを熟読して分かった結果がこちら!

付加年金受給年額
 200円 × 付加保険料納付月数 = 付加年金受給の年額

付加年金受給月額
 200円 × 付加保険料納付年数 = 付加年金受給の月額

と、なります。
例えば35歳でフリーランスになって付加年金に加入したとすると、掛け金の払込期間は60歳までなので「60歳 - 35歳 = 25年間」となります。
付加年金受給月額を25年間支払ったとして65歳以降にもらえる金額は・・・

 200円 × 25年 = 5,000円

という計算になり、月額5,000円増加!
年額は「5,000円 × 12ヶ月 = 60,000円」になります。
掛け金は「400円 × 12ヶ月 × 25年間 = 120,000円」になるので、25年で12万円支払って65歳以降に毎年6万円ずつもらえれば、確かに2年で元が取れて3年目以降は長生きすればした分、6万円ずつもらえるのでお得ですね(^^)v
男性の平均寿命が84歳ですから、65歳以降19年間もらいつづけたとすると・・・

 6万円 × 19年 = 114万円

もらえる訳で、12万円の支払いでほぼ10倍の114万円がもらえる計算になるのでかなーりお得な金融商品と言えるでしょう(^^)w

ちなみに、物価スライド制には未対応との事ですが、まぁ67歳まで生きれば掛け金の元が取れるので十分じゃないでしょうか(^^;

国民年金基金と付加年金は一緒には加入できない!?

最初に紹介したOKWaveのフリーランスの方も答えていたんですが「国民年金基金と付加年金は一緒に入れない」そうなんです。
この記載は色々なサイトを見かけました。

国民年金に入った上で付加年金(400円)支払ったら国民年金基金に入れなくなったんでは、年金の仕組みとして本末転倒です(>_<)
どちらも自営業者の方など向けの年金だというのに、重複加入というか両方入ることが出来ないと。
そうなってしまうと折角お得な付加年金に入ったばかりに

国民年金 + 付加年金 + 個人型確定拠出年金(401k)

の組み合わせしか選べないなんて事になってしまいます(;_;)
なんだこれ~(?_?)

・・・

と、思っていたらそれに対する回答を示してくれるFacebookページを見つけました(^^)v

FP 相談ねっと - 【国民年金基金について その1】 新聞織り込みに国民年金基金の折り込みが入っていました... | Facebook


【掛け金は確定拠出年金と合計で月68,000円が上限】
もちろん基金のみに加入し68,000円掛け金を積み立ててもいいし、確定拠出年金と半分半分、34,000円ずつ掛け金を積み立ててもいいです


おもしろいことに、国民年金基金で必ず一口選ばなくちゃいけないタイプの年金型には付加年金が含まれているんですね
だからあらためて併用ができない


なるほど、すでに含まれているかぁ


いつかFPの勉強中の時、国民年金基金と付加年金の併用は認められないけれど確定拠出年金との併用はできるって書いてあって、どうしてかなぁった思っていたのですが、これで謎がとけました


そうか、そうか、すでにふくまれてんのね

という訳で、国民年金基金の生涯受給の1口には「付加年金」が含まれているから重複で加入が出来ないという事の様です(^^)w
要は国民年金基金に加入すれば自動的に「付加年金」にも入ってますよ~、とのこと。
なので国民年金基金に加入済みの人は何もしなくても付加年金がもらえますし、まだ付加年金に加入していない人はすぐにでも付加年金に加入しましょう!絶対お得です!!!

改めて調べてみたら国民年金基金のサイトでもQ&Aに説明が載っていました(^^;

Q:国民年金の付加保険料(月400円)は納めることができますか?
A:基金の1口目の給付は、国民年金の付加年金相当が含まれていますので、付加年金の二重加入を防ぐため、付加保険料を納付されている方が基金に加入される際には、市区町村役場で、付加保険料を辞める旨のお手続きをおとりください。

よくあるご質問(ご加入に関して) | 制度について知る | 国民年金基金連合会

まとめ

  • 国民年金加入者が入れる「付加年金」は月400円の掛け金で加入できる
  • 付加年金受給月額は「200円 × 加入年数 = 受給月額」となる
  • 国民年基金に入ると最初から付加年金も含まれている

