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フリーランスは投資のFXの税金も支払いが必要です。フリーランスのマネー講座♪

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久しぶりに連載復活!

いやー、長らくお待たせ致しました。
「iPhone6発売」というビッグウェーブが来たもので、ついついその波に乗ってしまいました(^^;
お陰様でiPhone6発売日には、1日あたり過去最高のアクセス数を記録するなどビッグウェーブの効果を間近に見ましたが、もうアクセスはすっかり落ち着いてきて平常アクセス数に戻ってきています。

ですので、通常通りの連載記事に戻りたいと思います。
iPhone6関連の前は何を書いていたのかと言いますと「フリーランスのマネー講座♪」です。
読者登録して頂いている方であっても

「あぁ、そういえばそんなの書いてたね~」

というレベルかもしれませんが(^^;
一応、振り返りをば。
フリーランスのマネー講座は「健康保険」、「年金」と勉強してきまして、現在着手しているのが「税金」になります。
税金に関しては既に5記事ほど書いてきましたが、これで1/3位でしょうか?
まだまだ半分も行っていないです。
それほどフリーランスに掛かる税金は多岐に渡りますし、また非常に分かりづらい部分が多いので、長い連載となります。
あと2週間ほどお付き合い下さい。

フリーランスに掛かる税金は下記の4つだと以前の記事では紹介させて頂きました。

  1. 所得税
  2. 住民税
  3. 個人事業税
  4. 消費税

通常の業務を行いながら収益を上げているフリーランスの方は上記の4つで正しいです。
本日以降紹介させてもらうのは、「事業収益以外」の収益に関する税金について勉強していきたいと思います。
いや、ホントお金が手に入ると色んな名目で税金が取られますね~(^^;


http://www.flickr.com/photos/11121568@N06/4105756012
photo by Alan Cleaver

本日勉強するのは「FX」の税金

「事業収益」のみのフリーランスの方には関係ありませんが、フリーランスをされていて「だいぶん貯金も貯まってきたし、事業拡大には1人では限界があるから投資でもやってお金を増やしてみるか」と考える人は多いと思います。
まぁ勉強もせずに投資なんかをすれば大抵はヤケドして、資産を減らすことになりますが、勉強してしかもきちんと投資経験者等から適切なアドバイスを受けながらであればちゃんと利益が出せると思います。

そんな投資の中で本日紹介させてもらうのはFX(外国為替証拠金取引)に掛かる税金についてです。

FXは以前は個人の場合は「雑所得」とみなされ、所得税の累進課税が適用されていました。

【所得税累進課税一覧表】

課税所得金額 税率 控除額
0万~195万 5% 0円
195万~330万 10% 97,500円
330万~695万 20% 427,500円
695万~900万 23% 636,000円
900万~1,800万 33% 1,536,000円
1,800万~∞ 40% 2,796,000円

これに更に住民税が10%課税されていましたので、15%~50%という非常に高い税率が適用されていました。
しかも給与所得と合わせて計算されるため、年収500万円(課税所得300万円)の人がFXで100万円の利益を出すと・・・

 課税所得300万円 + FX収益100万円 = 合計400万円

となり、330万~695万の「所得税20% + 住民税10% = 合計30%」が適用になり、高い税金を納める必要がありました。

それが一律20%の税金で済むようになったのは2012年1月1日からの事です。

現在のFXの税金

株式投資や商品先物取引などの投資では以前から税率は20%でした。
FXだけが累進課税が適用され、投資の金融商品としては不利な扱いを受けてきました。
それが2012年の法改正で、他の金融商品と同じ20%の税金で済むようになりました。
FX(外国為替証拠金取引)が投資の金融商品として市民権を得た瞬間でした。

それまでは「くりっく365」と呼ばれる取引所取引ではないと外国為替証拠金取引での税金を20%に抑える事は出来ませんでした。ところがくりっく365は非常に使いづらい上に、手数料も高く、挙げ句の果てには通貨によっては平日の朝方トレードできないなど致命的な欠陥も多く、とても人に勧められる様なものではありませんでした。

