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ユーロが利下げ!今後のユーロとマネーの流れを解説!円高のきっかけに

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昨日の記事の予測が的中!?

昨日のお昼にアップした記事「イギリスとユーロ圏の重大発表 本日21:00、21:45」で下記の様に記載していました。

 『しかし市場予想を裏切り利上げや利下げが実施されれば市場は大荒れとなります。

  一応要注意です。』

と。

21:00発表のイギリスは市場予想通り0.50%の金利据え置き。

続いた21:45ユーロ圏の政策金利発表。欧州中央銀行ことECBによる発表です。

市場予想は0.50%の金利据え置き。

発表は

0.25%の利下げを行い、政策金利を0.25%にする

との発表!!!

寝耳に水。

「金利は据え置きだろう」とタカをくくっていた、相場参加者は大わらわ、大慌てになり、一気一気のユーロ売り。

1時間もしない間にユーロ/米ドルは1.3500から1.3300へと200pips(ピプス)もの急落。

その後、多少時間をかけてAM4:00に1.3450まで150pips戻し。

今朝にかけては再下落で1.3400。

米ドル/円に例えると、100円だったのが、1時間で98円の2円の円高になりその後99.5円まで戻したけど、朝には99円に下げたって事です。

2円ですよ2円!大暴落です!

ん?

為替の世界で2円の値動きのすごさがわからない?

「たかが2円でしょ。それがどうしたの?」

そんな声が聞こえてきそうですね。

わかりました。

日経平均で例えましょう!

後場が始まりのんびりしてたら、予想外の発表があり日経平均が600円急落し、その後150円下げまで戻したけど、後場の引けには300円下落まできて落ち着いた。

そんな感じの動きです。

日経平均で1日の内に600円とか下げられたら、株式相場に参加されてる方は辛いじゃないですか!空売りしかけとけばよいかもしれないですけど、「下げたと見せかけて、その後ほぼ戻し」とかやられたら、空売りでも相当上手にやらないと利益が出せません。

いやー、恐ろしや・・・。

ん?

株式相場の例えでもわかりにくい?

うーん・・・

銀行口座の預金残高で例えてみますか。

100万円銀行の定期預金に預けているとします。

その定期預金は為替の変動と連動しているとします。日々、口座残高が増えたり減ったりします。

昨日の21:40時点では口座に100万円あったのが21.45の利下げ発表と同時に、残高が急減していき1時間後には残高40万円になりました。
青ざめた状態で見ていると、ジリジリ戻し85万円まで戻ってきました。
しかし一安心したのも束の間、朝方にかけて下げてしまい口座残高は70万円まで減って終わりました。

昨夜100万円あった定期預金残高が一晩の内に30万円減り、口座残高が70万円だけになりました・・・。

んー、為替口座に連動する定期預金はないので苦しい説明ですが、投資家のFX口座や株式口座はそんな値動きの波にさらされたと思って下さい。

そのくらい、大きな影響があったんですよ。

2円(200pips)の下落というのは。

ユーロの今後

とりあえず今朝までの動きはトレースしてみました。

問題はそこじゃないですよね。

今後どの様な、相場環境になりチャートが動くのかという点だと思います。

勝手に予想してみたいと思います。

まずはおさらい。

各国の政策金利を比較してみます。

日本 0.10%
米国 0.25%
欧州 0.50% → 0..25%

日本が一番低いですね。
次いで米国、欧州の順番だったのですが、ここに来て欧州も不景気でインフレ率が落ちてきたということで、利下げし米国と並ぶ低金利となりました。

これまでの金利差の並びは

日本 < 米国 < 欧州

だったのが今回の利下げにより

日本 < 米国、欧州

とアメリカと変わらない順番になりました。

原則としては、下記のようなマネーの流れがあります。

政策金利が高いと、その国の通貨は買われます。
政策金利が低いと、その国の通貨は売られます。

欧州は利下げにより、自国通貨であるユーロを売られやすくしました。

売られるということは、自国通貨が他の通貨に比べて「安くなる」事を指します。

自国通貨が安くなると、輸出している物が高く売れるようになります。

日本だって円安になれば輸出する自動車が高く売れて喜ぶじゃないですか。

欧州もそれを狙い今回の、利下げをしました。

もちろんユーロ圏の銀行貸し出し金利の利率下げなども狙っているのでしょうが、ユーロ圏は国ごとに景気の状態や債務の金額が違うので、ユーロの利下げだけではあまり下がりません。

これまではリスクオン(景気が良くなってきたからもっと儲かる投資をしよう!)の時には、円が売られユーロが買われました。米ドルよりも金利が高いので、米ドルを買うよりもユーロを買った方がお得だったからです。

ところが米国と欧州の金利が並んでしまったので、リスクオンになってもユーロを買うのではなく、米ドルを買おうかなという風に流れが変わってきます。

通貨間の強さというか、どこにマネーが流れるかの流れか変わります。

今後はユーロは徐々に徐々に安くなっていきます。

それは円高を生み、ドル高を生みます。

再び自国通貨安競争が始まったのかもしれません。