個人型確定拠出年金(401k)で運用して老後に備える!フリーランスのマネー講座♪

国民年金基金の不安とインフレ発生時

フリーランスのマネー講座第2弾「年金」編を書いていますが、先日ご紹介した国民年金基金は制約も多いためなんだか不人気な印象(^^;

国民年金基金てそんなに悪いことはないと思うんですが。
色々と不評も聞きますが、設立されて20年しか経ってなくて財務も健全なので入って良いと思うんですけどね(^_^;)

頂いたブコメを見てみましょう。

id:cardmicsさん

インフレの可能性があることを考えると、ちょっとツラいんですよね…年金基金って。私は個人型401kで分散投資してます。

確かに「国民年金基金はインフレに耐えられないからダメだ!」という論調は結構聞きます。
物価スライドに対応したりしていなくて、あくまでも積み立てたお金に1.75%の運用益分を上乗せして、65歳以降に年金として受け取れるという仕組みのために、自分の老後が来るまでに日本で大規模なインフレが起きた場合にはあまり意味をなさない金額になる恐れはあります。

例えば平成26年現在であれば老後に3,000万円ほど国民年金とは別に老後の生活費として必要という話もありますが、10倍のインフレが起きた場合には物価が10倍とかになります。
現在160円で買えるペットボトルのジュースが1,600円とかする様になれば老後に必要な生活費は3,000万円では全然足りなくて3億円必要になります(!?)。
インフレが起きる場合には株式等の値上がりも起きますので、株式投資でも運用されている国民年金や厚生年金は支給額を増やす事が出来ます。
バブル景気の時にインフレが起きて物価も上がりましたが、国内株式が過去最高を記録したのは記憶に新しいところ。

しかし国民年金基金だと、このインフレ対応機能が内包されていないために不安だという所が懸念され、敬遠されている理由になります。

そんなインフレ懸念に対応するためには、株式や債権等を盛り込んだ年金運用が必要で、フリーランスの方が選ぶとすると個人型確定拠出年金(401k)が該当します。

http://www.flickr.com/photos/76657755@N04/7027595775
photo by Tax Credits

個人型確定拠出年金(401k)って何ぞや?

サラリーマンが加入するのは企業型確定拠出年金(401k)になります。
一般的に401kと言えば、こちらの「企業型」の確定拠出年金を指すことが多いと思います。

確定拠出年金とは

wikipediaより引用させてもらいます。

確定拠出年金(かくていきょしゅつねんきん。DC)とは私的年金の1つで現役時代に掛け金を確定して納め、その資金を運用し損益が反映されたものを老後の受給額として支払われる年金。すなわち、掛け金は確定した額ときまっているが将来の受給額は未確定である。「日本版401k」とも言われる。

という訳で「毎月の掛け金は決まっているんだけど老後の将来にもらえる金額は分からないよ。」という未確定の多い年金となります。
掛け金よりもずっと多い金額をもらえる場合もありますし、元本割れして掛け金よりも少ない金額しかもらえない場合もあります。
「自己責任」での運用をするのが確定拠出年金となります。
保険や株式、債権等で運用し、しかもその取り扱い企業や投資信託などの商品も自分で選んで、運用の指図までもしなければいけないという結構手間の多い大変なもの。
なんだか普通の投資信託とかの購入でも良いような気がしてしまいますが、違うのはこれが年金として取り扱われるためにかなりの優遇がされているということ。

個人型確定拠出年金のメリット

通常、投資信託などの運用益には税金が掛かりますが、これが非課税になります。
また掛け金全額が所得控除の対象になり、所得税や住民税が軽減されます。

個人型確定拠出年金の掛け金上限

また掛け金の上限額が設けられており、月額68,000円までしか積み立てる事は出来ません。
年額816,000円になります。

さらにこの個人型確定拠出年金の掛け金と国民年金基金の掛け金とが合算しての上限となっています。
国民年金基金に68,000円の上限まで加入している人は個人型確定拠出年金はもう入れませんし、逆に個人型確定拠出年金に68,000円まで加入している人は国民年金基金に入れません。

ですが両方半々ですとか、金額を決めて20,000円が国民年金基金に加入して、48,000円までを個人型確定拠出年金に加入するといった使い方をする事が出来ます。

個人型確定拠出年金のデメリット

「60歳までは解約できない」点です。
また年金の受け取りを5~20年の間で選ぶ事が出来るんですが、受取期間が有限になる点がデメリットと言えばデメリットでしょうか。
逆に国民年金基金の「終身年金」であれば、老後長生きしている期間ずっと受け取る事が出来るので、その点では国民年金基金の方が優れている点ではあります。

個人型確定拠出年金(401k)の特徴
イデコ公式サイト|個人型確定拠出年金iDeCo【公式】

個人型確定拠出年金で気をつけること

これは結構いっぱいありますねー、ザザザッといきます!

