マネー報道 MoneyReport

マネーにまつわる報道を取り上げ、自分の切り口で切り取り、噛み砕いてお伝えします。

アメリカのデフォルトその後

スポンサーリンク
あとで読む

2013/10/17に何が起きる?

例年の10/17は特別何かがある日ではない。
しかし今年の2013/10/17はちょっと違う。

その昔、各国の通貨は金(Gold)に対して幾らの価値があるという取り決めで取引がなされていた。
しかしこの取引手段だと、通貨を支払えば実際の金がもらえるという、金を裏で準備しておかなければいけないため非常に使い勝手が悪かった。
その代替手段として登場したのがアメリカ国債だ。
大国アメリカのダントツの経済規模を背景に「米ドルに対して幾らの価値がある」として、各国の通貨が取引されるようになっていった。
そしてその背景にあるのは「アメリカ国債の信用度の高さ」である。大国アメリカの発行する国債は安全で、確実に利払いがあり、ましてや国債が紙くずになるなんて事はない。
この建前に則って、世界は動いている。

ところが今回、このアメリカ国債(米国債)の信用が地に落ちようとしている。
米国債はこれまで大手格付会社によって「AAA」(トリプルエー)の最上級の格付を得ている。
アメリカは毎年多くの国債を発行して、借金をして国の経済を回している。
ただし幾らでも借金をしまくると、経済的に困る事にもなりかねないので、アメリカ議会の法案で「幾らまでなら国債を発行して良いよ(お金を借りても良いよ)」という期限を設けている。
この上限の期限が10/17に来てしまうのだ。
そうするとアメリカは新規で国債を発行できなくなる。
この期限を過ぎても、アメリカ議会の法案が通らないと米国債の信用はガタ落ちとなる。

米国国債の影響を顕著に受ける2ヶ国

ところで米国債は誰が買っているのだろうか?
もちろん日本国債を日本人が買うように、アメリカ人が国内で買っている人もいるが多くはない。
一番多くの米国債を買っているのは、実は中国である。
2番手は日本。
以前は日本がダントツで1番多くの米国債を買っていたが、中国に追い抜かれてしまった。
3番手以降は、それほど多くの米国債を保有はしていない。

一番影響を受けるのはアジアを代表する2大経済国家なのである。

デフォルトが起きたら何が起こる?

さて、その米国債が10/17の期限を過ぎてしまったら何が起こるのか?
それは「デフォルト」である。
デフォルト。日本語では債務不履行と呼ばれる状態になる。
いきなり紙くずになり無価値になる訳ではないが、それまでもらえていた利子がもらえなくなる。
国債を買うのは持っていて償還日がくれば利子を付けて元本も返してくれるから皆が買っているのだが、その利子がもらえなくなる。
また「AAA」の格付があればこそ、低金利でも買い手がいたが、格付が下がる事で金利が高くなる。
国債の金利の上昇は、償還日が来た時に支払う金額が更に増える事に繋がるから、アメリカにとっても良い事ではない。

また米国債もそうだが、アメリカの信用も落ちるので、アメリカの通貨である米ドルが売られ、他国通貨が買われる事になる。「米ドルは今後も不安定だから手放して、他の安全な通貨を持っていよう」と思う人が増えて、米ドル安が起きる。
米ドル安は円高にも繋がる。またユーロ高にもなる。
中でも安全通貨と世界の人々からは思われている日本円は買いが集中しやすい。
アメリカがデフォルト状態になれば急激な円高が発生する。
せっかくアベノミクス効果で持ち直しつつある日本経済も、アメリカのデフォルトを発端として冷や水を掛けられて、景気が腰折れしかねない。

さぁデッドラインはもう明日、ってかもう今日か!
世界経済どちらに転ぶ?