ですが2012年の法改正のお陰で、店頭取引であるFXも一律20%の税金で済むようになり、より安心して投資に専念する環境が整いました。

あ、でですね、先に何度も書いてしまいましたが、2014年現在のFXの税金は

一律20%

です。
内訳は所得税が15%、住民税が5%となっていて「申告分離課税」という方式がとられるようになりました。

また東日本大震災の復興支援のために「復興特別所得税」が0.315%掛かる事になり、実質は

 所得税15% + 復興特別所得税0.315% + 住民税5% = 20.315%

の税金がFXの利益に対して掛かる事になっています。

ただ区分が雑所得である事には変わりませんので、年間の利益が「20万円を越えなければ納税不要」となっています。

FX税制の特徴

FXの税制の特徴を見ておきましょう。

【FX(外国為替証拠金取引)税制の特徴】

  1. 申告分離課税で税率は一律20.315%
  2. 取引所先物取引等と損益通算が可能
  3. 損失の繰越控除が3年間可能

となっています。
1つずつ見ていきましょう。

1.申告分離課税で税率は一律20.315%

これは先ほどみた通りですね。

 所得税15% + 復興特別所得税0.315% + 住民税5% = 20.315%

となっていて、復興特別所得税は2013年より25年間徴収するという事なので、2038年までですか~。
我々の世代が現役の間はほぼ取られる税金となっています。

2.取引所先物取引等と損益通算が可能

これは別会社のFX取引や、商品先物取引、日経225先物取引等の「先物取引」の利益や損失と合算することが出来る事を意味します。
例えばFXで300万円の利益が出て、商品先物取引で200万円の損失が出た場合には

 FX+300万円 + 商品先物-200万円 = 合計100万円

と、なりまして税金が掛かるのは損益通算後の合計100万円までで済むことになります。

3.損失の繰越控除が3年間可能

FXは毎年利益を出せるとは限りませんので、損失を出す年もあると思います。
その場合に、確定申告をしておくと、損失が出た場合に3年間その損失分の金額の利益が出ても相殺してもらえて、税金を納めなくてよくなる場合があります。

例えば2013年に100万円の損失を出したとして、2014年に50万円の利益を出しても2013年の「100万円-50万円=損失50万円」とみなしてくれて、2014年の利益には税金が掛からなくなります。
これが損失を出した年から3年間有効になります。

注意点は確定申告をしないと、この損失は繰り越せない点です。
ですがまぁ、フリーランスで確定申告をしない事はあり得ないので、大丈夫ですか。

まとめ

  • 事業収益以外の投資収益等にも税金が掛かる
  • FXの税金は一律20.315%
  • 先物取引とは損益通算可能
  • 損失の繰越控除が3年間有効

追記

コメントにご指摘を頂きましたので、その返信をば掲載させて頂きます。

id:mosura8mosuraさん
FXはデリバティブ取引ですから、復興特別所得税は基準所得税額の2.1%ではないでしょうか。
(平成24年6月 日本証券業協会「復興特別所得税に関する Q&A」Q2および国税庁HPより)

税額の負担割合は15.315%でいいんですけどね

そうですね。
仰るとおりで、復興特別所得税は基準所得税額の2.1%が正しい表記です。

【復興特別所得税額の計算】
 復興特別所得税額は次の算式で求めることになります。


【算式】 復興特別所得税額 = 基準所得税額 × 2.1%


個人の方に係る復興特別所得税のあらまし|パンフレット・手引き|国税庁

と、国税庁のHPにあるとおりです。改めて計算してみると、FXにおける所得税額が「15%」になりますので・・・

 15% × 2.1% = 0.315%

となりまして、0.315%が復興特別所得税額として追加で納める必要があります。
ですので、所得税を見ると「15% + 0.315% = 15.315%」となります。
これに住民税5%が掛かりますので、合算して「20.315%」と表記していました。

ですが、詳しく記載した方が誤りが無くて良いですね。
どうもありがとうございました(^-^)v