個人型確定拠出年金では口座管理料が掛かったり、運用管理費用(信託報酬)も掛かるという事で、通常の年金とはやはり趣が違います。
信託報酬が安いのは「スルガ銀行」と「SBI証券」が安いそうです(^^;
DC預入金が50万円を越えるとどちらも無料になるとのこと!
他の金融機関は大体が年間5,000~7,000円以上掛かるようです。

運用管理費用(信託報酬)信託報酬低めの品揃えは「琉球銀行」と「岩手銀行」が良いとのこと!

個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」(日本版401kとも) フリーランス(個人事業主)の年金と保険
個人型確定拠出年金(401k)の詳しい説明。フリーランスの方の生活。

個人型確定拠出年金取り扱い金融機関

銀行や信託銀行、生命保険会社に証券会社と色々な金融機関が401kを取り扱っています。

投資信託で運用したいなら証券会社
http://www.npfa.or.jp/401K/operations/brokerage.html


貯金ベースで元本保証で運用したいなら銀行
http://www.npfa.or.jp/401K/operations/

お勧め書籍

ちょっとですね、素人が手を出すには難しいのできちんと勉強してから個人型確定拠出年金は加入しましょう。
お勧めの書籍はこちら(^-^)/

金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術 竹川 美奈子著

金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術

金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術

  • 作者:竹川 美奈子
  • 発売日: 2013/01/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

フリーランスの退職金「小規模企業共済」を積み立てて控除と貸付を利用しよう!フリーランスのマネー講座♪

年金の話題

2014年09月第1週はフリーランスのマネー講座第2弾「年金」についての話題を書いています。

フリーランスの年金は国民年金一択のみ!2年前納がお得♪フリーランスのマネー講座♪ - マネー報道 MoneyReport
フリーランスの方が入れる年金は国民年金のみ!奥さんいると奥さんの分の国民年金保険料も支払う必要あり!2年前納で14800円お得に(^_^)v


フリーランスの老後の備え「国民年金基金」の加入も将来的に考えておこう!フリーランスのマネー講座♪ - マネー報道 MoneyReport
国民年金基金。色々と不評も聞きますが、設立されて20年しか経ってなくて財務も健全なので入って良いと思うんですけどね(^_^;)

昨日は国民年金基金のご紹介をしました。
フリーランスの老後の備えとしては良さげなのですが、途中解約が出来なかったり、65歳を過ぎるまでは掛け金を取り戻す手段がなかったりと、収入が不安定なフリーランスの方には使い勝手の悪い制度でした(-_-;

相当、経営というか軌道に乗るというか、安定した収入が入ってくる様になってからじゃないと掛けられないですね、国民年金基金は。

「もうちょっと使い勝手の良い老後の備えはないの?」

と思われる方もいるかと思いますが、それがあるんです(^^)w
今日はそんなフリーランスの老後の備えのお勧め金融制度のお話。

http://www.flickr.com/photos/85465967@N00/10966690674
photo by Theophilos

小規模企業共済

初めて耳にする方も多いかもしれません。

小規模企業共済

って。
小規模企業共済(しょうきぼきぎょうきょうさい)は、国が個人事業主や零細企業経営者等の退職金をもらうことが出来るようにと昭和40年に作られた制度になります。
中小機構(独立行政法人 中小企業基盤整備機構)が運営を行っています。
予定利率は1.0%となっています。

http://www.smrj.go.jp/skyosai/
小規模企業共済公式HP


http://www.smrj.go.jp/skyosai/000876.html
小規模企業共済の制度の紹介ページ

細かいところを見ていきましょう。

加入資格

加入資格は下記の様になっていますが、まぁフリーランスの方は普通に加入出来ます(^^)w
個人事業主1人の方でも加入できます。

常時使用する従業員が20人(商業とサービス業(宿泊業、娯楽業を除く)では5人)以下の個人事業主やその経営に携わる共同経営者、会社等の役員、一定規模以下の企業組合、協業組合、農事組合法人の役員の方です。

掛金について

小規模企業共済の月々の掛け金は、1,000円から7万円までの範囲(500円刻み)で自由に選べます。
月額最高7万円までの積み立てが可能なので年間にすると・・・

 7万円 × 12ヶ月 = 84万円

となりまして、年額84万円まで積み立てる事が可能です。
しかも小規模企業共済の掛け金は全額が「小規模企業共済等掛金控除」として課税対象となる所得から控除する事が出来ます。
年間84万円の控除額は結構大きいかと思います(^^)w

共済金(解約手当金)について

個人事業を廃業したり、会社等の役員を退任した場合などに、事由に応じて共済金(解約手当金)を受け取る事ができます。
そして事由に応じてもらえる共済金の金額が違ってくるので注意が必要です。
フリーランス(個人事業主)が共済金を受け取るための事由を見てみましょう。
ちなみにこの表の上から順に共済金のもらえる金額が減っていきます。
一番上の事由の「共済金A」が一番多くもらえ、一番下の「解約手当金」が最も金額が少なくなります。

【個人事業主の請求事由】

共済金等の種類 請求事由
共済金A ・個人事業を廃業した場合
・配偶者・子以外に個人事業の全部を譲渡した場合
・共済契約者の方が亡くなられた場合
・全額金銭出資により個人事業を法人成りした場合
共済金B ・老齢給付(65歳以上で180ヶ月以上掛金を払い込んだ方)
準共済金 ・配偶者・子に個人事業の全部を譲渡した場合
・個人事業を法人成りして、その法人の役員にならなかった場合
・金銭以外の出資により個人事業を法人成りして、その法人の役員にならなかった場合
解約手当金 ・任意解約
・機構解約(掛金を12ヶ月以上滞納した場合)
・個人事業を法人成りして、その法人の役員になった場合
・金銭以外の出資により個人事業を法人成りして、その法人の役員になった場合


基本共済金の金額です。掛金月額1万円の場合の表になります。

【基本共済金受取額一覧 掛け金月額1万円の場合】

掛金納付月数 掛金残高 共済金A 共済金B 準共済金
5年 600,000円 621,400円 614,600円 600,000円
10年 1,200,000円 1,290,600円 1,260,800円 1,200,000円
15年 1,800,000円 2,011,000円 1,940,400円 1,800,000円
20年 2,400,000円 2,786,400円 2,658,800円 2,419,500円
30年 3,600,000円 4,348,000円 4,211,800円 3,832,740円

やはり共済金Aが一番多くもらえますね。
退職する時がこの共済金Aに該当します。

表には載っていませんが、もし途中でどうしてもお金が入り用になって「任意解約」したりする場合に受け取れる解約手当金は、掛金納付月数に応じて、掛金合計額の80%~120%相当額が受け取れるそうです。
ですが掛金納付月数が、240ヶ月(20年)未満の場合は、掛金合計額を下回るという事で、小規模企業共済に入る時には20年以上加入するつもりで入るのが良いかもしれません(^^;

http://www.smrj.go.jp/skyosai/051298.html

ちなみに途中で掛け金を増額したり減額したりは自由に出来るので、収入が減ってきた時には掛け金を下げたり、収入が増えてきたので掛け金を増やしたりといった事はスムーズに行う事が出来ます。

借り入れも出来る!

小規模企業共済のもう1つの大きなメリットに、「契約者貸付制度」があります。
これは納付した掛け金の7~9割分の金額を低利で貸付を行ってくれる制度で、即日~数日で貸付をしてくれるという有り難い制度です。

小規模企業共済を500万円積み立てていたとすると、その内の7~9割ですので350万円~450万円程度を上限に、6ヶ月~60ヶ月の貸付期間で借りる事が出来ます。

ちなみにこの貸付は無担保、無保証、即時融資が受けられるという非常に有り難いもの。
一般貸付は1.5%の利率になりますが、病気や怪我、経済情勢の悪化により資金繰りが苦しい場合などは0.9%という低利で借りる事が出来ます。

【契約者貸付制度の利率】

種類 利率
一般貸付 1.5%
創業転業時・新規事業展開等貸付け 0.9%
傷病災害時貸付 0.9%
緊急経営安定貸付 0.9%

http://www.smrj.go.jp/skyosai/051299.html

まとめ

  • フリーランスの退職金は「小規模企業共済」で貯められる
  • 小規模企業共済の掛け金は全額社会保険料控除に算入できる
  • 契約者貸付制度で0.9~1.5%の融資を受けられる

フリーランスの老後の備え「国民年金基金」の加入も将来的に考えておこう!フリーランスのマネー講座♪

フリーランスの老後

9月が始まって2日目。
そろそろ暑さがおさまって涼しくなりますかね~。

さて、フリーランスの方が加入できる年金制度について昨日は見ていきました。

フリーランスの年金は国民年金一択のみ!2年前納がお得♪フリーランスのマネー講座♪ - マネー報道 MoneyReport

結論としては

フリーランスは国民年金にしか加入できない!

という事に落ち着きました。
でも国民年金だけだと老後の備えが心配です。

国民年金でもらえる金額と老後必要な生活費

国民年金を65歳から満額受け取ったとしても支給額は年額77万2800円。
月額にすると6万4400円です。(平成26年4月時点の額)
老後に月64,400円で生活する事は困難です(>_<)

少し古いデータですが平成24年家計調査(総務省統計局)によれば、老後に必要な生活費は高齢者夫婦の世帯で月額約27万円とのこと。
夫婦でもらえる国民年金が

 64,600円 × 2人 = 129,200円

と約13万円ですので、老後に必要な生活費から差し引くと14万円くらい不足します(-_-;

f:id:MoneyReport:20140902075654j:plain

現役時代はフリーランスでウハウハでも、引退して国民年金の支給だけで路頭に迷うのでは幸せな人生設計とは言えません。

老後に必要な生活費

国民年金の受給開始は65歳からです(平成26年現時点)。
現在の男性の平均寿命は84歳。
65歳から年金生活が始まったとして、余命19年間の必要な生活費を計算してみると・・・

 27万円 × 12ヶ月 × 19年間 = 6,156万円

!?
驚愕の金額ですね・・・。
6,156万円も必要なんですか!?65歳以降に!?

んーと、国民年金でもらえる金額はというと・・・

 夫婦国民年金受給額129,200円 × 12ヶ月 × 19年 = 2,946万円

おぉ!
3,000万円くらいはもらえるんですね!
国民年金も捨てたもんじゃないですね!
必要生活費から国民年金でもらえる金額を減算してみると・・・

 6,156万円 - 2,946万円 = 3,210万円

不足金額が3,210万円となりました(T_T)

65歳までの現役中に3,210万円ほど貯金する必要があります(-_-;)
ムリだ!無理すぎる!

国民年金基金

と、ここで諦めて自暴自棄になってもしょうがないので、冷静になって何かしら対策がないのか探してみましょう(^^;

おすすめしたいのが国民年金に加入した人しか入れない

国民年金基金

です。
国民年金基金(こくみんねんきんききん)は月額最大68,000円(年額816,000円)まで掛ける事が出来、65歳以降に年金として受け取ることが出来ます。

例えば35歳であなたがフリーランスになったとして、それから30年間毎月68,000円(年額816,000円)を国民年金基金に積み立てるとすると・・・

 816,000円 × 30年 = 24,480,000円

となりまして、2,448万円が貯まります。
さらにもちろん、運用益の利率が掛かりますのでもっと増えます。
ちょっと最新のデータが分からなかったのですが、平成25年時点では1.75%の利率が約束されています。 
30年間毎月65,000円積み立てて行くとほぼ3,000万円をに増えているそうです。

f:id:MoneyReport:20140902075704j:plain

加入によるメリット | 制度について知る | 国民年金基金連合会

老後の備えに国民年金基金は良さそうですね(^^)w

掛け金は全額社会保険料控除対象になる

国民年金の保険料も全額が社会保険料控除対象になると説明させてもらいましたが、国民年金基金の掛け金も全額社会保険料控除対象に出来ます。

年額最高で816,000円が控除対象となりますので「儲かって儲かって仕方がない!ガッハッハッハ!」という大儲けされているフリーランスの方は、国民年金基金のMAXまで積み立てておけば控除対象になりますし、老後には年金がもらえてHappyになれますよ(^^)w

あまり儲かっていないフリーランスの方は、国民年金基金に加入している余裕なんてないでしょうから「将来的に俺も国民年金基金に入るんだ!」という目標にして、頭の片隅に置いて本業に励みましょう(^^;

国民年金基金の注意点

国民年金基金は、原則65歳以上でしかもらえません。
まぁ年金なので当たり前の事ではあるのですが、要は「途中でどうしてもお金が必要になったので解約して、これまで積み立てた分を受け取りたい」という要望には一切応えてくれません。

また原則、途中解約や途中脱退をする事が出来ません。
景気が良くて儲かった年に、国民年金基金に加入したのはいいけど、景気が悪くなってあまり儲からなくなってきても、脱退をする事ができません。
どうしてもお金がない時は相談すれば2年間支払いを止める事は出来ますが、解約する事は出来ません。

なので本当に余裕資金でやらないとヒドイ目に遭いかねません(>_<)
フリーランスとして独立後に、相当余裕が出来てから国民年金基金には加入する様にしましょう。

フリーランスの年金は国民年金一択のみ!2年前納がお得♪フリーランスのマネー講座♪

フリーランスのマネー講座

先週の月曜日から始まったフリーランスのマネー講座第1弾は「健康保険」と題して、フリーランスの方が加入できる健康保険とお得に加入する方法をご紹介しました。

フリーランスのマネー講座の過去記事一覧は過去のリンクよりどうぞ(^^)/

カテゴリー:フリーランスのマネー講座

そして第2弾は本日から始まります

年金

についてです。
これまでサラリーマンだった方は会社が加入している厚生年金保険に加入していた事と思います。
フリーランスになると厚生年金に加入しっぱなしとはなりませんので、その辺のお話やフリーランスだからこそ加入できる年金周りのお話をお届けしたいと思っています。

それではフリーランスのマネー講座「年金」編の始まり、始まり~♪

http://www.flickr.com/photos/35092241@N03/4856133666
photo by Gulfu

フリーランスが加入するのは国民年金

結論から言ってしまうと、フリーランスの方が加入できる年金は

国民年金

ただ1つ!
その他の年金には加入できません!

あ、お客さん帰らないで(^^;
最後にお得な話もあるので(^^)w

フリーランスになる前がサラリーマンの方なら厚生年金、公務員の方なら共済年金にこれまで加入していた事と思います。
あ、ブラック企業で社会保険に未加入の会社員だった方はこれまでも国民年金だったかもしれませんね(^^;
会社は原則、厚生年金に加入しなければいけませんが、保険料負担が高いため起業して間もない会社や零細企業で赤字会社は厚生年金に入らず社員が個人で国民年金に加入している場合があります。

さてそんなあなたが晴れてフリーランスになった暁には国民年金に加入する事になります。

国民年金の掛け金(国民年金保険料)は1人あたり

15,250円

掛かります。(平成26年度)

サラリーマン時代にもらっていた給与明細をチェックしてみて下さい。
これまで加入していた厚生年金の掛け金よりもグンと低いと思います。
しかも厚生年金は会社と個人で折半して支払っていましたから、給与明細の厚生年金欄に書かれている金額の倍の金額を掛け金として支払っていた事になります。

支出の負担としては下がって有り難いですが、その分もちろん将来もらえる年金金額は下がります。
なのでその分、フリーランスになった方は自分達で老後の生活資金を別によけておく必要があります。この辺の話は明日以降。

奥さんの年金はどうなるの?

さて、ここで注意しなければいけないのは、結婚されている方でフリーランスになる方です。
サラリーマンの奥さんは国民年金第3号被保険者でしたが、旦那さんがフリーランス(個人事業主)になって国民年金第1号被保険者に変わると、奥さんも第3号被保険者から第1号被保険者に移る必要があります。
図を見てもらえると少し分かりやすいでしょうか?
下の方の「被扶養者」が奥さんの分になります。

f:id:MoneyReport:20140901080950g:plain

何を言っているかというと、これまで奥さんの年金はお金を払わなくても年金分が積み立ててもらえていました(国民年金第3号被保険者のため)。
ところが個人事業主の奥さんにはこの特例は認められず、奥さんにも国民年金の保険料を支払ってもらう必要が出てくるという事です。
今までは厚生年金に入っていたので、奥さんの分の国民年金保険料は支払う必要がありませんでしたが、自分が国民年金に移る時には奥さんも国民年金の掛け金を支払う必要があります。
うーん、この部分の負担は増加になりますね(-_-;

【フリーランスの国民年金健康保険料年額】
フリーランス独身 : 15,250円 × 12ヶ月 = 183,000円
フリーランス既婚者: 30,500円 × 12ヶ月 = 366,000円

http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=2288
フリーランスとして独立した場合には、厚生年金から国民年金へ切り替えが必要で、さらに奥さんがいれば奥さんも国民年金の「第3号被保険者」から「第1号被保険者」へと変わり、2人分の国民年金の支払いが必要になる!

国民年金保険料は全額「社会保険料控除」の対象になる!

これまで会社の給与天引きで引かれていた年金代を自分で支払う様になると、なんだか負担が増えた様な気になりますよね、きっと(^^;
でも悪いことばかりではなくて、この国民年金保険料は支払った金額全てが「社会保険料控除」の対象となるんです。

「何の話?」

と思われるかもしれませんが(^^;、国民健康保険料の所得計算時に給与所得後の金額をベースに健康保険料が掛け算されて算出されると説明させて頂きました。
具体的な計算としては

 収入 ー 経費 - 各種控除金額 = 給与所得控除後の金額

となりますが、この時の各種控除金額の所にこの国民年金保険料を全額入れる事が出来るんですよ(^^)w
収入からマイナス出来るので、必要経費等と同じ扱いとして健康保険料も下げられるし、所得税や住民税も下げる事が出来る様になります。

まぁこれはフリーランスの方、ご本人分までだけですけどね。
国民年金保険料1年分は183,000円かかります。
このうち、給与所得控除に入れられるのは自分の分だけ。
奥さんがいて、奥さんの分の国民健康保険料を支払っていても、控除には入れられません。
奥さんの分も控除にいれてくれたら良いのに(^^;

日本年金機構のHPにはこの控除として国民年金保険料を使う場合の手順も載せられています。

年末調整や確定申告で国民年金保険料を申告するための「社会保険料(国民年金保険料)控除証明書」を毎年11月上旬にお送りします(10月以降に、その年初めて国民年金保険料を納付された方は翌年2月上旬にお送りします)。
「社会保険料(国民年金保険料)控除証明書」の再発行や、「準確定申告」が必要な場合は、お近くの年金事務所にお問い合わせください。

ふむふむ。
「社会保険料(国民年金保険料)控除証明書」を勝手に送って来てくれるんですね。
これは有り難い(^^)w

前納すると国民年金を安く出来る!

ここまでは負担増加の話や控除の話ばかりで、あまりお得な感じがする話がありませんでした。
最後の話はお得な話で終わりにしましょう!

国民年金には保険料の前納制度があります。
半年分や1年分を先にまとめて納めたら「安くしてあげるよ~」という制度です。
でも昨年までは体して安くならないので人気がなかったんです。
1年分まとめて払って3,840円引き、半年分まとめて払って1,040円引き。
これじゃあ「よし前納して安くしよう!」という気が起きない金額です。

ところが平成26年4月から「2年前納」が新たに設けられ、これがかなりの割引金額になりました!
2年間まとめて先に納めると・・・

 14,800円引き!

になるんです(^-^)/
1ヶ月の保険料が15,250円ですから、ほぼ1ヶ月分がタダになるっていうお得な話!
これは大盤振る舞いですね!
やりますな~♪

一覧表も載せておきますね。

【口座振替による保険料額と割引額 平成26年度】

内訳 6ヶ月前納 1年前納 2年前納
保険料額 90,460円 179,160円 355,280円
割引額 1,040円 3,840円 14,800円

「前納するんなら2年分でしょ!」

と思わず言いたくなる割引ですが、フリーランスなりたての方はやめておきましょう(^^;
もっと色んな所で出費がかさみますから、こんな所で前払いしている場合じゃありません。

http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=22807
国民年金の「2年前納」は毎月払いと比べて14,800円もお得に!まとまったお金が用意できる人には良いですね~。

まとめ

  • フリーランスが加入するのは「国民年金」
  • 奥さんがいる人は奥さんの国民年金保険料の支払いも発生する
  • 国民年金保険料を前納するなら「2年前納」が14,800円引きでお得!